中国といえばシルクとカシミヤ! センス抜群&納得品質のアイテムが手に入るお店をご紹介。
こんにちは、上海ナビです。
中国が世界に誇る製品といえば、なんといってもシルクとカシミヤ。夏は涼しく冬は暖かいシルク製品は、一度身に付けたらやみつきになることうけ合いです。しなやかな手触りで暖かく着られるカシミヤセーターは、好きな色や形でオーダーメイドもできるんですよ。でも「土産物店ではセンスのいいものがなかった!」なんていう方もいるはず。そんな方のために、ほしくなるシルク&カシミヤ製品をナビが探してきました。オーダーメイドの方法も伝授します!
シルク製品にハマる!
<上海のシルクって?>上海周辺の農村は、古来より養蚕が盛んに行われています。ナビも一度養蚕農家に行ったことがあるのですが、家族ぐるみで桑の栽培から丁寧に手がけていたのが印象的でした。薄く光沢があり、夏は涼しく冬は暖かいのが上海で売られているシルク製品の特徴です。刺繍飾り、布団、チャイナドレス、ネクタイ、化粧品、下着、ウエディングドレスなど、あらゆるシルク製品が手に入る上海。今回ナビは、普段使いできるファッション小物に絞ってご紹介したいと思います。
<オーダーメイドしよう!>一般的なのは布市場でのオーダーメイド。シルクを扱っている店舗を探し、布を選んで採寸してもらいます。作りたいデザインの写真(ファッション誌の切り抜きなど)を持って行けば、その形を再現してくれるんですよ。ナビの友人で、有名人が着用したウエディングドレスの写真を持っていき、そっくりのドレスを破格で作ってもらったという例も。料金はメートル売りの布代と加工費です。お店や作るものによっても変わりますが、一週間ほどで完成。滞在日数が多い方にオススメです。
シルク製品のオススメ店
シルクは中国語で「真絲(ジェンスー)」。この字が書いてある看板のお店に入ってみましょう。
真絲大王上海市内にチェーン展開している昔ながらのシルク専門店。ここへ行けば、スカーフ、ネクタイ、ブラウスなど、メンズ、レディースを問わずあらゆるシルク製品が手に入ります。切り売りの布も豊富なのでオーダーメイドも可能。手作りが好きな方は、布を購入してシルク小物作りに挑戦しては? 格安で手に入るのも魅力です。ふわふわのシフォンでシュシュを作ったり、パーティードレスを仕立ててみたり、お店にいるだけでアイデアが膨らみます。
上海亜太新陽服飾礼品市場格安の既製品チャイナドレス、お土産用シルクパジャマや下着、シルクのポーチやクッションカバーなどがどっさり売られているのはここ。小物ならなんと5元前後から手に入ります。「もう少しきちんとしたものがほしい」という方は併設の布市場へ。シルクのドレスやスカーフ、ネクタイも扱っていて、オーダーメイドも可能です。
上海灘高級感があって、デザインも素敵なシルク製品を購入するならこちらへ。ポーチやスカーフなど、普段着にさりげなくチャイナテイストが入れられるデザイナーズグッズが揃っています。ターコイズブルー、ピンク、レッドなど、オシャレ上級者向けのビビッドな色合いのスカーフは、1枚巻くだけでその人の印象を変えてくれるかも。
CARPETSTANシルク製品は衣類やスカーフだけではありません。上海には、新疆ウイグル自治区やアフガニスタンで製造されたシルクカーペットやインテリア用ファブリックを扱うお店も多いんですよ。ナビのオススメは「永嘉庭」内の「CARPETSTAN」。お土産でカーペットというと、かさばって持って帰れないと思いがちですが、質のいいシルクカーペットはペタンと折り畳むことができるそう。お部屋に高級感をプラスしたい方にオススメです。
ほかにもこんなお店でシルク製品を扱っています。チェックしてみて下さいね。
カシミヤにハマる!
<上海のカシミヤって?>多くが新疆ウイグル自治区や内モンゴル産です。カシミヤ山羊の毛糸で作られたもので、日本のアパレルメーカーも御用達。しなやかな手触りとやわらかな着心地、高級感、暖かさは言うまでもありませんね。お土産にオススメなのはマフラーやストール。自分用にはセーターやカーディガンがオススメです。
<オーダーメイドしよう!>
街のカシミヤ屋さんで作るのが一般的。形と毛糸の色を決めて採寸してもらいます。デザインは雑誌の切り抜きを持っていってもいいし、お店にある既製品を例にして「このカーディガンでもっと丈を長く」「Vネックをスクエアネックにして」など注文するのも可能(伝わらない場合は手描きの図で)。毛糸はグラム売りで、ほかに加工費がかかります。ボレロ風、ショール風など、日本では手に入らないオシャレなカシミヤニットを作ってみて下さい。
布市場では、カシミアのコートが格安でオーダーメイドできます。こちらも自分で好きなデザインでオーダーできるので、日本の最新ファッション誌のコート特集を持参してみて。日本ではウールやアクリル製しか売っていないデザインのコートが、手触り抜群のカシミヤで作れますよ。相場はショート丈のコートで750元前後(1万円しません!)。既製品をその場で買うこともできます。また、ナビの裏ワザは「夏オーダー」。カシミヤのコートは夏にオーダーすれば早く安くできます!
カシミヤニットのオススメ店
カシミヤは中国語で「羊絨(ヤンロン)」。ここで紹介するお店以外にも、各観光スポットや商店街、住宅街に必ず一軒はあるのでチェックを。
鄂尔多斯中国最大、世界最大のカシミアニット生産基地を持つ老舗。市内にいくつか店舗があり、シンプルなものから遊び心あふれるデザインのものまで、さまざまなタイプのニット製品を扱っています。マフラーなどの小物はこちらで買うのがいちばんお得かも。世界最大だけあって、カラーやサイズも豊富です。
MARKS&SPENCERユニクロ、ZARAなどのファストファッションメーカーも冬になるとカシミヤニットを発売しますが、なかでもナビのオススメはここ。イギリス発の歴史あるブランドで、日本には未進出なところもレアですよね。貧しい地域の製品を買い付けて販売するフェアトレード商品も多数。店舗内にはイギリスの輸入食品売り場や、フェアトレードコーヒー、有機食材を使ったケーキなどが味わえるカフェも併設しています。
婧(Jing)街角のカシミヤオーダーメイド屋さんといえばココ。仕上がりまでに3週間と、ちょっと時間はかかりますがいいものを作ってくれるはずです。時間がないという方は、店内に並ぶ既製ニットを見てみて下さい。手編み風カーディガンやニットワンピースなど、ほかにはないかわいらしいデザインのものが揃っています。手編みに挑戦したいという方は交渉してカシミア毛糸を譲ってもらうのもいいかも。
そのほかのお勧め店はこちら!
いかがでしたか? シルクは上海周辺の農村部、カシミヤは新疆ウイグル自治区で採取されたものがメイン。大都会・上海を見ると中国の貧しさはまったく感じられないと思いますが、貧富の差が拡大中の中国では未だに厳しい生活を強いられている人が数多く存在します。上海旅行では見えない中国の農村部の生活と、貧しい地域に住む人たちの手仕事を、シルク製品やカシミアニットからぜひ感じてみて下さい。
以上、上海ナビがお伝えしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2012-02-02