ブランドモールとラグジュアリーホテル、庶民派住宅街が並ぶ上海のメインストリートを歩こう!
こんにちは、上海ナビです。
上海の市中心地は、いくつかの東西にのびるメインストリートから形成されています。特に代表的な3本の道といえば、淮海中路、南京東路、そして今日ご紹介する南京西路です。ガイドブックには、南京東路も南京西路もまとめて「南京路」と書いてあるかもしれません。「同じ場所じゃないの? 何が違うの?」と混乱している方もいるのでは? まずは南京東路の記事の予習を。まったく雰囲気の違うストリートだということがよーくわかるハズです。
「南京西路」へ行こう!
「南京西路」は、地下鉄1、2、8号線「人民広場」駅、2号線「南京西路」駅、2、7号線「静安寺」駅と、3つの駅をつなぐ約3kmのストリートです。中心地に行くには「南京西路」駅付近から歩くのがお勧め。
分け方は曖昧なのですが、ナビ的には銅仁路より西の「静安寺」駅周辺は「静安寺エリア」としたいと思います。南京西路の西側は静安寺エリアのメインストリートでもあるんですよ。また、同じように黄陂北路より東は「人民広場」の記事を参照してください。
<南京西路ってどんな場所?>南京西路は、戦前からにぎわっていたという南京東路、淮海中路に比べて新しいストリートのようです。街角をくまなく見てみると、古い建物はお店ではなく住宅地がメイン。少し前まではベッドタウンだったのでしょう。大型商業施設がオープンし始めたのは90年代以降。上海最初の大型高級ブランドモール「恒隆広場」をはじめ、ZARA、無印良品(現在は移転)などの外資系ショップができ始めたのは南京西路からでした。
今となってはどこにでもあるブランドモールや外資系ブランドのショップですが、2000年代半ばまでは南京西路にしかなかったんですね。そのため、今も「南京西路」と聞くと地元の人は高級ブランドやファッションをイメージします。オフィスビルには外資系企業も多数入っているよう。街でよく見かけるのは、観光客ではなくお財布だけ持ってランチに行くエリートOLさんたちです。ビジネスマンをターゲットにした高級ホテルも多いんですよ。それでは早速、東側から歩いてみましょう。
地元OL向けのこんなお店も
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観光客はほとんど見かけません
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黄陂北路〜石門二路
黄陂北路の交差点に、オフィスやレストランが入る「仙楽斯広場」(左)と、スパ「MTM」が入る「創業金融中心」(右)が
人民広場より西側のやや庶民的なエリアです。工事中の場所が多く、今後2〜3年で南京西路ではもっとも変わりそうな場所かも。東側から歩いてみました。
レトロな店構えの「徳大西菜社」
このエリアのナビのお勧め店は「徳大西菜社」。戦前からある洋食屋さんです。今も国営で営業していて、上海らしいレトロな洋食を味わうことができます。早朝から営業しているのですが、中国茶ではなくコーヒー派のお年寄りが詰めかける場所としても有名なんですよ。上海のもう一つの表情が見えるレストランです。
高架の下を渡ってさらに進みます
成都北路の高架をくぐって渡り、さらに進んでみました。
石門二路〜陝西北路
五叉路を渡ります
南京西路でもっともにぎやかなのはこのあたり。一本南側には、グルメストリートとして有名な呉江路が沿ってのびています。西へと歩いて行きましょう。
このエリアのランドマークは「梅龍鎮伊勢丹」。最近地下がリニューアルし、とんかつの「和幸」や「丸亀製麺」「がってん寿司」など日本でもお馴染みの飲食チェーンが入りました。上の階には「東急ハンズ」やバッグの「genten」「サマンサ・タバサ」など、上海でも人気の日本ブランドが揃っています。日本人美容師常駐のヘアサロンも。何かあったときに覚えておくと便利なデパートです。
「梅龍鎮伊勢丹」の向かいにあるのが「静安別墅」。繁華街の真ん中にこんな庶民的な住宅地が隠れているのが南京西路の魅力でしょうか。今ものんびりした昔ながらの生活が残っています。敷地内にはオシャレな隠れ家カフェやショップが点在。ぜひ探検してみてください。
旅行を計画中の皆さんが、このエリアでチェックしたお店は「梅龍鎮酒家」なのではないでしょうか。90年代から日本のガイドブックでも大きく扱われている上海風四川料理の老舗です。甘口の四川料理は日本人の口にもぴったり。「昔上海に行ったことがあって」という人に話を聞くと、たいていこのお店の話が出てきます。今も健在ですよ。
陝西北路〜銅仁路
外資系ホテルとブランドモールが林立するエリア。雑技会場がある「上海商城」もありますよ〜。
陝西北路との交差点。右手のビル1階に「ZARA」上海1号店
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この辺を歩いている若者は上海でいちばんリッチでオシャレかも
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陝西北路を渡ってすぐ「恒隆広場」が
陝西北路を渡ってすぐ右手にそびえているのが「恒隆広場」。上海でいちばん有名なブランドモールです。なかでもルイ・ヴィトンのショップは外観が定期的にリニューアルされ、変わるたびに「上海の新しい風景」として話題に。2013年はホワイトを基調とし、2〜3階部分に植木をあしらったシンプルな外観に。昨年まで巨大バッグ型という奇抜なデザインだったので、印象に残っている方も多いのでは。
「ルイ・ヴィトン」の外観は定期的に変わります
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横長のモールに高級店の大型店舗がずらり
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「恒隆広場」の向かいには、ブランドモールとはイメージが真逆の香港料理店「屋企湯館」があります。奥まった住宅地の中にあるのですが、ランチの時間帯は周辺のオフィスで働くOLさんたちでいっぱい。人気メニューはさまざまな具材をじっくり煮込んだ滋養スープです。香港風の点心やスイーツもお勧め。高級中華やカフェが多く、あまり庶民的な食堂が見つからないこのエリアでは便利な存在です。
そのまま進むとこんなスポットが。
5つ星ホテル「上海JCマンダリンホテル」
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歴史建築を利用したビジネス展示場「上海展覧中心」
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このエリアのランドマークは「上海商城」。90年代から上海を代表する外資系5つ星ホテルとして人気を得てきた「ザ・ポートマン・リッツ・カールトン上海」をメインに、雑技会場、オフィスビル、レストランなどがぎっしり入った複合ビルです。マッサージやスパもありますよ。
地図で見どころをチェック!
ご紹介した主要ランドマークはこんなふうに点在しています。
いかがでしたか? デパートや人気レストランも多く、歩こうと思えば人民広場、南京東路などへもお散歩がてら行けてしまう南京西路は、滞在場所としてもぴったり。帰りが夜遅くなる雑技鑑賞なども、繁華街を歩いて行けるので安心です。ホテル選びに迷っているという方は、ぜひ周辺ホテルをチェックしてみて下さい。
以上、上海ナビがお伝えしました。