【期間限定】上海蟹の本場、陽澄湖で蟹を食べる(食事代は現地払い)
さおリンの「上海蟹の本場、陽澄湖で蟹を食べるツアー」体験レポ
上海蟹の本場「陽澄湖」で安くておいしい上海蟹を、サオリンとアンジェラが自分達で選んで食べてきました!
みなさんこんにちは!サオリンです。先日の「上海蟹ディナー+黄浦江ナイトクルーズツアー」 で、すっかり上海蟹に味を占めた私。本場(上海蟹の産地)まで行って、獲れたてピチピチな蟹が食べたい!という飽くなき欲求は増す一方…。なんと!上海ナビには、そんな私にまさにうってつけな「上海蟹の本場、陽澄湖で蟹を食べるツアー」があるじゃないですか!しかも、自分で蟹を選べるというオモシロ体験もできちゃうんですね!
え?でもちょっと待って、“上海蟹”って、上海で獲れるんじゃないの?とお思いの方、違うんですよ!上海蟹が獲れるのは上海ではなく、主に上海近郊の河川や湖なんです。なかでも、上海から北西に約60㎞に位置する江蘇省昆山市巴城鎮にある「陽澄湖」で獲れる蟹がとびきりおいしいのは超有名!日本で言うと、千葉県浦安市にあるのに東京ディズニーランドという名前がついているようなノリですかね?ま、「おいしい蟹を食べ隊」の一員としては、とびきりの蟹が食べられるのならどこへでも行きますよー!
10:00 ホテルのロビーで待ち合わせ
「上海蟹は陽澄湖で獲れるんだよ。ていうかそもそも中国人は、上海蟹じゃなくて“大闸蟹”(ダーヂャーシエ)って呼ぶんだよ」と教えてくれた友達のアンジェラ(「列車で行く蘇州日帰り観光ツアー 」 にも登場)と、今回も一緒です!
というわけで今日は、お互いの家の中間地点にある某ホテルのロビーでガイドさんと待ち合わせ。旅行で上海にいらっしゃる皆さんの場合は、宿泊先のホテルまでお迎えにきてくれますよ。
ガイドさんは「上海ナビ ○○様」と書かれたネームプレートを持っていてくれますので、スグに発見できます!
ちょっとレトロ感漂うサンタナに乗って出発!GoGoドライブ! 3人以上の場合は、「JIN BEI」というワゴン車になるそうですよ。
上海市内を出て、高速に乗り、一路陽澄湖へ!車中では、ガイドさんの中国・上海のあれこれ話を聞くのも楽しいし、市内と比べるとかなりギャップのあるのどかな風景を眺めるのも楽しいですよ!
途中、交通事故の影響で渋滞に巻き込まれましたが、約1時間半で無事に「巴城」に着きました!道路が空いていれば、1時間ちょっとで着くそうですよ。
高速を下りて少し車を走らせると、さかんに手をふるおばちゃん達が。ヒッチハイカーではなく、レストランの呼び込みレディースでした。そして、道端で上海蟹を売っている人たちを発見!上海蟹や野菜、そして鶏…ニワトリ!?「このあたりの地鶏はとってもウマイんですよ」とガイドさん。へー!機会があったら食べたいな~。
お!陽澄湖が見えてきました。そして生け簀!!テンションあがります!ちなみに、陽澄湖は総面積119k㎡で、日本の琵琶湖の1/5の広さだそうです。
11:30 蟹市場到着!蟹バイヤーの気分で蟹を物色
蟹市場の看板発見です!車を停めてみると…ズラリとお店が並んでいました。「うちで買いなよ!」との声が飛び交う中、一番アグレッシブに感じた(Tシャツの色のせい?)おばちゃんのお店に入ることにしました!
☆ さて、ここでもう一度このツアーシステムの確認をしましょう!☆
①陽澄湖蟹市場で、自分で蟹を選ぶ
②選んだ蟹をレストランで調理してもらって、食べるこれだけです!簡単!
店の中へ進むと、奥に生け簀がありました~。そして更に進むと陽澄湖が目の前に広がります。いまいちよくわかってなかった私ですが、お店と湖はつながっていたんですね!陽澄湖の岸に桟橋を作って、付近に沈めた生け簀で蟹を生かす。まさに、蟹 in 陽澄湖!
