中国各地のご当地ビールから輸入ビールまで! 上海で飲めるイチオシビールをご紹介。
こんにちは、上海ナビです。
夏といえばビール! 特に上海の蒸し暑い夏は、冷たいビールが欠かせません。上海には、青島ビール、ハルピンビールなどの中国ビールはもちろん、ドイツビール、ベルギービール、アイリッシュビールなど各国の生ビールが飲めるお店がいっぱい。サントリー(三得利)、アサヒ(朝日)、キリン(麒麟)、サッポロ(舒宝楽)など日系の各ビールもすでに深く上海に溶け込んでいます。どんなお店でどんなビールが飲めるのか、早速ご紹介していきましょう。
上海ルールを知っておこう
日本料理店の生ビールは冷えています。
<ビールは常温!?>「ビールはキンキンに冷えたもの」が当たり前の日本ですが、地元上海人は、常温派と冷やす派に分かれます。コンビニやスーパーでも、同じ商品が冷蔵庫と棚の2ヵ所に置いてあり、中華料理店で瓶ビールを注文すると「氷的?(冷やした方ですか?)」と聞かれます。うやむやに返事をすると、日本人的にとても無理な常温ビールが運ばれてきてしまうのでご注意を。
ただし、日本料理店、欧米系レストランやバーでは冷やしたものが普通になっているのでご心配なく。
高速鉄道の食堂車には冷えた缶ビールがありました。
<なぜ冷やさない?>中国人は、体を冷やすことが健康の大敵だと考えています。漢方の考え方なのだそう。日本人も、日本酒は冷や派と熱燗派に分かれますよね。それと同じだと思えばいいのかも。列車の中のワゴン販売、国内線の飛行機の中、地方のローカル食堂、中国人の家にお邪魔したときなどは、高い確率で常温が出てきます。また、レストランでも「冷えたビールは終わってしまいました。常温ならあります」ということが。上海の習慣なのだと割り切ることも必要かも。
冷たいビールを飲むならココがオススメ
上海にはビールを売りにしているバーが多数存在します。なかでもナビのお気に入りのお店をご紹介♪
Paulaner Brauhaus上海を代表するグルメ&お買い物スポットの一つ「新天地」で、いちばん人気のお店といってもよいくらいいつ行っても賑わっているのがこのお店。自家醸造のドイツビールが人気で、土日は昼間から満席ということも。冷えた生ビールを外席で飲むのは最高のひとことです。おつまみも定番のソーセージなど、ドイツ風のものが揃っているのでレストランとしての利用もOK。ランチは48元から揃っています。家族連れも多いんですよ。浦東エリアのホテルに滞在している方は濱江大道店へ!
店内はドイツの酒場みたい。
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ジョッキは0.3lから。ラガー、黒、ホワイトの3種類があります。写真はオーソドックスなラガービール。
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Boxing Cat Brewery
閑静なストリート・復興西路に位置するビアレストラン。こちらのお店のビールはすべて自家醸造しているそうで、週ごとにオススメビールが変わるんですよ。4種類のビールが小さめのコップで味わえる利きビールセットなんていうメニューも。ずっしり重い口当たりの本格ビールが好みという方にオススメのお店です。庭席もあり、1階は窓を全開にしているのでビアガーデン気分で飲み会が楽しめます。
気軽に使えるカウンター席。
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効きビールセット(提供時間が限定されていることもあります)。
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Delight Food虹橋エリアのグルメスポット「虹梅休閑街(老外街)」は、上海でも有数の外飲みスポットです。ストリート全体に各店がオープン席を出していて、週末の夜はどこも大賑わい。おいしいビールが飲めるお店も多数あるのですが、ナビのイチオシはこちらのベルギー料理店。めずらしい瓶のベルギー産ビールを見たことのない形のグラスで味わえます。フルーツ系フレーバービールも多いので、女性にオススメ。
シロクマのロゴがカワイイホワイトビール。
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ベリー系フレーバービールも豊富。
