ベッドタウン・普陀区にそびえる巨大宮殿!? 話題の上海最大規模ショッピングモールを散策しよう。
こんにちは、上海ナビです。
今日ご紹介する「環球港」は、2013年に上海最大のショッピングモールとしてオープンした話題スポットです。最大といわれてもピンとこないかもしれませんが、売場全体をくまなく歩くと9kmのウォーキングができる規模。日本最大のモール「イオンレイクタウン」(2014年12月現在)の売場面積が245,000㎡なのに対し、こちらは320,000㎡。プラス58階建てのオフィス(ホテル、サービスマンション)棟2棟という大きさです。早速見に行ってみましょう〜。
「環球港」に行こう!
「環球港」があるのは地下鉄3、4、13号線「金沙江路」駅。地上を走る3、4号線と13号線では出口が異なります。それぞれからの行き方はこんな感じ。
※2014年12月現在、3、4号線駅2〜3階からの連絡通路が建設中です。
2棟のビルがある大型モールです
「金沙江路」駅と聞いても旅行者の皆さんには馴染みのない場所かもしれません。が、近年このエリア(普陀区)はベッドタウンとして急発展中。中環商圏として真北路、梅川路などを中心ににぎわっています。ターゲットはマイカーを持つ若いファミリー層だそう。観光客はほとんど来ない場所なので、そのエリアに住む現地の人に人気のお店がわかるスポットなんです。
それでは早速フロアごとに見ていきましょう〜。
※2014年12 月現在の様子です。店舗の入れ替わりや改装なども定期的にありますのでご注意下さい。
1〜2階
「環球港」は横に引き延ばしたような楕円型のフロアが特徴。巨大な吹き抜けが3ヵ所あり、これを左右のレーンが結んでいます。どこを見ても宮殿のような雰囲気!
透明のドーム状の天井がある吹き抜け
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こんな長いレーンが2本あります
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1階にはやや高級なブランドショップが入っています。
※店舗数が非常に多いため、以下目印になるお店、お勧めのお店のみ掲載します。
2階はややカジュアルな感じ。日系のお店も多いですよね。
3〜4階
3階はイベントスペースやレストラン目当てで行く人が多いよう。若い子向けのお店が目立ちます。
大人気の火鍋レストラン「小輝哥火鍋」
この階のナビお勧め店は、広東風火鍋の人気店「小輝哥火鍋」。夜は平日でも約30分待ちの行列ができます。あっさりスープの火鍋は2014年現在上海で女子を中心に流行中♪
最上階。レーンの天井が透明です
4階はギャラリー、シネコン、イベントスペースなど、カルチャー要素が強いスポットが揃っています。フロアの真ん中には床が透明の連絡通路が! 人気レストランもたくさんあります。
こちらのナビお勧め店は二つ。一つは、化学調味料不使用でヘルシーさにこだわった激辛四川料理店「天辣」。「環球港」内でも1、2を争う人気店です。中華の気分じゃないとき、モール内のにぎやかさからちょっと抜け出したいときはイタリアンカフェ「ALLA TORRE」へ。薄焼きピザがなかなかに本格派です。ランチセットもお勧め。静かに過ごせます。
地下1〜3階
ファストファッションのチェーン店や気軽に入れる飲食店が揃う地下1階。こんなお店がありました。
地下鉄13号線の駅に直結する地下2階。大型スーパーや多目的スペースがあります。
噴水があります
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キッズスペース。スケート場や迷路など、時期によって変わります
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小楊生煎
この階のお勧めは、旅行者の間での知名度も高い生煎(焼き小籠包)の専門店「小楊生煎」。本店と同じ味と値段です。6元でお腹が満たされる貴重なお店。
地下3階は駐車場。ペットショップもありました。
番外:「環球港」の人気の秘密はここ!
その規模が注目されがちな「環球港」ですが、今回改めて隅々まで歩いてみて「ここがほかのモールと違う!」と思ったことをまとめてみました。
客層が庶民的
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普通の上海人の流行がわかる東京都在住でも、毎日六本木や銀座でお買い物や食事をしている人は少数派ですよね。上海人も、淮海中路や静安寺エリアのデパートにいつも行くわけではありません。普段使いのものを買ったり、家族と食事するのは自宅近くのモールです。「環球港」も普陀区住民ご用達のモール。ラグジュアリーではないけれど普通の上海人の需要がわかるモールなんです。「上海人に売りたい」と考えるビジネスマンの方はぜひ視察を。市中心の商業ビルよりも見る価値があるかも。
飲食店はファミリー層で満席
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市内ではあまり見かけないチェーンも
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無料で子どもが遊べるスペースも
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散策するだけで楽しめる「環球港」は、「ショッピングや食事の目的がなくても来てOK!」と言ってくれているような、懐の広さを感じるモールです。客層も場所柄庶民的な雰囲気なのですが、平日の午前中は孫連れの年配客がいっぱいでした。真夏は涼みに、冬場は暖を取りに訪れる近所の住民も多数見かけます。無料で楽しめる展示や子どもの遊び場があるのも人気の理由かも。
エレベーターでスムーズに移動できます
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エレベーターが使いやすい上海のデパートはエレベーターが使えません(と思うのはナビだけ?)。なぜか待っても待っても全然来なかったり、停まらない階数が設定されていて乗ってからそれを知ったり、搬入口のほうにあって見つからなかったり……。結局「エスカレーターのほうが早い!」ということになるのですが、「環球港」はエレベーターの台数が多く、ボタンを押すとすぐにシューッと来てくれて移動もスムーズでした。今回の取材でもナビはエレベーターメインで移動。特筆すべき便利さでした。
いかがでしたか? ナビが訪れた2014年12月は、まだ一部が工事中でテナント募集中のスペースもいくつか残っていました。今後駅から直結の地上デッキが完成すればさらに人気が出そうな「環球港」。ユニークな展示会やイベントも今後どんどん開催されそうなので、ナビも随時注目していきたいと思います!
以上、上海ナビがお伝えしました。