上海のタクシーに乗ってみよう!【動画付き】

これさえ読めば初めてでも安心! 上海のタクシーを快適に乗りこなしてアクティブな旅に!

こんにちは、上海ナビです。
運賃が日本に比べて数倍安い上海のタクシーは、市内観光になくてはならない移動ツールです。ナビもタクシーなしでは上海で生活できないほど。地下鉄も便利だけど、タクシーの快適さにはかないません。でも、知らない国で初めてタクシーに乗るときってちょっと不安ですよね。そこでナビが、上海ビギナーの皆さんにタクシーの乗りこなし術を伝授したいと思います。どんどん利用して快適な上海旅行にしちゃいましょう!

上海のタクシー基礎知識

まずはタクシーの種類と料金を確認! 2015年春現在の最新版でご紹介します。
<料金>
☆一般料金:
初乗り14元(3kmまで)、以降1kmごとに2.4元加算。
走行距離が10kmを超えた場合、以降1kmごとに3.6元加算
☆ワゴンタイプの車(後述)
初乗り16元(3kmまで)、以降1kmごとに2.4元加算。
走行距離が10kmを超えた場合、以降1kmごとに3.6元加算 
☆深夜料金(23:00〜5:00):
初乗り18元(3kmまで)、以降1kmごとに3.1元加算
走行距離が10kmを超えた場合、以降1kmごとに4.7元加算

※窓に貼ってある表示には「13元」とありますが、初乗り料金はこれに燃油サーチャージ1元を加算した額になります。
※燃油料が不要となり、初乗り料金の表示が「14元」になりました(2015年10月追記)。
<主なタクシー会社>
大衆
車体カラー:水色
電話:96822
強生
車体カラー:黄色、黄緑
電話:62580000
錦江
車体カラー:白
電話:96961
安心して使える代表的なタクシーは上記3社のもの。ほか、海博(スカイブルー)、藍色聯盟(紺)、法蘭紅(赤)などがあります。
海博

海博

藍色聯盟

藍色聯盟

法蘭紅

法蘭紅

ビギナーはエンジ色のタクシーを避けよう

ビギナーはエンジ色のタクシーを避けよう

ここでご紹介していないタクシー会社の名前がついた車(多くがエンジ色の車体です)は、トラブルが多いため土地勘がない方、中国語ができない方は乗らないほうがいいかもしれません。

<こんなタクシーも登場>
2015年春現在、各タクシー会社がハッチバック式のワゴンタイプの車を導入しています(車体カラーはそれぞれのセダン型の色に合わせています)。このタイプのタクシーは2010年以降「万博タクシー」と呼ばれるパビリオン柄の車が主流でした。が、万博閉幕から5年経ち、「万博タクシー」は徐々に少なくなっているようです。
※2015年10月より、こちらのタイプのタクシーは初乗り料金が16元になりました(2015年10月追記)。
こんなタクシーが登場。車体は各社のカラーに沿って作られています。こちらは黄色なので強生のもの

こんなタクシーが登場。車体は各社のカラーに沿って作られています。こちらは黄色なので強生のもの

2010年に登場した万博タクシーはそろそろ引退の時期? 見かける率が少なくなってきました

2010年に登場した万博タクシーはそろそろ引退の時期? 見かける率が少なくなってきました

台数が少ないので見かけたらラッキー!?

台数が少ないので見かけたらラッキー!?

もう一つ、街角で見かけるようになったのが2014年末に登場したジリー社製のロンドンタクシー。車椅子での乗り降りが可能で、高級感あふれるシートがポイント。こちらは初乗り19元です(運営会社は強生)。

松江区、嘉定区、青浦区などにエリア内タクシーが走っています

松江区、嘉定区、青浦区などにエリア内タクシーが走っています

<上海市内でもタクシー料金が違う!>
松江区、嘉定区など、上海郊外のエリアではそのエリア専用のタクシーが走っています。初乗りは12元(加算方法は市内と同じ)とやや安く設定されているのが特徴。乗り方、支払い方法などは市内と同じです。車体はオレンジ色(区によって緑)。郊外は地下鉄の駅から見どころが離れていることもあるので、区ごとのタクシーがあることも覚えておくと役立ちます。
※蘇州市、杭州市など、上海市内以外の地域でも料金や車体カラー、支払い方法などが異なります。今回は上海市内だけのタクシー事情をご紹介しています。

タクシーに乗ろう!

