アジア最大のテニス競技場で、世界ランキングトップ選手のテニスを観戦しよう!
こんにちは、上海ナビです。
日本ではなかなか開催されないスポーツの国際大会といえばテニスです。「興味はあるけど、ウィンブルドンや全豪オープンは開催地が遠いなー」と思っている方は多いのではないでしょうか。そんな方にぜひご紹介したいのが、毎年秋に上海で開催されている「マスターズ1000」。グランドスラムに次ぐ重要な大会で、有名選手がたくさん上海にやってくるんですよ。今日ご紹介するのは、この「上海マスターズ」が開催される「上海旗忠森林体育城テニスセンター」です!
「上海旗忠森林体育城テニスセンター」へ行こう!
2015年の大会の臨時バス発着場所と時刻、料金の掲示です
「上海旗忠森林体育城テニスセンター」があるのは上海市街地の西南郊外・閔行区。ここでは、いちばん安くて確実に行けるバスでの行き方をご紹介します。
※イベントによって臨時バスの発着地点が変わることがあります。公式サイトでご確認下さい。
会場のある閔行区のタクシーは初乗り12元。市内より安いです
タクシーで行く場合は、地下鉄5号線「顓橋」駅が最寄りになります。ここから約10分です。ただし帰りのタクシーは100%捕まらないため、市街地からタクシーで向かうという方も帰りはバスで地下鉄駅まで戻ることになりますので、必ず事前にバスと地下鉄の乗り方をマスターし、小銭か交通カードの準備を!
※会場周辺に出没する白タク(声をかけてきます)は絶対に利用しないでください。
<こんなスタジアムです>オープンは2005年。アジア最大のテニス用スタジアムで、収容人数は15000人。開閉式のドーム型スタジアムです。デザインは上海市の花・ハクモクレンをイメージしたものだそう。メインの屋内コートはハードコートで、ほか屋外に20面の練習用コートがあります。
有名選手がたくさん参戦します
<マスターズ1000とは>正式名称は「ATPワールドツアー・マスターズ1000」。年9大会が開催されており、モンテカルロ、マイアミ、シンシナティなどに並んで開催されているのが「上海マスターズ」。アジアでは上海が唯一の開催都市です。ランキング上位のシード選手に出場資格義務があるため、スター選手が必ず参戦するのも魅力。日本からいちばん気軽に観戦に行ける大きな大会なんです。
スタジアム入り口のチケット売場では、大会1〜2日目のみ当日券入手可能
<チケットを入手しよう>日本人旅行者の皆さんにお勧めの予約法は、大会公式サイト(http://www.atp1000.cn/)のトップページに大きく表示されているチケット予約番号(订票热线)に日本から国際電話で予約すること。係員は英語で対応します。予約し、上海に到着したらチケットオフィスに直接受け取りに行きます。わからないことがあれば、電話時に係員に直接質問を。丁寧に応じてくれますよ。
公式サイトのトップページにある、赤で○をつけた番号がチケット予約の番号です
|
|
現地チケットオフィス(受け取り、前売り)は烏魯木斉北路221号聚安大厦6階。地下鉄2、7号線「静安寺」駅1号出口からの行き方を赤い線で表示しています
|
※予約番号や受け取り場所は、大会によって変わることがあります。事前にサイトでご確認下さい。決勝、準決勝などを行なう日のチケットは売り切れることがありますので、2〜3ヵ月前に予約を。
※会場のチケット売場では、大会1〜2日目の当日券のみ販売しています。会場周辺ではダフ屋が声をかけてきますが、偽チケットの率が高いので絶対利用しないでください。
「上海旗忠森林体育城テニスセンター」内を攻略!
