下町朝ご飯、定番観光地の早朝の顔、朝の公園に集う人たちのパワー! 上海の朝の魅力を満喫できるナビ流エリア案内。
こんにちは、上海ナビです。
「その土地の食文化を知りたいなら、まずは朝ご飯を食べてみよう!」というのがナビの持論。朝ご飯って、日本はお米、欧米はパンなど、いちばん基本的な食材を食べますよね。では上海人はどこで何を食べているのでしょうか。夜景やお酒、ディナー、ナイトライフが紹介されることの多い上海ですが、実は朝の魅力も盛りだくさん。知られざる朝の風景も交えて、上海の朝の楽しみ方と朝ご飯をご紹介したいと思います!
上海の朝を楽しむために
1、上海の朝は早い!上海の朝が動き出すのは、市内の公園がオープンする5時ごろ。日の出前の真っ暗な道に、市場へ買い出しに行く人、公園で朝のひとときを過ごそうと出かける人たちなどが出てきます。「朝を楽しむなら日の出前から」が基本。早めに起きて街に出てみましょう。
2、公園近く&下町に泊まろう
ホテルの朝ご飯前に散歩がしたいという方は、庶民の暮らしが残る豫園エリアや、太極拳、ダンス、体操などを楽しむ人たちが見られる公園近くのホテルを予約しましょう。朝の散歩が満喫できる場所なのかどうかもホテル選びのポイントに入れてみて下さいね。
下町のホテル
公園近くのホテル
3、身軽な格好で、小銭を持って早朝、太極拳やバドミントンを楽しむ上海人たちはとにかく人なつこくてフレンドリー。ラケットを貸してくれたり、太極拳の型を教えてくれたりと、ちょっと歩くだけで友達ができてしまうはずです。すぐ参加できるよう、身軽な格好で散歩しましょう。また、饅頭や豆乳の朝ご飯屋台の価格は1〜3元ほど。ここで100元札を出すと引かれてしまいます。小銭を用意して出かけましょう。
朝の3大エリアをまわる!
朝の上海を満喫するなら、抑えておきたいのは
「朝ご飯を食べる」
「定番観光地の朝の顔を見る」
「お年寄りたちにパワーをもらう」
の3つ。この目的をクリアできるナビイチオシのエリアを、朝5時からまわってみました!
南市で朝ご飯を食べる!
まずナビが訪れたのは、地下鉄8号線「老西門」駅界隈に広がる「南市」と呼ばれるエリア。「文廟」のまわりに広がる下町です。目指したのは、小さな朝ご飯屋台が軒を連ねる夢花街と呼ばれる路地。朝6時、復興東路と中華路の交差点あたりから路地裏へと入ってみました。地図にも載っていないような細い路地を入って行くと、古き良き上海の風景が。
朝ご飯屋台。
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牛乳屋さん。
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パジャマで外で朝ご飯。
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新聞屋さん。
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こんな朝ご飯が食べられます。メニューはどれも1元前後から。上海の食べ物って、やっぱり小麦粉が主なんですね。
下町の人たちをパチリ。
市内各地にはほかにもこんな朝ご飯のお店があります。どのお店も早朝からやっているので便利♪
豫園の朝を満喫!
次に訪れたのは上海を代表する観光地「豫園」。いつ行っても観光客でごった返す豫園ですが、朝の風景はびっくりするほど静か。人ごみは嫌いという方は、ぜひ早朝に訪れてみて下さい。商店がオープンし始める8時半までが散策のチャンス。いつもは人だかりができていて記念撮影が難しい九曲橋の上も、写真撮り放題ですよ〜。
九曲橋手前の広場でダンス! ゼイタクな練習場です。
豫園内のお土産屋さんで働いているというおじさんたちがバドミントンをやっていました。出勤前に同僚とスポーツなんて、ヘルシーな生活ですよね。いつも日本人観光客に接しているからか、片言の日本語が通じるのも便利(笑)。ラケットを貸してもらい、ナビも参加してきました。豫園の敷地内でバドミントン・・・。不思議な気分でした。
魯迅公園でパワーをもらう
夜明け前の正門前。
朝の上海といえばハズせないのが「魯迅公園」。太極拳、合唱、ダンス、中国楽器、体操、中国拳法など、あらゆる趣味のグループが集まって技を競っている姿が見られるんです。とにかく圧倒されること間違いなし。気に入ったサークルがあればぜひ参加してみて下さい。人が集まってくるのは6〜8時ごろ。9時には帰ってしまうというグループもあります。
ダンス! ダンス! ダンス!
早朝からありえない人だかり! 地元で人気の歌い手が来ていたため。
お年寄りの超人の宝庫です。
魯迅公園は捨て猫の多い場所としても有名。開園時間の5時ごろ、人が少ない園内を自由に闊歩している猫たちに会うことができます。ご飯はボランティアの近所のおばさんたちがあげているんですが、枯れ葉をエサ入れにしたりとなかなかにエコ。日本同様捨て猫が問題化している上海。それを救おうとしているのは、早起きのお年寄りたちだったりします。こんな上海の一面は、やっぱり早朝でないと見ることができません。
いかがでしたか? 実は早起きが苦手なナビ。でも、今回早朝の上海をまわってみて、朝こそその土地の人たちと交流できる時間なのだと改めて思いました。公園も豫園商城も入場料は無料な上、朝ご飯も数元で済む世界。こんなに安く楽しめる上海は朝以外にないかも。皆さんも、いつもより少しだけ早く起きて上海のもう一つの顔を見てみて下さい。
以上、上海ナビがお伝えしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2011-06-16