地下鉄駅からすぐの大型動物園へ、人気者のパンダや中国固有の貴重な動物たちに会いに行こう!
こんにちは、上海ナビです。
中国といえばパンダですよね。上海には、パンダのいる動物園が2ヵ所あります。今日ご紹介するのは、市中心から比較的近くて行きやすい方の動物園「上海動物園」。地下鉄の駅の目の前にあるアクセス抜群の動物園です。ライオン、トラ、キリンなどの定番人気動物はもちろん、ちょっとマイナーだけどめずらしい動物もいっぱい。なんと600種類以上が飼育されている大型動物園なのです。早速ご紹介していきましょう。
「上海動物園」に行こう!
「上海動物園」があるのは市中心の西にある虹橋エリア。周辺には日本人の多く住む古北エリア、在住韓国人の多い龍柏エリア、そして動物園の西側には羽田便が発着する「虹橋国際空港」があります。
最寄り駅は地下鉄10号線「上海動物園」駅。1号出口を出るとすぐ目の前に入り口があるので迷いません。チケット売場は駅4号出口付近にもありますが、そちらのほうは閉まっていることが多いのでご注意を。入場料は2013年6月現在40元。イベントがある日や祝日は割引価格になることもあります。また、2011年ごろまでゾウやアシカのショーが開催されていましたが、2013年7月現在動物によるショーは行われていません。
チケット売場の左手にインフォメーションセンターがあります。荷物預かり、ベビーカー貸し出しなどのサービス(有料)を提供しているので、何かあったときは立ち寄ってみましょう。
こちらが正門です。
園内マップ
園内には地図や案内板がたくさん設置されています。各動物ごとの紹介パネル、餌やりの時間帯表示なども参考にしてみてください。
入り口〜パンダ、クマエリア
それでは早速、園内を順路どおり逆時計回りに見て行きましょう。まずご紹介するのは、入り口からパンダ舎までのエリア。見どころは盛りだくさんなのですが、パンダ舎まで直通の電動カートに乗る方はスルーするエリアになります。
入り口でチケットの半券を切ります
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入ってしばらくは、こんな公園みたいなエリアが続きます
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「両栖爬行動物館」入り口
入って右手、少し奥まったところに「両栖爬行動物館」が見えてきました。サメなどの魚類、ヘビ、トカゲなどの爬虫類を展示しています。
ミニ水族館みたい。2階にヘビやトカゲがいます
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サメの水槽も
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「蝴蝶館(蝶々を展示)」を通り過ぎ、動物講座の開催やパネル展示のある「科学教育館」の手前に電動カート乗り場があります。急ぐ方、疲れるのが嫌な方はここからカートに乗りましょう(乗車券15元、途中の乗り降りはできません)。でも、のんびり歩いて見学する人も多いんですよ。
「胡蝶館」を右手に通り過ぎ、
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「科学教育館」が見えると……
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右手に電動カート乗り場があります
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乗らずに歩くのもお勧め
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そのまま歩くと、中国原産の色とりどりの金魚を展示する「金魚廊」があります。
「鳥区」に入ります
さらに歩くと「鳥区」に突入。見どころはハクチョウ、ペリカンなどが放し飼いになった広大な池と、野鳥の森に入れる「進入式鳥園」。じっくり見ながら歩くと、ここだけでかなりの時間を過ごせます。
ダチョウがお出迎え
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野鳥と触れ合える「進入式鳥園」
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ほかに、オシドリ、エミュー、クジャク、ハゲワシ、タンチョウヅル、カラフルなインコなどがいます。
竹やぶが見えてきたらパンダエリアに突入! 上海でもこの人気です。中国人でも、「パンダを生で見たことがない」という人は意外やけっこういるんですよね〜。
竹やぶゾーンに入ると、
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奥にパンダ舎が。日曜日はこの人だかり!
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なぜか滑り台のいちばん上でお昼寝中
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こちらはお食事中。動きのおもしろい子が揃ってます
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周辺はクマのエリア。ナビのイチ押しはレッサーパンダです。ほかにマレーグマもいました。
巨大なクマ!
