上海から日本へポストカード、小包、EMSを送ろう! 主要郵便局の場所や使い方もご紹介♪
こんにちは、上海ナビです。
海外から届くポストカードってうれしいですよね。でも、今やどこでもスマホが使える時代。旅サイトやガイドブックからも、その国の郵便事情に関する記事が更新されなくなったりしています。でも、「出張先からEMSで書類を送りたい!」「旅先から暑中見舞いや年賀状を送りたい!」「長期滞在用に持っていた衣類を小包で送りたい!」という人もいるハズ。ということで、2016年現在の最新郵便事情を調べてきました!
※2018年1月、改訂分を追記しています。
郵便局に行こう!
上海の郵便局カラーは緑。どのエリアでも支局が見つかりますが、旅行者の皆さんが行きやすい場所の郵便局をまとめました!
外灘エリア 金陵東路71号(ホテル「レ・スイートオリエント」から西へ100mほど)
豫園エリア 方浜中路193号(道教寺院「城隍廟」入り口から東へ50mほど)
南京東路エリア 福建中路414号(「ソフィテルホテル」西側の交差点を北へ100mほど)
淮海中路エリア 思南路7号(「H&M」淮海中路旗艦店から思南路へ曲がってすぐ)
衡山路エリア 淮海中路1337号(淮海中路と衡山路の交差点西側)
田子坊エリア 建国中路123号(「田子坊」の北側出口を出てすぐ右手)
本局には立派な郵便博物館があります
上海市の本局は外灘エリアの北側にあります。歴史建造物内にあり、中国の郵便の歴史や貴重な切手を展示する博物館を併設しています。特に手紙を出す用事がなくても、通りがかったらぜひ見学してみて下さい。
上海を代表する高層建築の展望フロアにも郵便局があります。登った記念にハガキを出してみては。
<受付時間>一般の支局 8:00〜17:30 (土日も営業)
※春節期間中は一部休業します。また、11:00〜13:00の間は窓口係員が交替で昼食をとるため混み合うことがあります。銀行業務を取り扱っている局は入り口に「8:30〜17:00」の表示がありますが、郵便業務は上記の時間帯に行なっています。
各支局の取り扱い業務と担当窓口番号が入り口に出ています
郵便のほか、金融業務(郵便フロアと完全に分離している局も)、航空券の予約、外貨両替、新聞や雑誌の販売、交通カードのチャージなども扱っています。
<局内の様子>窓口は大きく分けて3種類。銀行、金融業務を行なう「郵政儲蓄」、郵便業務を行なう「総合台席」、コレクター向け記念切手を販売する「集郵台席」です。係員は、「ザ・国営」という感じの接客ですが、日本では体験できないことだと頭を切り替え、楽しむスタンスで行きましょう。
カウンターの備品です。糊は、筆でデンプン糊を塗るという極めてレトロなスタイル(2016年現在)。これ、貼ったあとも切手がぬるっと動いてしまったり、糊が手についたり、けっこう不快。在住者のナビは使いやすい糊を持参しています。一度にたくさんハガキに切手を貼る、たくさん封筒を閉じるという方は糊持参をお勧めします。
手紙の基本
上海から日本に送る際の宛名の書き方です。封筒もハガキも横にして使うのが中国式。一定ランク以上のホテルであれば、引き出しに無料の封筒、ハガキなどが入っているのでそれを使うのが便利です。
<封筒の宛名>
左寄りに受取人の住所と宛名、右下に差出人の住所と名前を横書きで書き、右上に切手を貼ります。「JAPAN」「AIR MAIL」など、英語ではなく漢字でいいのが中国ならでは! 「航空」の文字は青か黒で記入します。今回ナビは「航空」の文字入りの封筒を使用。「オークラ・ガーデンホテル上海」の客室に常備されていたものを使わせていただきました。※2018年1月、封書の切手代が6元に改訂されています。写真は2016年のものです(2018年1月追記)
封筒は横型が主流。宛名も横書きで
<ハガキの宛名>
右上に切手、右中断に受取人の住所と宛名、右下の差出人の住所と名前を書きます。中国は、ハガキといえば裏面は全面が写真かイラストで、表にのみ宛名やメッセージを書くのが主流。※2018年1月、ハガキの切手代が5元に改訂されています。写真は2016年のものです(2018年1月追記)
ハガキも横で使います。差出人住所は在住者のナビバージョンで書きましたが、旅行者の皆さんは日本の住所を書いてもOK
郵便料金
料金一覧です。基準は重さのみで定型封筒などサイズに規定がないのが特徴。到着までの日数は航空便で5〜10日、船便は約1ヵ月です。