私たちが選んだのは大きいサイズ!(一匹約280gとかなり大きいです)
で、せっかく陽澄湖まで来たんだから「オス・メスつがい」でいっときましょう!ということで、気になるお値段は?なんと、つがいで55元!先日の台風の影響で出荷が滞り、この安さとのこと。ガイドさん曰く、去年ここいらの蟹はつがいで100元だったそう。その時の運によるかもしれないですね。
で、十分安いですけど、ここはもちろん(?)値切って、50元で交渉成立!
どれがいい蟹だとか、ひいては値段交渉などなど、中国語ができないワタシにはとっても無理!という方もガイドさんが助けてくれますから安心ですよ♪
キミはもうすぐ私たちの胃の中へおさまるんだよ、と不適な笑みを浮かべていたらば、蟹クン、恐怖のあまり(?)泡吹いちゃいました…。
~どっちが、オス?メス?~
蟹のおなかの部分を見てみましょう 三角形の「ふんどし(生殖器の蓋板)」がついているのがオス。
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なーんにもなく丸いのがメス。
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普通はタコ糸で縛るのですが、コチラはこのまま蒸しあげるみたいですね。 さて、どこで食べるの?と聞くと、うちのレストランまで案内するよ!とのこと。おばちゃんの後を車でついていくこと2分。レストラン街に着きました!
「阿忠蟹荘」というレストランがおばちゃんのお店らしい。2階と3階に、全部で12室の個室があり、お手洗いも清潔だったので、これなら日本人も安心。
3階にはなぜか自動マージャン台が!おばちゃん:「お客さんも自由に遊んでいいですよ^^」
私たちは、2階の個室に通されました。ちゃんとエアコンもついていて、快適。
上海蟹をいただくのはもちろんですが、「農家菜 ノンジャーツァイ」という農家のお料理もオススメだそうで、それも何品かオーダーしてみました。
通常は、ガイドさんがお客さんの食べたい希望を聞いて、オーダーを手伝ってくれるそうなので安心ですね!
お料理が出来上がるまでの時間、ちょっと暇だったのでずうずうしくも厨房に潜入。「気軽に見学していいよ~^^」との有りがたいお言葉を頂戴し、発見したのは蟹蒸しの鍋!約15分間じっくり蒸します。
~お料理ができあがりました~
蟹はまだ蒸しあがらないですが、農家菜ができあがりました!おなかペコペコなので、サッソクいただいちゃいましょう!
蒜泥黄瓜 キュウリのニンニクおろし和え 10元 すっごくシンプルな一品ですが、これが超おいしくて、一時ハマりました。後味ひきますよ~。
皮蛋肉松 ピータン肉デンブかけ 15元
ピータンの上に、中国式豚肉デンブがかかっています。ピータンは見た目にひいてしまい食べず嫌いの人も多いですけど、実はおいしいんですよ~!で、デンブの肉松(ロウソン)はしょっぱ甘くてモソモソ食感。これは私も苦手なんですけど、中国人にとってはポピュラーな食材のひとつ。なので、みなさんもゼヒ試してみて!
芹菜炒干絲 中国セロリと干し豆腐の炒めもの 10元
シャキシャキな中国セロリと、ポピュラーな中国食材のひとつ「豆腐干 ドウフガン」の細切りのあっさり炒めです。
螺螄 タニシ 15元
上海人が大好きなタニシの醤油炒め!フタを外して、つまようじでほじくり出して食べるのが面倒だったら、そのまま啜ってどうぞ!
「シッポ(身の後ろの方)の部分は体に悪いから食べちゃだめよ」byアンジェラ。
~上海蟹のおでましでーす~
大闸蟹 上海蟹 50元(オスメスつがい)
真っ赤に茹で上がった上海蟹たちがやってきました!
一般的に上海蟹を食べる時はすりおろし生姜の入った酢をつけて食べます。なぜなら蟹は食べ過ぎると体を冷やすから、体を温める生姜と一緒にいただくとよいのです。同じ理由で、紹興酒と一緒にいただくのも上海流なんですよね♪
【アンジェラ先生のやさしい上海蟹剥き方講座】
オスの剥き方を伝授するわよ。
① ふんどし(腹部の三角の部分)を剥きます。
② ひっくり返して、甲羅をパカっと外します。
③ ハサミと蟹足を外します。でも、これは外さないままでもOK。
④ ガニ(蟹のエラ部分)を取り除きます。白くて、イソギンチャクみたいに
ビロビロしてるやつよ。
⑤ 真ん中をバキッと割ったら、ほら、黄色い蟹ミソがたっぷり!酢をつけて
このままかぶりついちゃお!