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O’Malley’s ギネス、キルケニーなどのアイリッシュビールが揃うレストランバー。専用のグラスにていねいに注がれたギネスの生ビールは、クリームのようなきめ細かい泡が絶品です。フィッシュ&チップスやハムなど、ビールにぴったりのおつまみといっしょにぜひ。広いガーデン席と2階テラス席は開放感たっぷりです。また、欧州リーグやW杯、オリンピックの予選など、主要なサッカーの試合を各国のサポーターといっしょに応援できるのもこのお店の魅力♪
青島啤酒吧
せっかく上海に来たのだから、中国ならではのお店で中国のビールが飲みたいという方はこちらへ。100年の歴史を誇る中国を代表するビール・青島ビールの専門店で、ちょっぴり場末感が漂う古き良き上海のバーという雰囲気もたまりません。また、バーでありながら昼間のティータイムはミルクティーやジュースが25元で飲み放題。喫茶店として利用している近所のおじさんや学生さんもいる、独特なゆるい雰囲気を楽しんでみて下さい。
青島ビールカラー一色の外観。
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小瓶は28元から。時間や曜日によって飲み放題もやっています。
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XIBO在住日本人でも知らない方が多い、中国ビールのなかでもレアな存在なのが「新疆黒啤」。新疆ウイグル自治区で作られている黒ビールです。意外と飲みやすくて、女性にもファンが多いんですよ。この「新疆黒啤」が飲めるオススメ店がここ。新疆の少数民族・シーボー族が開いたレストランバーです。中国の地方料理のお店とは思えないオシャレな内装にもびっくりするはず。おつまみは羊の串焼き「羊肉串」で決まりですね。
各店の位置を確認しておきましょう。
上海で買えるビール
レストランやバーではなく、買って帰ってホテルで飲みたいという方も多いのでは。上海では、コンビニやスーパーにありとあらゆるビールが揃っています。350mlの中国系缶ビールで3元〜と、リーズナブルなのもうれしいところ。お土産にもどうぞ。
<コンビニ&ローカルスーパー編>
上海でもっとも親しまれているのは青島とサントリー(三得利)。サントリーは、日本のメーカーだということを知らない人もいるんだそう。日本のサントリーよりも軽くて飲みやすく、中国人好みの味に仕上がっています。
左からサントリー清爽、サントリー純生プレミアム、アサヒスーパードライ、青島ビール。サントリーはほかにもさまざまな銘柄があります。
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左から雪花ビール、ハイネケン、カールスバーグ、バドワイザー。雪花は中国メーカーの一つ。外資系ビールも気軽にスーパーで買えます。
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<輸入品スーパー編>
「City Shop」など、欧米系の輸入商品が充実したスーパーには、日本でもなかなか手に入らないヨーロッパのビールがいっぱい。特に思わず「かわいい!」と手に取ってしまうような瓶ビールが豊富で、お値段は15元〜。200円前後でこんな輸入ビールが買えちゃうってことです。安くオシャレに部屋飲みしましょう♪
3本ともベルギー産。みたことのない瓶を思い切ってジャケ買いしてみました。お土産に持って帰るのもいいかも。
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左がベルギー、真ん中がドイツのグレープフルーツビール。左のオーストラリア産ビクトリアビールは「苦啤(クーピー)」として欧米系バーを中心にメジャーになりつつあります。
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番外編:杭州と蘇州のビール
地方のローカルレストランに行くと、各地のご当地ビールが味わえます。アルコール度数が低く、軽い味わいのものが多いので日帰り旅行のランチで飲んでも安心。ただし、キンキンに冷えたものは地方に行くほど用意されていない傾向が・・・。
いかがでしたか? 旅先で飲むビールって、なんだかいつもよりおいしく感じますよね。上海では、路上のローカル食堂でもオシャレなバーでも、昼間から飲んでいる人たちに多数遭遇します。暑い日は無理に街歩きや観光を決行せず、冷たいビールを飲みながら上海の街並を眺めてみるなんていかがでしょうか。
以上、上海ナビがお伝えしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2011-08-04