料金と車体を覚えたら、実際にタクシーに乗ってみましょう。初上海でも言葉がダメでも絶対に乗れるよう徹底解説いたします!
上に青のランプ、助手席前に赤い「空車」のマークが出ているのが空車です

上に青のランプ、助手席前に赤い「空車」のマークが出ているのが空車です

1、空車を探す
車体の上のランプがつき、「空車」の表示が出ているタクシーが空車の目印。車体上のランプの文字が赤字のものは、呼び出されたタクシーなので手を挙げても停まりません。雨の日、週末や祝祭日の夜、通勤時間は空車が少なく、捕まらないことがあります。上海では、タクシーは一般人でも通勤などに気軽に使える存在なんです。
ランプも空車マークも消えているのはお客さんが乗っている車

ランプも空車マークも消えているのはお客さんが乗っている車

上に赤いランプが出ているのは、呼び出された車なので停まりません

上に赤いランプが出ているのは、呼び出された車なので停まりません

地元の人はこのアプリを使ってタクシーを捕まえてます

地元の人はこのアプリを使ってタクシーを捕まえてます

応用編:空車がないとき
①ホテルエントランス、大型モールの前など、降りるお客さんが多い場所へ行って並ぶ。
②先ほど記した各タクシー会社に電話して呼ぶ(要中国語力、会社によって呼び出し料金加算)。
③タクシー呼び出しアプリ「滴滴打車」を使う(要中国語力、支付宝/アリペイの手続き)。
手を上げると停まります

手を上げると停まります

2、タクシーを拾う
路上で手を挙げれば停まってくれます。普通の街のなかでは滅多に白タクに当たらないのでご安心を。また、日本の車は右ハンドルで左側通行ですが、上海は左ハンドルで右側通行です。初めて上海に来た人がやりがちなのは、タクシーに乗るとき左側のドアを開けてしまうこと。上海では左は道路側ですから、乗り降り時に左側のドアを開けるのはとても危険。乗るときも降りるときも上海では右側。旅の期間中だけ頭を切り替えていきましょう。
右のドアから乗ります。後部座席に二人乗る場合も、右から乗って詰めてもらいます 右のドアから乗ります。後部座席に二人乗る場合も、右から乗って詰めてもらいます

右のドアから乗ります。後部座席に二人乗る場合も、右から乗って詰めてもらいます

地図よりも住所+近くに交わる道路名を渡す方が伝わります

地図よりも住所+近くに交わる道路名を渡す方が伝わります

3、行き先を伝える
旅行者の皆さんはメモでOK。その場合、地名と住所に最寄りの交差点名も添えると親切です。住所の後に、近くに交わっている道を「×◯◯路」と書き添えてみましょう。運転手に「わからない」と言われて揉めるよりも、わかってもらえる工夫をしたほうが気分良く乗れますよね。走り出す前にメーターを倒すところも確認を。悪意はなく、うっかり忘れる運転手もいます。
※たまに本当に道がわからない運転手(郊外から来た車など)がいます。その場合は無理に走ってもらうよりも、メーターを倒す前に下りてほかの車を探すことをお勧めします。
メーターを、

メーターを、

倒してもらいます

倒してもらいます

車内はこんな感じ

車内はこんな感じ

ここまで、動画でご確認を。
メーター下のここに料金が表示されます

メーター下のここに料金が表示されます

4、支払う
支払いは現金か交通カード。支払い時に現金かカードかを聞かれるので、カードまたはメーターに表示されている金額の現金をそのまま渡せばOK。運転手さんがせっかちな人だと、カードを出す前にメーターを上げてレシートを出してしまう場合があります。その場合は現金で支払うことになってしまうので、言葉に自信がない方は到着と同時に運転手さんにカードを渡しましょう。
※一部カードが使えないタクシーがありますが、先ほどご紹介した大衆、強生、錦江のいずれかに乗れば必ずカードが使えます。
交通カードの場合、

交通カードの場合、

カードを渡して、

カードを渡して、

清算してもらいます

清算してもらいます

交通カードについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
レシートをもらっておこう

レシートをもらっておこう

5、タクシーを降りる
降りる前にレシートをもらいましょう。このレシートさえあれば車内に忘れ物をしたときに戻ってくる率が高いですし、交通カードの残高や走った距離などお役立ち情報もいろいろ印字されています。また、病気やケガで海外旅行保険を使うときは、レシートを渡すと病院までのタクシー代が保障されることもあります。そして、降りるドアは右側。左側は車道ですので開けると危険です。
ここまでを動画で見てみましょう。
応用編:タクシー用語
知っておくと便利な中国語をまとめてみました。発音が難しい場合はメモで運転手さんに見せて下さい。