⑥ 甲羅のほうの蟹ミソは、直接甲羅に酢をかけいれて、いただきます!
黄色と黒色の部分は全部食べられるわよ。
⑦ 食べちゃいけないのが、このひし形の胃の部分!
とまぁこんな感じで、食べちゃいけない部分さえちゃんと取り除くことが出来れば、あとは手と歯を駆使して大胆に食べちゃっていいみたいですよ。ちなみに、メスの剥き方はふんどしを剥く工程を省略する以外はオスと一緒です。
~ガイドさんのワンポイントアドバイス~
蟹のちっちゃい爪も、身をほじくり出す重宝アイテムのひとつなんですよ。
蟹足の部分は、まず歯で縦にバキッと割れ目をいれて、殻を剥きます。そうすると、蟹足の身が崩れずに登場するので、そのまま酢をつけて召し上がれ。
メスは、産卵期でまるまると太った10~11月、オスは、大きく成長してミソがつまった11~12月までが最高においしいシーズンだそうです。ということは今はメスがおいしいはずなんですけど、個人的にはオスの蟹ミソが甘くて超おいしく感じました。メスはちょっと苦かった…。アンジェラのはそんなことなかったそうなので、これも運?みたいですね。
草鶏 地鶏 50元(一羽)
コチラでも噂の地鶏が食べられる!ということで、すっかり蟹を堪能した私たちは地鶏もいただくことにしました。一羽で二つの料理法(スープと蒸し)を味わえるなんておトク感たっぷり♪
スープが超絶品!さっき食べた濃厚蟹ミソと張り合えるくらいおいしいかも!一瞬、カレー味?と思ったほどイエローなスープですが、これは全部鶏のエキス。お肌にもよさそうですよね。スープの中にはタケノコが入ってました。蒸し鶏の方は、アッサリしつつもジューシーでこれまた美味。タレをつけて食べるんですがこのタレもさっぱりしていておいしい!
フルーツ 無料
最後にフルーツのサービスとは嬉しい!濃厚な味祭りだった口の中をリセットしてくれます。
14:00 上海へ帰りまーす
陽澄湖は蟹の故郷。ウンウン、そうだね!おいしかったよ!また来たい!!と興奮している私とは対照的に、アンジェラはなんだか静かだな、と思ったらグッスリ寝てらっしゃった。おなかいっぱいになったら眠くなるのは自然の摂理。チャーターした車なら、何も言わなくともホテルまで送ってくれるから、安心して熟睡できちゃいますね。
16:00 上海着。お疲れ様でした!
途中またもや渋滞に巻き込まれ、結局2時間近くかかってしまいましたが、おいしいもの食べられて幸せなのでゴキゲン♪
~ちなみに…~
陽澄湖周辺には、ネオンきらびやかなレストランがずらーっとならんでいます。この辺のレストランで食べるのもいいし、少し離れた水上コテージ風レストランで舌鼓を打つのもまた一興ですね。お好きな場所をガイドさんにリクエストしてくださいね! いずれにせよ、蟹を自分で選んで、レストランで調理してもらって食べるシステムはどこも同じですよ。
「大上海国際高爾夫球度暇村」というゴルフ場も見かけました。接待ゴルフのあと、蟹三昧。駐在員のみなさま、いかがですか?
いやー!おいしかった!楽しかった!シーズン真っ只中の上海蟹を本場でいただけるという人も羨む体験が出来てハッピーでした。
上海蟹未体験の方、ちょっと食べ飽きちゃったなという方、接待のネタがつきた方、全員にオススメできます!みなさんもぜひ、「今年はいくつ食べた?」なんて、上海人チックな会話を楽しめるくらい、ゼヒこのシーズン中に、上海蟹を満喫してくださいね!
それではまた!再見!
追伸:「おいしい蟹を食べ隊」は、実はというかやっぱりというかメンバーは現在わたくし一人でございますので、入隊希望の方は遠慮なくどうぞー!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日 :2007-10-13
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