会場内に敷地の案内図があります
スタジアムというよりは、テニスをテーマにした公園のような、広い敷地が特徴の「上海旗忠森林体育城テニスセンター」。マスターズの期間中はお祭りのような雰囲気です。入場チケットさえ持っていれば、一日出入り自由でいろいろ散策、観戦できるのが特徴。たとえば、センターコートで注目試合が開催されているときに、練習用コートで大スターが公開練習をしていることも。どこへ行けばいいかわからなくなる感じは、たとえるなら音楽フェスや文化祭のような感じでしょうか。
こんな感じで貼り出されます。インフォメーションブースのチェックをぬかりなく
その日の試合と、その試合が開催される会場、公開練習のスケジュールは会場に掲示されます。ペラペラのコピー用紙がセロテープで貼ってある感じなので見落とし注意! まずはこれを見て、今日どう動くかを考えましょう。お友達と出かけても、見たい選手が違うなら別行動するくらいのアクティブさが必要です。
一号中央場館(センターコート)拠点となるのはこのメインスタジアム。一度入っても何度も再入場できます(退場する場合は、出口の係員に戻ることを伝え、チケットにチェックをもらいます)。入場までの流れはこんな感じ。
スタジアム外側の通路には売店が並んでいます。トイレもたくさんありました(紙あり、和式です)。
冠軍大道(チャンピオンズ・アベニュー)/練習コート4〜19メインスタジアムから西にのびるストリート沿いに、練習用コートが並んでいます。名前のとおり、スター選手がスタジアムから練習コートまでSPを従えて歩くルートなので、ここでサインがもらえたりします。
こんなふうに、選手がSPに囲まれて移動します
|
|
サインをもらいに行ってみよう〜
|
先ほどご紹介した公開練習のスケジュール(コートナンバーと開始時間が書いてあります)を見て練習コートへ行くと、選手の練習風景を見学することができます。すごく近くで会うことができるんですよ♪ ※準々決勝以降は屋外での練習がないことがあります。
錦織圭
|
|
マイケル・チャン
|
トマシュ・ベルディヒ
|
|
トマス・ベルッチ
|
この日ナビは、練習コートからスタジアムに戻るまでのマリン・チリッチ選手の動きを追いかけてみました。
屋外コート
メインスタジアムのほかに、主に予選で使われる試合用屋外コートが2ヵ所あります。一つは敷地のいちばん西側にある「二号場館(グランドスタンドコート)」。もう一つは練習コートとメインスタジアムの間にある「三号銀聯館(ユニオンペイコート)」です。
企業ブース広場/フードコート
敷地の真ん中のエリアには、スポンサー企業のブースが並ぶ広場があります。親子で楽しめるゲームコーナーを用意しているブースも。
一角には公式グッズのお店もありました。
敷地の北側にフードコートがあります。ただし正直市販の値段より高くて味もイマイチ。食事はかなりネックになります。妥協を。
帰りのバスは……
来たときと同じ場所から発車します。正門を出たら右手へ。そのまま進むと乗り場があります。地下鉄1、5号線「莘庄」駅行きです。
正門を出て、
|
|
右手へ進むと、
|
バス利用者用の行列の柵があります
|
|
ここから乗車。運賃は行き同様2元です
|
上海マスターズを楽しむコツ
プロテニスの観戦はほぼ素人なナビですが、何回か通って気づいたことをまとめてみました!
地元選手が出ていなくても大人気の大会です
○
地元のファンと交流しよう一般的に日本人がプロテニスに興味を持ったのは、2014年以降錦織圭選手が活躍し始めたからですよね。でも、上海人のテニスファンは、ランキング上位の中国人選手がいないにも関わらず(ここ、上海人らしいポイントです)、上海マスターズを応援し続けています。海外選手の動向に詳しい人が多く、フェデラーやジョコビッチなど毎年上海にくる選手には熱狂的なファンがついているんですよ。テニスファンの皆さんなら、彼らとぜひ交流してみて下さい。詳しい情報を聞けるかも!?
プレー中は入退場不可。コートチェンジまで外で待ちます
○
テニス観戦のマナーを知っておこう以前ナビは「まわりの中国人に注意されている日本人」を見てしまいました。「なんか、さっき止められて会場に入れなかったんですけど」「もう試合終わったの? 展開早過ぎ。さすが中国」など、試合と関係ないおしゃべりをしたり、スマホでスタジアムの外にいるらしき知り合いと平気で通話したりと、かなり恥ずかしかったです……。
「偶然チケットをもらった」などの理由で行く方は、最低限「プレー中は静かに」「ポイントが決まったら拍手(プレー中に応援をしない)」「入退場でき、席を立てるのはコートチェンジのときだけ」というマナーの厳守を。ナビも上海で「テニスの会場は、野球やサッカー観戦とは違う世界なんだ〜」ということを知りました。
昼間は選手も日傘が必要な暑さ。でも、夜はかなり寒くなります
○
持って行くと便利なものマスターズが開催される10月の上海は、昼は日差しが強く、夜は気温が下がります。試合はお昼から夜まで続くので、日傘、帽子、日焼け止め、厚手の上着(パーカー、ジャケットなど)、ひざ掛けの持参を。バスを利用する場合は釣り銭が出ないので、多めの1元硬貨、または交通カードの準備を。また、大会前日までの選手のランキング表(50位くらいまで)を持って行くと、偶然遭遇した選手の情報や、その日の試合の注目度が分かります。
いかがでしたか? 海外でのスポーツ観戦というと団体の観戦ツアーに申し込まなければならないイメージがありますが、上海でなら個人旅行で身軽に行けます。観戦のために異国のバスや地下鉄を乗りこなすのもおもしろい旅の思い出になるハズ。ぜひ上海で、世界中のテニスファンと友達になって下さい。
以上、上海ナビがお伝えしました。