万博会場跡地のショッピング&グルメモール。地下鉄一駅分(!)の長—い巨大フロアを散策しよう。
こんにちは、上海ナビです。
今日ご紹介する「世博源」は、2010年に開催された上海万博の跡地に位置するショッピングモールです。旧中国館「中華芸術宮」やコンサートホール「上海メルセデス・ベンツ・アリーナ」に並ぶ、万博跡地の見どころの一つなんですよ。オープンしたのは2014年春。大型ショッピングモールが激増中の上海ですが、こちらはなんと全長1kmという規模。地下鉄の1区間分の距離を有するモールなんです。早速出かけてみました!
「世博源」に行こう!
「世博源」があるのは、浦東側の万博会場跡地。とにかく長いモールなので、地下鉄8号線「中華芸術宮」駅と地下鉄7、8号線「耀華路」駅の二つの駅に地下売場が直結しています。それぞれの駅からの行き方です。
「陽光谷」。独特な形状のエコ建築です
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「世博源」基礎知識「世博源」は、もともと上海万博のパビリオンの一つ「世博軸」として建設されました。ラッパのように突き出た部分は「陽光谷」と呼ばれ、自然光と空気、雨水を建物内に取り込む省エネ装置だそう。
全長1kmの長いモールです
モールの全長は約1km。地下1階から屋上の2階まで飲食店やショップなどが入っています(2014年現在、まだ工事中のフロアも)。入っているのは人気チェーン店が主。レストランは行列店が多いので、週末の食事時はかなりにぎやかです。
それでは早速、どんなお店があるのか見ていきましょう。フロアは大きく1〜5区に分かれています。まずはいちばん黄浦江側、「上海メルセデス・ベンツ・アリーナ」に近い1区から歩いてみました。とにかく店舗数が多く、ざっと数100店舗は入っているので、お勧めのお店、目印になるお店のみご紹介します。
※店舗は2014年10月現在のものです。入れ替わりが早いのでご注意ください。
1区:人気レストラン多数、エイの水槽、人工の川
いちばん黄浦江側の入り口です
西側の入り口・1区は、入り口にある人工の川と、その下にあるエイが泳ぐ水槽が目印。人気レストランが集まっているので、「上海メルセデス・ベンツ・アリーナ」でのイベントに参加するという方はこのエリアで食事の場所を探すのがお勧め。
2区:大型シネコン、カジュアル系ショップ
6D映画が見られる大型シネコンが2区のメイン施設。地下には、カジュアル、スポーツ系のショップが集まっています。
シネコンがあります
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2区の北側入り口にパンダのオブジェ
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3区:噴水広場、地下鉄8号線「中華芸術宮」に直結
「中華芸術宮」駅から「世博源」に行く場合は3区から入ります。フロア内には噴水広場があり、人気飲食店も多数。「世博源」の中心的ゾーンです。
フロア内に2ヵ所、こんな噴水広場が
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待ち合わせスペース?
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4区:ピアノのある吹き抜け、コスメ、ファッション系店舗多数
4区の目印はピアノがある吹き抜け
婦人服、コスメ、アクセサリーなどの店舗が集まる4区は、ほかのエリアに比べて静かで上品な雰囲気。お客さんを見ているとショッピングよりも食事目当ての家族連れが多い感じ。4区目当てのお客さんは少ないような……?
5区:スーパーマーケット、カジュアル系店舗、地下鉄7、8号線「耀華路」駅に直結
「耀華路」駅から「世博源」に行く場合は5区が入り口になります。お馴染みの「ユニクロ」やフランス系スポーツ用品店「デカトロン」など、若い家族連れに人気のお店が多数。1階にはスーパーも。
そのほかの楽しみ方
とにかく広い「世博源」。歩数計を付けていったナビですが、ぐるっと全体を歩いただけで軽く1万歩を超えてしまいました……。週末は親子連れ向けのイベントも多数開催しています。家族で出かけると楽しい場所かも。
イベントがある日は屋上デッキの入場が有料になります
ナビが訪れた2014年10月は、屋上スペース全体で農業イベントを開催していました。今後も広大なスペースを利用した親子連れ向けのイベントを多数開催するそう。
夜の散策もお勧め
夜は「陽光谷」などがライトアップされる「世博源」。食事をして、黄浦江沿いまで歩いてみる、なんていうデートコースもいいのでは? ただし夜はタクシーがほぼ捕まらないので(白タクが徘徊します。声をかけてきます)、地下鉄の乗り方もチェックを。
まだまだ開発中の万博跡地エリアですが、「世博軸」の南側には現在5つ星ホテル2棟、デザイナーズホテル2棟が建設中です(2014年10月現在)。また、有名企業のオフィスを多数誘致する「緑谷」と呼ばれるオフィスエリアもできるそう。「世博源」を中心とした今後の開発状況、ナビも注目していきたいと思います。
「中華芸術宮」との距離感。近いです
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「上海メルセデス・ベンツ・アリーナ」もすぐそこ
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いかがでしたか? 市街地からはちょっと離れていて、上海らしい名物店があるというわけでもないので、旅行者の皆さん的にはそんなに興味を引かれる場所ではない(?)かもしれない「世博源」。でも、週末のにぎやかさを見ていると、最近上海に増えている郊外型モールのなかでは成功例だと思いました。ビジネスマンの皆さんは視察する価値があるかも。地下鉄の駅からそのまま行けるので、雨の日の観光に困ったときにもお勧めです。
以上、上海ナビがお伝えしました。