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レッサーパンダは、本家パンダに負けない人気者
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肉食動物エリア〜草食動物エリア
クマエリアを過ぎると、肉食動物エリアに入ります。目玉は中国原産の華南トラと東北トラ。一角には、カラカル、セグロジャッカル、スナギツネなどめずらしい動物を集めたコーナーも。
中国原産のトラ。吠えることもあります
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ライオン。真夏に訪れたナビ。暑そうでした……
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ほかにヒョウ、オオカミ、カバ、バクなどが展示されています。
園のいちばん西側は草食動物ゾーン。メイン動物たちから離れるからか人が少なめ。その分のんびり見学することができます。ゾウやキリンもこのエリアにいますよ。ナビのお勧めはチベット原産のヤクと、動物園暮らしなのにコブがパンパンに張っていて、いつも軽快に歩いているラクダです。
ほかに、カンガルー、アルパカ、サイ、モンゴルウマ、マメジカ、シマウマなどがいます。
肉食動物エリアと草食動物エリアの真ん中にはこんなエリアも。親子連れに人気です。
猿エリア〜出口
猿山といえば日本ではニホンザル。「上海動物園」はマントヒヒ!
最後の見どころは猿ゾーン。上海ならではの動物といえば、孫悟空のモデルになったとも言われる金絲猴。猿山はマントヒヒで構成されています。ナマケモノもいますよ。
ほかにニホンザル、ゴリラ、オランウータン、チンパンジー、キツネザル、テナガザル、リスザルなどがいます。
猿ゾーンを抜けると再び遊具ゾーンが。
そのまま進むと出口があります。
出て左手に「上海動物園」駅4号出口があります
出口のすぐ左手に地下鉄駅入り口があるのでとても便利♪
「上海動物園」攻略法
こんな売店が園内に8ヵ所あります
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食事は園の外で園内には、カップラーメンやお菓子、飲み物を売っている売店は何軒かありますが、レストランはありません。動物園を出てからランチ、またはランチを食べてから動物園というコースがいいかも。周辺のお勧め店はナビ的には「阿山飯店」ですが、ほぼここしかないので「あんまり好みじゃない」という方は食事の方法を考えたほうがよいかもしれません。現地の人はピクニック気分でお弁当を持って来たりもします。
真夏は木陰で休みながら移動しましょう
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暑さ、寒さ対策を万全に園内にはエアコンの効いた場所がありません。冬場はしっかり着て、夏場は日焼けや熱中症対策を万全に。特に夏は、暑さを避ける、元気な動物を見るためにも早朝訪れるのがお勧め。「上海動物園」は朝6時半からオープンしています。動物を見るためではなく、朝の体操をしにやってくる近所の人もいるんですよ(住民向けに早朝用のプリペイドカードがあります)。
○日本の動物園とここが違う
動物園やテーマパークの楽しみといえばお土産を買うこと。でも、「上海動物園」にはオリジナルグッズはありません(2013年7月現在)。売店にあるのは子ども向けのおもちゃのみ。お土産調達はできないと考えて下さい。また、「エサをあげないで」という注意書きがあるのにパンやスナック菓子を檻に投げ込むなど、日本人的に見ていてイライラしてしまうマナー違反者が多いのも事実。でも、中国には「動物園の見物自体が初めて」という人がけっこういたりします。「日本も昔はそうだったよね」と頭を切り替えて楽しむことが必要だとナビは思うのですが……。
売店。レトロなおもちゃ中心の品揃え
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賢い動物たちは、手を伸ばせば食べ物をもらえることを覚えちゃってます
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いかがでしたか? 「上海動物園」は、めずらしい動物を新加入させることにも積極的で、赤ちゃんが生まれる率も高い動物園。すでに行ったことがあるという方も、久しぶりに行くと生まれたばかりの赤ちゃん動物や、以前いなかった種類の動物に会えるかも。ぜひゆったりと時間をとって散策に出かけてみて下さい。
以上、上海ナビがお伝えしました。