※以下、日本を含む東アジア、東南アジア、中央アジア宛の料金です。上海市内、中国国内、欧米などその他の地域、また香港、台湾、マカオ宛の郵便料金は現地でお問い合わせ下さい。
<封書>20gまで/航空便 6元 ※以下10gごとに2.5元を加算
<ハガキ>一律5元
<小包>航空便 100gまで14元。以下100gごとに9元を加算
船便 100gまで7元。以下100gごとに4.5元を加算
<その他のサービス>書留 各郵便物に8元を加算
印刷品 20gまで4元。以下10gごとに9角を加算
※日本のゆうメール(冊子小包)に相当。手書きのものは同封できません。封をせずにカウンターに出します。
以上、分からない場合は切手を貼らずにカウンターに出せばOK。小包を送る場合のだいたいの料金の目安ですが、段ボールで3kg分の荷物を航空便で日本へ送る場合は982.6元です。ほか、各サイズの専用段ボール代(10元前後)が加算されます。
上海のポストはレトロな形
好きな切手を料金分買って、自分で投函したい場合は街角に複数あるポストへ(写真は2016年現在街角で見かける一般的なタイプのポストです)。また、一定ランク以上のホテルであればフロントに投函を頼むこともできます。
郵便料金やサービス、その他の国への送り方は上海市郵便局の公式サイトへ(中国語のみ)。
http://www.shpost.com.cn/eap/main
EMSで送ろう
割高ですが、重要書類を送りたいとき、2〜3日中に届けたいものがあるときはEMSが便利。封書でも小包でも封はせずに持っていき、窓口の係員にパッケージしてもらいます。また、送る際はパスポートの提示が必要となります。
※以下、表記料金は日本を含むアジア地域まで送る場合のものです。
ちょっと高いけど、小包も2〜3日で確実に届きます
<料金>封書(手紙、書類、冊子など) 500gまで115元
小包 500gまで180元
※ともに以下500gごとに40元を加算。このほか、専用ケース、記入シート代(封筒で計3元前後)が加算されます。
封筒、小包ともにこの紙に宛名や内容物を書き込みます。左上にある追跡番号で荷物の到着や配達状況を調べることも。また、小包は窓口係員の判断で送れないものも(このあたり、ややアバウトな判断が下されます……)。ナビの今までの経験では、お土産用のキャンドルがNGでした。
日本から送るEMSのフォーマットと同じです。消してある部分は、郵便物を追跡できる受付番号です
もっと知りたい方はこのサイトへ(英語)。
http://www.11183.com.cn/english.html
知っておきたい郵便事情
☆
郵便用語旅行者の皆さんの最大の難関は言葉なのでは。上海の郵便局は英語でのサービスは行なっていません。しかも国営的接客なので、係員は丁寧に耳を傾けてくれる感じではありません。窓口で必要になりそうな単語をリストアップしてみました。必要な単語を並べたメモを見せれば通じますよ〜。
邮票(切手)、信封(封筒)、明信片(ハガキ)、航空(エアメール)、水路(船便)、到日本(日本まで)、挂号(書留)、包裹(小包)、邮筒(ポスト)、纪特邮票(記念切手)、EMS(EMS)
かわいい切手が意外に多いです
☆
記念切手中国も定期的に記念切手が発売されます。でも、日本同様小額の国内向け切手が多く(8角、1.5元、1.2元などが一般的)、通常の切手より大きいため、日本宛のハガキに4.5元分の記念切手を貼るのは難しいかもしれません。また、中国の記念切手は使用するものではなくコレクションするためのものが多いため、額面より値段が高いのが一般的。普通に送る場合は通常切手を使ったほうがいいかも。
※記事の上のほうで宛名書きの見本用に貼っている切手は通常切手です。通常のものでもけっこうきれいですよね。
コレクションのために切手を入手するならここがお勧め。
お土産用ポストカードが豊富なのはこのショップ。
いかがでしたか? こういう基本情報って、旅行パンフやガイドブックの巻末に小さい文字でぎっしり書かれているので読み飛ばしがちですよね。時とともに変わる事情もあるので、『上海ナビ』では随時情報を更新していきたいと思います。仕事柄郵便をよく使うナビですが、届かなかったことは今までの経験上ゼロ(やや遅れることはありましたが)。書留にしていない普通のハガキも確実に届きます。意外に優秀な中国の郵便局。ぜひ利用してみて下さい。
以上、上海ナビがお伝えしました。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2016-05-12