レートは? 手数料は? 銀行で替えるには? 上海の外貨両替スポットとそれぞれの特徴を比べてみよう!
こんにちは、上海ナビです。
海外旅行時、現地に着いたらまず考えなければならないのは両替のこと。上海の場合は、日本で両替するよりも現地に着いてから替えるのが一般的です。空港、銀行、観光地、ホテルなど、さまざまな場所で両替できるのですが、それぞれにメリットとデメリットがあるということも知っておきましょう。今回ナビは、代表的な両替スポットをまわってそれぞれの特徴をチェック。どこでどう両替すればよいか悩んでいる方必読です!
空港で両替する
メリット:場所がわかりやすい、すぐ両替できる
デメリット:手数料が高い、レートが悪い
いちばんオーソドックスな方法です。浦東国際空港、虹橋空港ともに、荷物を受け取って出たところにすぐ両替所があります。ただし、空港内の両替所は手数料が高いのがネック。上海在住外国人、出張のビジネスマン、旅行リピーターで空港両替をする人はいないと言ってもよいでしょう。そのぶん人が少ないので、待たずにすぐ両替することができます。両替したい金額の日本円とパスポートを出せばOK。
窓口に手数料の金額が貼ってあるのでチェックを!
どのくらい手数料がかかるのかというと、両替一回につき50〜60元(虹橋、浦東とも。窓口によって金額が異なります。2015年3月現在)。たとえば、「市内までのバス代だけ替えておこう」と思って1000円だけ両替したとします。そうすると、
1回50元(約950円)引かれますから、1000円出だけ出すと……。これは結構なソンですよね〜。多額の両替なら50元は妥協できる額(?)ですが、空港から市内までの足代くらいならレートが悪くても日本で両替してきた方がお得です。
市内の銀行で両替する
メリット:エリアを問わずどこでも両替できる、レートが良い、手数料がかからない
デメリット:待ち時間がある、申請書への記入が必要
ナビが初めて上海を訪れたとき、案内してくれた人が「上海は、トイレの数より銀行の方が多いんです」という話をしてくれました。確かに、トイレは大げさかもですが、コンビニと同じくらいは多いような気がします。「中国銀行」「中国工商銀行」「招商銀行」「中国建設銀行」「浦発銀行」「中国農業銀行」「中国光大銀行」などなど、ほとんどの銀行で両替できます。
目印は入り口のこの黄緑色の「Exchange」マーク。ほとんどの銀行で外貨両替ができちゃうことがわかります。これは便利♪ 営業時間は銀行によっても違うのですが、一般的に9:00-17:00。「中国銀行」「中国工商銀行」は土日も営業しています。
このマークのある銀行ならどこでも両替できます。
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営業時間はこんな感じ。
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市内ならどこでも、蘇州、杭州のような郊外でも必ずある銀行です。
今回ナビは、市内でいちばんよく見かける「中国工商銀行」で両替してみました。この看板はどのエリアでも、どの観光地でも見かけるはず。行員さんは、「エクスチェンジ」「ハウマッチ?」「サイン」「パスポート」など簡単な英語で対応してくれるので、言葉で困ることはありません。以下、両替の流れをチェックしておきましょう。
①入り口のタッチパネルで番号を受け取って呼び出されるのを待ちます。両替の場合は、タッチパネルの「個人現金業務」のところを押します。
②呼ばれた窓口へ行き、パスポートと両替したい金額の日本円を渡します。行員に渡されたシートに必要事項を記入します(名前、パスポート番号、両替金額など)。
③行員が記入事項の確認、パスポートのコピーなどを行う間、そのまま窓口で待ちます。手続きが終わると、今日のレートと両替額が書かれたレシートが出るので下の余白にサインします(銀行によっては不要な場合もあります)。
④両替完了! 窓口で人民元とパスポートを受け取ります。封筒などは用意されていないので、お札をすぐしまえるポーチを用意すると便利。
ナビのオススメ銀行はこちら。観光しながら文化財建築のなかで両替できる外灘の「中国銀行」です。中国銀行のレートは、すべての銀行の基本になっているので割りはいちばんいいんですよ。もちろんここを目指さなくても中国銀行は市内のいたるところにあるのですが、両替の用がなくても外灘を訪れたのなら内部は必見。共同租界時代の建物をぜひ鑑賞してみて下さい。日本語ができる行員さんがいるのもポイントです。
ホテルで両替する
メリット:サービスが丁寧で安心、手数料がかからない、速い
デメリット:レートは銀行に比べてやや悪い
外国人の利用が多いホテルでは、フロントで手軽に両替することができます。5つ星以上なら英語で(ホテルによっては日本語で)、笑顔で素早く両替してくれるので安心&ストレスフリー。パスポートを見せて簡単なシートに名前などを記入すればOKです。ただし、
宿泊客以外は両替できないので、両替サービスのないエコノミーホテルに泊まる方はほかの方法を考えなければなりません。レートはやや悪いのですが、安心感とサービスを考えれば妥協できる範囲かも。
観光地の両替所を使う
メリット:空いているのですぐ両替できる、銀行の営業時間外もオープン
デメリット:一部カウンターで手数料がかかる、レートが悪い、係員が頻繁に席を外している
代表的な両替所は豫園、新天地の旅行案内所など。ナビは以前、「ここはレートが悪いから、あそこにある銀行に行きなさい」と、当の窓口に座っているおばさんに忠告されたことも(親切?)。しかも、豫園の両替所はすぐ近くに「中国工商銀行」があるため、「両替所がある意味って何?」と突っ込みたくなります。ただし、朝と夜は銀行より長く営業しているので、銀行が閉まっているときには使えるかもしれません。
その他の方法
◯自動両替機を使う2010年の万博開催前、市内にATMのような自動外貨両替機が多数設置されるという報道がありました。でも、その間ずっと上海の街を観察し続けてきたナビですが、ほぼ見かけたことがありません。運良く見かけたら試してみて下さい。24時間使えてタッチパネルに日本語も出るので、便利は便利。ただし、深夜人通りがない場所でこれを使うのは危険かも。
×ヤミ両替
「レートがいちばんいい両替方法」だと信じきっている人も多いようですが、偽札だったときの保証がない、違法行為が公安に見つかったときに弁明できない、騙されるなどのトラブルがあっても警察に相談できないなどの高いリスクがあります。わずか10円前後のお得感のために、多額の罰金は支払いたくないですよね。しかも、よく調べると銀行よりレートが悪かったなんてことも。現地に住む日本人に「いつもだから大丈夫」「銀行で替えるなんてバカらしいよ」などと、さも「常識」のように言われても拒否しましょう。
いかがでしたか? どの方法にもメリットとデメリットはありますが、自分の納得のいく方法で両替するのがいちばん。両替したい額や滞在するエリア、ホテル、行きたい場所によってもベストな方法は変わってきます。うまく使い分けてショッピングやグルメを楽しんで下さいね。
以上、上海ナビがお伝えしました。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2011-09-27