裏外灘に潜む瀟洒な散策ストリート。れんが造りのヨーロッパ風建築を眺めながらお散歩しよう。
こんにちは、上海ナビです。
上海でいちばん有名な観光地といえば「外灘」。歴史建築群と、その建物内に入っているホテルや飲食店は世界的に知名度が高いようです。でも、有名な場所だけあって観光客ばっかり、おのぼりさんばっかりであることは否定できません。そこでお勧めしたいのが今日ご紹介する「洛克・外灘源(Rockbund)」。「外灘」エリア内にありながら静かで、素敵な文化財建築も多数。観光客よりも地元のおしゃれな人が集うエリアなのです。早速出かけてみましょう。
「洛克・外灘源(Rockbund)」に行こう!
「洛克・外灘源(Rockbund)」があるのは「外灘」エリアの蘇州河手前エリア。最寄りの地下鉄2、10号線「南京東路」駅からの行き方はこんな感じです。
圓明園路の街並
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「洛克・外灘源(Rockbund)」の楽しみ方有名観光地「外灘」の裏手に位置する「洛克・外灘源(Rockbund)」は、代表的な建築物の裏に隠れた歴史建築物と、周辺に残る昔ながらの風景を散策しながら楽しむ場所。敷地内にはちょっぴりゼイタクなおしゃれカフェ、高級レストランが隠れています。より雰囲気を楽しむならお茶やお酒、食事で立ち寄ってみて下さい。アートスポットも点在しています。
ぐるっと散策するならこんなコースがお勧め。エリア内にはナビお勧めのホテルもたくさんあります。滞在するにもイチ押しの場所なんですよ。
それでは、エリアごとに歩いてみましょう。
圓明園路沿い
「洛克・外灘源(Rockbund)」のメインストリートです。レンガ造りの文化財建築が並ぶ街並はまるでヨーロッパのよう。建物を一つひとつ眺めてみました。
阿培洋行/圓明園公寓
北京東路から歩き始めて左手一軒目は現在工事中。2軒目にあるのが1907年竣工の「阿培洋行」です。レンガ造りの3階建てですが、階段などの内部はめずらしく木造。1階にはイギリス発のオークションハウス「クリスティーズ」が入っています。2軒目は1904年竣工の「圓明園公寓」。モダンな外観ながら、中の階段や窓などの装飾は中国的です。1階、向かって左手には高級グラスやシャンデリアを扱う「バカラ」が、右手にはギャラリー「CGG」が入っています。
女青年会大楼
女青年会大楼3軒目にあるのが1933年竣工の「女青年会大楼」。こちらは1階に大人気のカフェレストラン「PARIS ROUGE」と日本発の真珠ブランド「TASAKI」、 2階に台湾のお菓子屋さん「Sunny Hills」、7階に高級和食「逸品魚生」、8〜9階に高級中華「逸薈」が入っています。ナビのお勧めは6階のレストランバー「LIGHT &SALT」。どれも外には看板が出ていない隠れ家なんです。
哈密大楼/協進大楼/蘭心大楼
さらに歩くと、1927年竣工の「哈密大楼」、1923年竣工で人気イタリアンレストラン「8 1/2 Otto e Mezzo」が入る「協進大楼」、1927年竣工の「蘭心大楼」があります。ちょっぴり敷居の高い高級店が多いこの界隈ですが、気軽に休憩するなら「蘭心大楼」1階の「Lyceum Café」がお勧め。
「ザ・ペニンシュラ上海」のアーケード入り口
歴史建築群が並ぶ側と反対には、「ザ・ペニンシュラ上海」の西側入り口(正門は北京東路側)があります。
駐車場の奥へ進むと……
その横、駐車場の入り口右手に公園のエントランスのような入り口があります。こちらは1872年竣工の旧イギリス領事館跡。広大な芝生広場と緑の木々、そして重厚感あふれる当時の建物が残っています。
この建物内に入っているのが「外灘源壱号」。点心ブランチやアフタヌーンティーが人気の高級レストランです。同じ敷地内にあるもう一つの建物は高級時計ブランド「パテックフィリップ」のショップ。博物館のような館内は見学する価値ありです。どちらも外側には看板がありません。知っている人だけが利用するお店なんですね。
古い教会があります
圓明園路のいちばん北側には、このエリアのランドマーク「聯合教会(新天安堂)」が。現在はあまり一般開放されていないようですが、シーズンになると外側でブライダル写真を撮るカップルがいっぱい。絵になる建物です。
外観はショッピングモールに見えないかも?
一旦北京東路側に戻りましょう。北京東路を挟んで南にはブランドモール「益豊・外灘源」があります。館内は、グッチ、ボッテガヴェネタなどのブランドショップと高級レストランが入るハイエンドな世界。上海の富裕層ご用達のモールです。
蘇州河沿い
「洛克・外灘源(Rockbund)」のすぐ北側には蘇州河が流れています。このエリアも見どころいっぱい。
乍浦路橋から眺めた陸家嘴のビル群
時間があれば、乍浦路橋か外白渡橋を渡って散策してみて。外灘から眺めたものとはひと味違う陸家嘴の風景が見られます。夜景も素敵なんですよ。観光客も少ないので静かで快適です。
乍浦路橋の上です
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橋の上からの景観。絶景なのに観光客はゼロ!
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外白渡橋を渡ってみました
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上海最古の鉄橋として有名です
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SHANGHAI ROSE
蘇州河沿いのお勧めスポットは、蜷川実花プロデュースのバーとして知られる「SHANGHAI ROSE」。週末の深夜は日本人によるDJイベントも開催されているようです。昼間はカフェとして利用できます。
上海外灘美術館
圓明園路の西側に平行に延びる虎丘路はこんな感じ。「上海外灘美術館」の入り口があります。周辺はおしゃれな圓明園路とはひと味違うローカルな雰囲気。昔ながらの住宅街もあります。
ここにも目印になる歴史建築が
北京東路と虎丘路の角に建つ「中実大楼」は、定期的にアートイベントなどが開催されています。※普段は閉鎖されています。
「洛克・外灘源(Rockbund)」で見つけたこんな風景
上海では有名なモデルさん?
「洛克・外灘源(Rockbund)」は、おしゃれな街並だけあってブライダル写真を撮りにくるカップル、雑誌の撮影をするモデルさんなどに多数遭遇します。撮影組を観察するのも楽しいエリア。
ハイエンドとローカルな世界が隣り合っているのもポイント。庶民的な風景は消えつつあるので、出かけるならお早めに。
ハトおじさん
早朝、乍浦路橋の上でハト飼いのおじさんに遭遇。時間帯によっていろんな人に出会えます。
いかがでしたか? この界隈が整備され始めたのは2012年ごろ、お店がオープンし始めたのは2014以降と、まだまだこれからのエリア「洛克・外灘源(Rockbund)」。ナビ自身もまだ「気になっているけど食べに行ったことがないお店」がたくさんある場所でもあります。ぜひ皆さんも、外灘まで来たなら圓明園路も散策を。お気に入りのレストランや忘れられない風景に出会えるかもしれません。
以上、上海ナビがお伝えしました。