服、靴、かばん、帽子、アクセサリーなどなど、ありとあらゆる衣料品がリーズナブル価格で手に入る服飾問屋街「七浦路」に潜入!
こんにちは、上海ナビです。
上海旅行の醍醐味の一つといえば、掘り出し物を値切って安く手に入れること! 物価も上がり、レートも悪い昨今ですが(2013年12月現在)、それでも安いと感じさせてくれる市場が今日ご紹介する「七浦路服飾市場(通称:七浦路/チープールー)」です。話題になり始めた2000年代初頭は、「たいした洋服ないな〜。しかもニセモノ販売の人がまとわりついてきて面倒!」と、個人的に七浦路に対していい印象がなかったナビですが、改めて魅力を見つけに行ってみることにしました!
「七浦路服飾市場」へ行こう!
「七浦路服飾市場」の最寄り駅は、地下鉄10、12号線「天潼路」駅。駅のどの出口付近にも、服飾市場のビルの地下街が直結しています。雨の日、寒い日、暑い日など、一歩も外へ出ずにお買い物を楽しめるのは便利♪
駅構内にこんなふうに地下売場が直結
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1号出口を出たところ。まわりは雑居ビルの問屋街
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七浦路は、90年代後半まで青空市場的な衣類市場でした(当時、ナビも行ったことがあります!)。雑居ビル群になったのは2003年ごろだったでしょうか。現在服飾市場として機能しているのは主に以下のビル。最近になって北側に韓国製衣類を専門に扱うビルができました。それぞれのビルが河南北路と地下の「天潼路」駅を挟んで並んでいます。
こんなふうに値段が明記してあるのは値切れません
<七浦路攻略法>○
値切ろう!最近は値段が書いてあるお店、「不还价(値段交渉には応じません)」と書かれているお店が増えました。でも、値段が書いてない商品については思い切って値切りましょう。値切る手順は、「値段を聞く→自分が買いたい価格を言う→店員に首を振られたら立ち去る→店員追いかけてくる→買う」です。追いかけてこない場合は、値引きできないということですね。
※各店に電卓があるので、言葉ができなくても充分値切れます。
○雰囲気を知ろう
七浦路は地元の10〜20代、主婦層に人気のお店が集まっています。そのため、たとえば「働く30代日本人女性が会社に着ていけるきれいめカジュアル」などを探すのは難しい場所です。また、各問屋さんは観光客ではなく「地元庶民の売れ線」を重視しているため、高級感のあるアイテム、LL以上の大きいサイズ、ダンスウエアや作業着のような専門的な衣類なども見つけにくいです。お買い物は、「地元の売れ線のなかから着られそうなものを探す」という作業になります。
平日の午前はこんな感じ。午後や週末はこの通路が人でいっぱいになります
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平日の午前中に行こう七浦路は地元の人にとにかく人気の場所。人が少なく、客引きも少ないのは平日の午前9時〜11時の時間帯です。この時間に行けば値段交渉も試着(店員さんが店内にカーテンを引いてくれます)も時間をかけてできるはず。客引きの多い週末や、放課後の学生たちが増える午後以降に行ってしまうとストレスをためることに。『上海ナビ』の掲示板に大変な思いをした経験を書き込んでいる方は、皆さん午後に行かれているのではないでしょうか。
「七浦路服飾市場」に潜入!
地下への入り口に「財神」が
今回ナビは、数棟あるビルのなかからもっとも大きくて人気がある「上海興旺国際服飾城」を見てまわることにしました(1日ではとても全部まわり切れないんです!)。「天潼路」駅1号出口に直結しているビルで、品揃え、値段などもほかのビルと同等。参考にしてみてください。
※商品、値段は2013年12月現在のものです(秋冬の商品です)。流行、季節などによって商品は入れ替わります。
※トイレは地下鉄駅構内で済ませるのがお勧め。ATMは1階にあります。
地下1階:靴、バッグ、アクセサリー、雑貨
地下鉄の駅から入れる地下売場から見て行きましょう。駅からの入り口には早速偽ブランドの客引きが待ち構えていました。話しかけにくいオーラを出して通りすぎたナビは難なくスルーできましたよ。
メイン商品は靴とバッグ。ムートンブーツ、ヘアアクセサリー、シンプルなパンプスなどは日本でも使えそうかも。
※以下、値段があるものはすべて値段交渉前の言い値価格です。
1階:カジュアルファッション、レッグウエア、下着地元中高生の好みに合わせた感じの品揃えですね。お勧めは部屋着にもなるスウェットのパーカー類。タイツやソックスはお買い得感が高いかも。
2階:カジュアルファッション1階よりもやや年齢層高め向けのアイテムが揃っています。メンズのコートやダウンベストは破格の安さ!
3階:子ども服、ベビー用品乳幼児用のつなぎが10元など、どんどん着て、成長したら惜しみなく捨てられる激安子ども服がいっぱい。日本にはないようなかわいいデザインが見つかります。
4階:レディースファッション雰囲気ががらりと変わり、こぎれいな感じのブティックが並んでいます。一角には小売りしない業者向けの卸売り店も。
ニットワンピなど150元前後〜
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ディスプレイや入荷商品にこだわりがありそうなお店が揃っています
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5階:レディースファッション、フードコートカジュアルファッションのブティックと問屋が入っています。奥には大型フードコートが。店員さんたちもここに食べにくるようで、お昼時は大賑わいでした。
シャツワンピース(180元)
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日本のメーカーのタグがついたものも見つかります
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「美食城」の看板の奥へ歩くと、
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大型フードコートがあります!
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周辺を歩いてみよう
昔ながらの食べ物屋さん街が残っています
七浦路は、上海を代表する観光ストリート「南京東路」から地下鉄でわずか1駅。なのに、まだまだローカルな風景がたくさん残っています。市場の雑居ビル周辺には、買い物客や業者さんをターゲットにした昔ながらの食べ物屋さんがずらり!
各雑居ビルの1階には、買い過ぎた人向けのカートや大容量バッグのお店も。さらに買い過ぎた人向けに、配達リヤカーも待機しています(値段は交渉制。荷物といっしょに荷台に乗って運んでもらえます)。
いかがでしたか? こちらも上海のほかの市場同様、ぼーっと流し見しているだけではいいものが見つからないというのが特徴です。掘り出し物を探すコツは、値段に惑わされず商品をしっかり見ること。そして、ワンシーズンで着倒せるようなものに絞って探すことかもしれません。
以上、上海ナビがお伝えしました。