<日本語/中国語/ピンイン(仮名)>
1、◯◯まで/到◯◯/dao◯◯(ダオ◯◯)
2、右(左)に曲がって下さい/右(左)转/you(zuo) zhuan(ヨウ(ズオ)ジュアン)
3、真っすぐ進んで下さい/一直走/yi zhi zou(イージーゾウ)
4、ここで停まって下さい/靠边停/kao bian ting(カオビエンティン)
5、現金(カード)で/现金(卡)/xian jin(ka)(シェンジン(カー))
8、レシートを下さい/要发票/yao fa piao(ヤオファーピャオ)

上海のタクシー応用編

よくあるトラブルの回避法や使い方の応用をまとめてみました。
画面下にUSB差し込み口が

画面下にUSB差し込み口が

車内のサービスいろいろ
2014年以降増えてきた車内Wi-Fiと充電サービス。Wi-Fi車両はまだ少ないものの、後部座席前の広告画面下にUSBで充電できる差し込み口が。いざというとき便利です。
イベント終了後などに白タクが待ち構えています

イベント終了後などに白タクが待ち構えています

○白タクって?
上海のタクシーは、ほかの外国の都市に比べるとずっと安全で、運転手も誠実に仕事をしている気がします。タイや韓国では海外慣れしているナビも緊張しますが、上海のタクシーはほっとできます。白タクが出るのは、主にコンサートなどの大規模なイベント終了後の会場周辺、リニアモーターカーを利用した旅行者が降りる「龍陽路」駅。空港で声をかけてくるタクシーも白タクですので無視を。この3ポイントで気をつけていれば旅行中遭遇することはないでしょう。
○これってトラブル?
旅行者の皆さんに話を聞くと毎回必ずタクシーに対する不満が出てきます。明らかにぼったくられたというのでない限り、「それってトラブル?」と思うものも。疑いの目で利用すると、ちょっとのことで「やられた!」と思ってしまいますよね。旅先で無駄に嫌な思いをしないためにも、冷静に考えてみましょう。
ケース1:地図どおりに進まなかった! 遠まわりされた!
→上海の道路って、意外と一方通行が多いんです。例えば淮海中路周辺。陝西南路、瑞金二路、復興中路、武康路、思南路などすべて一方通行。大回りするのは普通です。また、大学入試期間中などは学校に面した道が通行止めになることがあります。

ケース2:郊外の水郷まで頼んだ。メーターは170元だったのに200元請求された!
→上海郊外に行くには高速料金がかかることがあります。料金所で運転手さんがお金を払っているはずなので、領収書も見せてもらいましょう。遠くに行く場合は、乗る前に「いくらくらいかかるか」を聞いておくと目安になります。

ケース3:運転手がお釣りを用意してなかった。向こうが悪いのに謝らない!
→タクシーに限らず、上海でイラっとするときって「日本だったら……」ということを考えたときでは? でもここは上海です。運転手がお釣りを用意するのは日本国内の常識です。上海では、乗る側が交通カードや小銭を用意するなど、気分よく乗れるような工夫が必要です。
普通のおじさんが多いです。たまに女性も

普通のおじさんが多いです。たまに女性も

タクシー運転手のちょっといい話
上海在住のナビですが、悪質な運転手に当たることは滅多にありません。逆にいい話を聞く方が多いかも。東日本大震災発生時は、「日本人? 運賃はいいから」と言った上100元札を渡してくれた運転手がいたとか。ナビの知人の日本人女子は、仕事でミスをして思わず車内で泣いてしまったとき、歌をうたって励ましてくれた運転手さんに遭遇したそうです。「そんな人もいるんだ〜」と思って利用した方が旅自体楽しくなりますよね。
各タクシー会社のサイトから予約できます

各タクシー会社のサイトから予約できます

こんな使い方もある!
各タクシー会社では、一般的なタクシーだけでなくワゴン車やトラックも用意しています。在住者の一般的な使い方は引っ越し。ナビもタクシー会社のトラックは引っ越し時よく利用しています(メーターの料金だけで引っ越し可能!)。アウトドアグッズやフリマの荷物運びに使ってるという人もいました。
それでも心配な方はチャーター車を
ここまで読んで、「それでもやっぱり海外でタクシーに乗るなんて絶対無理!」「捕まえにくい時間帯があるなんて不安過ぎる!」「4人以上のグループ旅行なのでタクシー移動は無理!」という方は、チャーター車のご予約を〜。

いかがでしたか? 以前ナビが上海帰りに日本でタクシーを拾ったとき、ついつい上海のクセでスーツケースを持ったまま外でじっと待ってしまったことがあります。上海の運転手さんは、旅行者だとわかると車を降りて来てトランクに荷物を入れるまでをやってくれるんですよね。日本にはないサービスが上海では当たり前だったりもします。意外と便利な上海タクシー。利用しない手はないですよ!
以上、上海ナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2015-04-30

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