人民広場にあるクラシカル建築の美術館で優雅にアート鑑賞!
こんにちは、上海ナビです。
海外に来たらとりあえず美術館をめぐりたい!という方も少なくないのでは?というわけで今回は、人民広場の北側にある「上海美術館」をご紹介します。
上海美術館は、もともと競馬場のクラブハウスでした(1933年竣工)。というのも人民広場一帯は、その当時 競馬場だったんです!その後は、上海博物館、上海図書館として使用され、現在の美術館の姿に改築されたという歴史ウンチクにも事欠かない美術館なんですね。
現代美術作品を中心に4000点以上の収蔵品があり、基本的には常設展としてテーマ毎に作品を選び展示するスタイルですが、頻繁に海外アーティストの特別展も行っています。上海美術館を訪れる際は、事前にホームページでチェックするのが吉!西暦遇数年には、上海ビエンナーレ(上海双年展)も開催されるので、そちらも要チェック!
ナビが訪れた日は、「Imagination Of EXPO 2010」という中国の美大生による、万博にまつわるデザインアート展が開催されていました。
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南京西路に面した正門から、さっそく館内へレッツゴー!
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と思いきや…。正門からすぐのこちらの入り口から、館内へは入れません!ただし、美術館5階にあるレストラン 「Kathleen’s 5」 へお越しの場合のみ、ココから入ってエレベーターに乗ってお店まで行きます。
看板の指示に従い、30mほど建物をグルリと廻ったところに、本当の入り口がありました!
入り口を入って左手にチケットオフィスがあります。また、こちらには荷物預かりサービスや、車椅子&ベビーカーの貸し出しサービスがありますよ(無料)。
●チケット料金案内●
・一般 20元
・学生 5元(中国外の学生は、国際学生証の提示が必要)
・70歳以上の方 無料(パスポートなど年齢を示す身分証明証の提示が必要)
・身体障害者の方 無料(身体障害者手帳の提示が必要)
※支払いは現金のみ
※2011年3月より、入場料が無料になりました。
チケットをゲットしたら、係りの人にチケットを見せて、中へ!ワクワクしますね!
美術館は5階建てで、大小様々な12の展示ホールがあります。順にめぐってみましょう!
●館内案内●
5階 コンチネンタルレストラン「Kathleens 5」
4階 図書室、レクチャーホール、会議室
3階 第7~12展示ホール
2階 第4~6展示ホール
中2階 第3展示ホール
1階 チケットオフィス、第1、2展示ホール、ブックストア、ミュージアムショップ、公衆電話
【1階】
左奥にある第1展示ホールから、行ってみましょう。広いホールのスペースを存分に使って、大きな作品もいくつか展示されていましたよ。へぇ…これが中国人美大生の万博へぶつける情熱かぁ…とイマイチこの作品展の趣旨がわかってないナビですが、まぁゆっくり見ていきましょう!
作品をまじまじと覗き込んでいる女の子。
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プラネタリウムチックな通路を通過して、お次は第2展示ホールへ。
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こちらも、第1展示ホールと同じくらいの広さですね。ここでは“万博パビリオンの構想”が、迷路のようなボックス型のブースに示されていました。
☆ミュージアムショップ&ブックストア☆
【中2階】
1階と2階をつなぐ階段横に出現した第3展示ホールは、天井も低く、あれ?これで終わり?と思っちゃうほど狭いです。
【2階】
第4~6展示ホールがある2階。サクサクと行きましょう!
上海交通大学の学生による、映像で水のゆらめきを表現している作品があるところに、階段が!でもとりあえず、2階を全部見回ってから上階へ行くことにしました。
シロート目には、万博とは特に何の関係もなさそうな作品もちらほら。
つきあたりを曲がると、大きなホールに出ました(もはや第何ホールなのかはわからず)。
紙にメッセージを書いて、ボックスに入れると、次の日に横の壁に張り出されるというユニークなミニイベントがあったので、ナビも書いて入れてみました。誰か見てくれた人はいたかな~?
みんなヘッドホンをつけて何を覗いているのでしょうか?実はこれ、昔の上海の様子の白黒映像が見えるんです!ヘッドホンからは当時をしのばせるポップミュージックが。視覚&聴覚deナルホド上海ですね。
第6展示ホールにやってきました。「优秀作品」とは優秀作品のことです。
日本人留学生の作品を発見!なんだか応援したくなっちゃいますね。
【3階】
第7~12展示ホールがある3階へやってきました。第8~12展示ホールは、パーティションで仕切られた、オープンスペースタイプです。
第7展示ホールはというと、20世紀の偉大な中国画家・版画家・水彩画家である沈柔堅(1919~1998年)氏の作品展が行われていました。こちらは、1~2年毎に作品展の内容が変わるそうです。
【4階】
4階には展示ホールはありません。シーンと静まり返った廊下では一瞬、あれ?来るとこ間違えた?的感覚におそわれますが、図書室だけはいつでも開放されています。日本語の雑誌(美術手帖や芸術新潮など)もありましたよ。
【5階】
5階にはレストランがあるのみです。冒頭でご紹介したエレベーターで4階まで行き、螺旋階段を上ってお店まで行きます。美術館の最上階に位置するルーフトップレストランは心地よく、ファンも多いのだとか。
「Kathleens 5」
(コンチネンタル料理)
営業時間 11:30~深夜
TEL (021)6327 2221
www.kathleens5.com.cn
★トイレ案内トイレは各階にあります。身障者用トイレは1、4階にあります。
~ちょっとご注目~
上海美術館で展示品を鑑賞するのはもちろんですが、ぜひ外観&館内内装にもご注目いただきたい!
外観は、1930年代の英国式建築の姿がそのまま残っていてとても素敵。遠くからでも目をひくクラシカルな佇まいの時計台は高さ約60mだそう。
美術館仕様に改装されてはいるものの、内装もかなり素敵なんですよ。ヨーロピアン調の照明や天井の細工に思わずウットリしちゃいます。注目すべきは、階段の手すり!よく見ると馬の頭を模した細工が施されているんです!昔競馬場のクラブハウスだったっていうのはホントなんだな~と実感。
館内を全てさーっと見てまわるのに必要な時間は、約1時間半といったところ。誰にも邪魔されずに、ゆっくり見学したいのなら、人の少ない平日に行くのがオススメ!しかし、以前ナビがフランス印象派絵画展に行った時は、入場制限をするほどの大盛況ぶりでした。特別展開催中の場合は、混み混み覚悟!
アートに興味のある方もない方も、建物自体が美しい造りの上海美術館なら、優雅な気持ちで芸術に触れられると思いますよ。
以上、上海ナビがお伝えしました。