世界水泳開催に合わせて竣工した、水に浮かぶスタイリッシュな大型スタジアム!
こんにちは、上海ナビです。
国際的なスポーツの試合がたくさん開催されている上海。なかでもここ数年、日本でも中継される試合の会場としてもっとも利用されているのがここ「上海オリエンタルスポーツセンター」です。スタジアムとしての歴史はまだ浅いのですが、心に残る名勝負や感動的なシーンの数では上海トップクラスかも! ということで今回は、日本でも注目度が高いフィギュアスケート国際大会開催中の「上海オリエンタルスポーツセンター」に潜入! 行き方から観戦法まで徹底解説いたします。
「上海オリエンタルスポーツセンター(東方体育中心)」に行こう!
4〜6号出口はこんなふうにつながっています
「上海オリエンタルスポーツセンター」があるのは、地下鉄6、8、11号線「東方体育中心」駅。4、5、6号出口を出て右手のエスカレーターを上がるとすぐスタジアムの建物が見えます。ほかのお客さんたちの流れに乗って進めばOK。簡単ですね。
※帰りのタクシーは捕まりませんので、必ず事前に地下鉄での行き方をマスターして下さい。
出て正面にもエスカレーターがありますが、最寄りは出て右のエスカレーター
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上がったところ。正面の王冠のような建物がメインスタジアムです
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エスカレーターを上がった方向に進んだ直線上にチケットブースがあります。その左手にスタジアムの敷地内入り口があります。
出口から直線上にチケットブース
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チケットブース左手に入り口
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「上海オリエンタルスポーツセンター」とは?オープンは2011年。中国での開催となった世界水泳の開幕に合わせて建設されました。建築面積は約19万㎡で、デザインはドイツの建築事務所が担当。水泳(水球、飛び込み、シンクロなど)のほか、スケート競技(フィギュア、スピード、ホッケーなど)の国際大会で利用されています。ほか、市民向けのスポーツ施設としてプール、テニスコート、バドミントンコートなどが開放されています。
敷地内には3つの建物があります
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メインスタジアム「海上王冠」の平面図
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敷地内の主な建物は3つ。メインスタジアム「海上王冠」、練習用プール「玉蘭橋」、飛び込み用屋外プール「月亮湾」です。試合、大会などは基本的にメインスタジアム「海上王冠」で開催。広さ7.8万㎡、客席数18,000席と大型ですが、どこからでも見やすい造りになっています。
フィギュアスケートのイメージが強い会場ですが、元々水泳用のスタジアムです
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「上海オリエンタルスポーツセンター」で活躍した日本人選手(2015年3月現在)
この会場で活躍した選手たちについて調べてみました。「テレビで見たあの試合、この会場だったの!?」と思うシーンがたくさんあるんです〜。
2011年 世界水泳 平泳ぎ:北島康介(銀) 背泳ぎ:入江陵介(銀) 寺川綾(銀)ほか
2012年 フィギュアスケート中国杯 町田樹(金) 浅田真央(金)
2014年 フィギュアスケート中国杯 羽生結弦(銀) 村上佳菜子(銅)
2015年 フィギュアスケート世界選手権 羽生結弦(銀) 宮原知子(銀)
海外からも多くのメディアや観戦客が訪れる国際的な競技場です。
観戦までの流れを徹底解説!
チケット予約から会場の席に着くまでの流れをまとめてみました!
まずはチケットを入手!
1、チケットを買う日本人旅行者に便利なのが、「大麦網中国票務在線」(電話:010-6417-0050 ※オフィスは北京にあります)。行きたい試合が決まったら、試合日の1〜3ヵ月前に日本から国際電話でチケットを予約。上海には試合日の2〜3日前に到着し、ホテルにチケットを発送してもらいます。電話のオペレーターさんは日本語OKなので、わからないことは電話で相談できます。こちらで予約すれば現地価格で手に入るのも魅力!
※休日や祝祭日、夜間は電話受付を行なっていません。
※日本語サイト内の情報が古いのですが、更新していないだけとのこと。行きたい試合のチケットを取り扱っているかどうか、売り切れていないかなどは直接お問い合わせ下さい。
補足1:当日券事情
有名選手が出場する注目試合の当日券は100%ありません。「試合ではなく、館内の見学目的で入場したい」という場合は、注目度の低い競技の平日午前中の予選試合を狙いましょう。たとえば今回のフィギュアスケート世界選手権であれば、大会初日、午前中のアイスダンス予選。このチケットなら確実に当日手に入ります。
ブースは営業していますが、
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売り切れの貼り紙が……
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補足2:ダフ屋事情
ダフ屋からは絶対に買わないで下さい。理由は偽チケットが多いこと。入場時、チケットに印字されたQRコード(バーコードの場合も)の読み取り機で偽チケットかどうか簡単に分かるため、ダフ屋でチケット購入した人は自動的にエントランスではじかれます。引き返しても、人ごみのなかでさっきのダフ屋を探し出すことは無理! お金も時間も損してしまいます。
2、会場に入る
開場は基本的に試合開始の1時間半前。入り口ゲートの列に並び、荷物検査を受けます。持ち込めないものは危険物、液体(飲み物)、ライターなど。
荷物検査、ボディチェックを受けて、
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メインスタジアムに進みます
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3、スタジアム入り口でチケットを提示
入り口でチケットを提示します(QRコードを読み取ってから半券を切ってもらいます)。
この番号を確認
4、席を探すチケットにある「看台(スタンド)」「層(階)」「排(列)」「座(席)」の番号を見て席を探します。この日のナビは107看台の1階、21列目、5番でした。
5、競技開始この日観戦したのは2015年3月28日のフィギュアスケート世界選手権の男子シングルフリープログラム。スター選手たちの演技を間近で楽しむことができました!
※競技中の写真撮影は基本的に許可されています(フラッシュ禁止)。
会場内施設
館内の通路をぐるっと一周してみました。トイレはゲートごとに複数ありますが、休憩時間は大混雑するため試合開始前や、休憩前の演技が終わりそうになったらすぐ行くのがお勧め。トイレットペーパーあり。和式と洋式両方あります。
スタジアムを一周できるこの通路ですが、試合前後などにこんな囲み取材をやっていたりします。選手に近くで遭遇できるかも?
大会に合わせた地元紙の号外(無料)や、前日までの順位なども通路沿いに貼り出されます。スポンサーのPRブースも。
お花屋さん。ぬいぐるみはあまりかわいいものがないので持参を
フィギュアスケートの試合の場合は、リンクに投げる用の花屋さんが登場。オリジナルグッズもありました。
気になる食事ですが、館内の通路にファストフードを中心とした物販ブースが出ています。飲み物(コーヒー、ミネラルウォーター、ジュースなど)も販売。飲食物は持ち込めないため、ここで購入します。会場周辺、地下鉄駅周辺や駅の中にはレストランはありません(2015年3月現在)。きちんとしたレストランで上海らしいものを食べたい方は、観戦前後に市内で食べることをお勧めします。
いかがでしたか? 海外でのスポーツ観戦というと、日本の旅行会社で高額&倍率高そうな観戦ツアーに申し込まないとダメなんじゃないかと思っていたナビ(団体旅行苦手なんです)。しかもスタジアムって、ガイドブックには一切紹介されてないんですよね。「本当に行けるのかな〜」と不安だったナビですが、思ったよりも全然スムーズに感動の試合を観ることができました。皆さんもぜひ、上海でのスポーツ観戦にハマってみてください。
以上、上海ナビがお伝えしました。