真冬の上海はあったかグルメで乗り切ろう! 食後ぽかぽかのご当地フードをご紹介。
こんにちは、上海ナビです。
雪はあまり降らないし、緯度も九州と同じくらいなのに、なぜか気温以上の寒さを感じる上海の冬。街歩きやクルーズ、庭園散策、夜景鑑賞を楽しみたいという方は、冬以外の季節に予定を立てることをお勧めします。それでも冬しか休みが取れなかったという方は、目線を変えて「食メイン」の旅にしてみませんか? 漢方の考え方が浸透している上海で寒さ対策メニューを食べれば、帰国後の風邪予防にも役立ちますよ♪
即温まるアツアツグルメ
食べているうちに汗だくになれるアツアツグルメといえばこれ。食後1〜2時間なら、寒い日の外歩きも平気なくらい体が温まります。
こちらはマカオ風火鍋「澳門豆撈」
<火鍋>冬といえばやっぱり鍋! ひと口に火鍋といっても、四川風の鴛鴦火鍋、東北風の羊鍋、山東風の骨入り鍋、一人ずつ小さい鍋で食べるマカオ風鍋などさまざま。中国各地で鍋のスタイルが変わるんです。もちろん上海にはどの専門店も揃っていますよ♪いろいろ食べ比べてみてくださいね。温性の食べ物・羊肉をメインに注文すれば、強力に冷えを予防できます。
山椒とトウガラシの効いた辛さが特徴
<四川料理>辛さに汗だくになれる料理といえば四川料理。真冬でも冷たいビールがおいしく飲める料理でもあります。トウガラシ、山椒、ニンニク、ショウガがたっぷり入っているので、血行がよくなり代謝もアップ。ただし、辛い料理を頼みすぎないように注意を。麻婆豆腐なら2〜3人で1人前オーダーするので十分です。ひと口で本場の辛さを思い知るはず。
素朴な食材に激辛の味付け
<湖南料理>四川料理よりも辛いといわれるのが湖南料理。山椒は使わず、とにかくトウガラシを使っているので直接的、攻撃的辛さが味わえます。里芋、モツ、ナスなど、素朴な食材を使うのも特徴。現地の人は、これに50度近い蒸留酒・白酒をつけてオーダーします。「温まる」という限度を超えた汗だく体験ができるかも。
じわっと温まるほっこりグルメ
大人数でテーブルを囲みながら食べれば心も温まります。ナビのオススメはやっぱり北国の料理。異国の味を楽しんで。
大皿料理を大人数でたくさん頼もう!
<東北料理>寒くなるとナビが食べたくなるのは東北料理。遼寧省、吉林省、黒龍江省など、中国北方の名物料理です。鍋包肉、水餃子、酸菜白肉などの素朴な冬料理が揃っていて、しかもどのお店も大皿で大盛り。大人数で円卓を囲むと気分もほかほかになります。5〜6人以上での旅行ならぜひ東北料理店に出かけてみてください。
エスニックな風味がたまらない!
<新疆料理(ウイグル料理)>羊肉、ショウガ、ニンニク、ナッツなど、体を温めてくれる食材をたっぷり使った料理といえば新疆料理。新疆は冬は毎日氷点下となる厳しい気候の砂漠地帯です。日本では食べられない料理ジャンルの一つですよね? ウイグル人たちの陽気なサービスも売りで、ディナー時はお客さんを巻き込んでのダンス大会になるお店もあるんですよ。
だしの風味が楽しめます
<瓦罐湯(スープ)>日本人的に中華スープというとフカヒレスープや卵スープを思い浮かべるかもしれません。でも、上海現地でスープといえばこれ。骨付き肉、キノコ、クコ、ナツメ、烏骨鶏などをじっくり煮込んだ滋養スープです。一つずつ壷のような陶器に入っているのが特徴。冷え、乾燥、不眠など、効能別にメニューを揃えているお店もあります。
路上で温まりたいB級グルメ
「一人旅だから鍋や円卓料理は無理」「もっと安くて気軽に食べられるお店はないの?」という方にオススメの料理です。
好きな具を選んで煮込んでもらえます
<麻辣燙>上海のアツアツB級グルメといえばこれ。野菜、キノコ、練り物など、串に刺さった具を選んで辛口のスープで煮てもらう軽食です。深夜営業のお店が多いので、飲んだあとの締めに食べるのもオススメ。寒い夜の帰り道も、これさえ食べれば北風のなか歩いて帰りたくなるほど体が温まります。ナビのイチオシ店は、ピーナツペースト入りのコクスープがおいしい「串串香麻辣燙」。
牛肉入り手打ち麺です
<蘭州拉麺>一杯で汗だくになれる料理といえば蘭州拉麺もはずせません。こちらも路地や住宅街に必ず一軒はあります。イスラム人風の店員とモスクみたいな装飾が目印。体を温めてくれる羊肉が入っているほか、ショウガやニンニクもたっぷり入っていそうな味。なのにスープは透明に澄んでいて、麺は手打ちのモチモチ♪ハマる日本人が多い麺料理です。
この時期ならではの上海スイーツ
杏仁豆腐やマンゴープリンなど、冷やして食べるデザートが上海で浸透したのは最近のこと。伝統的なデザートは、みんなあったかいんです。
アツアツのおやつです
<湯圓>ランタンを飾る冬の行事・元宵節に食べる伝統的なスイーツです。お湯であんこ入りの白玉団子をゆでただけの簡単なおやつなのですが、とろりとした白玉から出てくるアツアツの餡が激ウマ。小豆餡、黒ごま餡などのほかにひき肉餡などもあり、軽食にすることもできます。
番外編
<紹興酒>温めた紹興酒と上海ならではのおつまみをじっくり味わったことがありますか? 一度これをやるとハマってしまうことうけあい。大事なのは、ショウガや氷砂糖なんて入れずにそのまま味わうこと。「中華料理はこのお酒に合うように作られているんだ!」と納得してしまうはず。「熱燗にして」の中国語は「加熱(ジアルァ)」または「温一下(ウェンイーシア)」。これだけ覚えて出かけましょう!
いかがでしたか? 食べてみたい料理はあったでしょうか。漢方の考え方が浸透している上海では、実はこれらの料理は真夏にもよく食べられています。季節を問わず、健康を保つには体の内側を温めることがいちばん。そして、行列、満席は当たり前の熱気あふれる人気店を選ぶこともコツ。芯から温まる上海のアツアツグルメで、今年は風邪知らずの冬にしませんか?
以上、上海ナビがお伝えしました。
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記事登録日:2012-11-15