海上青花

Blue Shanghai White海上青花

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外灘にある小さな陶器のお店で現代のシノワズリ家具に出会いました!

こんにちは!上海ナビです。上海の街にも、ここ数年で個性ある雑貨や家具のお店などが少しずつ目につくようになってきました。今日ご紹介するのは、そんな中でもちょっと珍しい「陶器」をはめ込んだ家具を扱うお店。上海人女性の若手陶芸家による「青花瓷」と、上海の古民家の木材を組み合わせたデザインが、国内外から高い評価を得ているんです。繊細な絵柄の器や花瓶などもたくさん揃い、「ありきたりの雑貨では物足りない!」という上海リピーターの方々にもきっと満足していただけるはず。それでは、さっそくお店に向かいましょう。

~周辺情報~

お店があるのは外灘からほど近い「福州路」。以前に上海ナビでもご紹介したシルクスリッパ屋さん「スージョーコブラーズ」の並びにあります。同じ建物にギャラリー「studio rouge」も入っていて、3軒のお店のオーナーさんたちはお友達なんだそう。ぜひ他の2軒にも立ち寄ってみてくださいね。

~お店の中はこんな感じです~

こぢんまりとした店内には本当にたくさんの作品が置かれていて、器好きのナビは見ているだけで時間が経つのを忘れてしまいそうです。ブルー&ホワイトの絵柄が美しい「青花瓷」とダークブラウンの渋い木目の木材を組み合わせて作られた家具は、シックで上品な雰囲気。器はナビも自宅で愛用しているのですが、飾って目で楽しめるだけでなく、カップなどは手にちょうど収まる大きさに作られていて使い勝手もバッチリなんですよ。
オーナーで陶芸家の海晨さん。大きな目と、控えめで可愛らしい話し方が印象的な女性です。北京の中央工芸美院を卒業後、フランスに渡り陶芸家に師事して1年間の実践経験を積んだそう。故郷の上海に戻ってからは自宅で陶芸サロンを開くなどの活動を開始し、2002年にこちらのショップをオープン、江西省にある景徳鎮の窯で自らの手で焼いた陶器と、上海の街で失われつつある古い家屋から取った木材を組み合わせた家具をデザインし、「海上青花」というブランドを立ち上げました。陶器は全て自らの手で焼き、家具の組み立てのみ別の工房に依頼しています。「陶器作りの工程の面では特に困難は感じなくなったけれど、常に新しいものを創り出していくことが一番難しいですね」と語る海晨さん。最近はホテルやレストランからの家具のオーダーも増えてきて、製作に追われる忙しい毎日だそうです。

~商品のご紹介~

●青花四喜柜 4500元
観音開きの4枚の扉に「青花瓷」がはめ込まれた棚。内部の仕切りは上下2段になっています。

●手絵九格小抽屉 3800元
中国骨董家具でも人気の高い、薬剤を入れるための箪笥。引き出しの前面に陶器があしらわれると、また違った印象になりますね。引き出しはCDが収納できる幅になっています。家具でも小さめですので、旅行者でも頑張ればなんとか自力で持ち帰れるかも?

●青花鞋柜 4200元
観音開きの木の扉に円形の「青花瓷」が満月のように浮かび上がる美しい靴棚。こんな家具が玄関に置いてあったら、家に帰ってくるのが楽しくなるでしょうね。

●斜背椅 5800元
座面と背もたれに陶器があしらわれた、しっかりとした造りのイス。工房からお店に届いたばかりの新作だそうです。

●低圓凳Low Chair 800元
スツールの座面にはめ込まれた「青花瓷」は他の絵柄もあります。座面の高さは50cm。

●高圓凳Tall Chair 1080元
こちらは上のスツールが高くなったタイプ。座面の高さは70cmです。観葉植物を置いても映えそうですね。

●縄結杯 80元
柄のないシンプルなカップには、上部の穴に組紐飾りがつけられています。絵柄のないシンプルなカップ、何に使うかはアイデア次第!ちなみに旅行先で陶器を買う予定の時は、靴の空き箱などを持っていくといいんですよ。ホテルで新聞紙をもらい器を厳重にくるんでから箱に入れます。隙間にも新聞紙を詰めておけばスーツケースに入れちゃってもまず大丈夫。ナビはこれまでこの方法で100%セーフでした♪

●石庫門中碗 120元 
●石庫門小碗 100元
「石庫門」とは上海の伝統的な建築様式の名前です。こちらのシリーズは手描きではなく、1930年代に建てられた建築物を写真に撮りそれを転写したもの。器の絵柄に写真を使うなんて、ちょっとおもしろいと思いませんか?「中碗」は小さめの丼やスープボウルにちょうどよい大きさ。「小碗」はドレッシングやディップを入れてもいいし、どちらも幅広い用途に使えそう。

●手絵小茶壺(左) 300元  
●手絵茶杯(右、大きさ各種) 120元
「茶壺」(ポット)や「茶杯」(カップ)は、いろんな柄があって迷ってしまいそう。柄はたくさん種類があり、手描きなので同じ柄でもそれぞれ微妙に表情が異なります。棚の下にストックが入っているので、買うときには出してもらってじっくり選んでくださいね。ナビは一番小さいカップを愛用していて、いろんな絵柄をひとつずつ集めて楽しんでいます!

●手絵大托盤 680元
木目を生かした長方形のお盆。左右両側についている取手の部分が握りやすいので、普段使いにも重宝しそうです。

●手絵小蓋碗 150元
「蓋碗」は、中国ではポットとしてお茶を入れるのにも使われるんです。中に茶葉を入れてお湯を注ぎ、蓋をちょっとだけずらしてお茶を別の器に注ぎわけて飲みます。八宝茶や花茶など味がゆっくり出るタイプのお茶なら、「蓋碗」から直接飲んでもOK。ポットにもカップにも使えるので、一つ持っているとなかなか便利ですよ。

いかがでしたか?白磁に青い絵付けがシックな陶器と時代を経た木材の組み合わせが本当に美しい家具は、現代のシノワズリとも呼べる逸品ばかりです。みなさんも上海に旅行に来たら、外灘近くにある陶器ショップ「海上青花」で、お気に入りのアイテムを見つけてくださいね。以上、上海ナビがお伝えしました。

記事登録日:2007-03-14

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2007-03-14

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