歴史的建築物、5つ星ホテル、グルメ、ショッピングが一本の通りにぎゅっと詰まったオールド上海の雰囲気漂うストリート。
こんにちは、上海ナビです。
租界時代から西洋文化の影響を強く受け、独自の文化を形成していった魔都・上海。今ではエキサイティングでオシャレな街として、世界中から注目を集める都市となりました。
上海中心部を通る「茂名南路」は、フランス租界時代の1919~1943年まで「邁爾西愛路(Route Cardinal Mercier)」と呼ばれ、1943年に「桂林路」、1946年に現在の「茂名南路」と改名されました。
現在は歴史的建築物、5つ星ホテル、グルメ、ショッピングが凝縮されたストリートになっています。
一本の通りで、新旧さまざまな顔をもつ上海の魅力を感じることができるんですよ。
それでは「茂名南路」をナビと一緒に歩いてみましょう。
盧湾区を南北に走る茂名南路は全長1,275m。
北端となる延安中路から南端の永嘉路まで、5つの大きな通りと交わります。
巨鹿路→長楽路→淮海中路→南昌路→復興中路
茂名南路のおよそ中間地点、“上海のシャンゼリゼ通り”こと「淮海中路」との交差点には、最寄駅の地下鉄1号線「陝西南路」駅があります。淮海中路をはさんで北と南では雰囲気が異なるんですよ。
淮海中路から北エリア。
「陝西南路」駅の3号出口を出ると、1932年創業の老舗映画館「国泰電影院(CATHAY THEATRE)」が目に飛び込んできます!ここから先、北エリアを見ていきましょう。
【淮海中路~長楽路】
歴史を持ったオールドホテルと高級テーラーショップが並び、格式高い雰囲気が漂っています。
上海市政府から優秀歴史建築に指定された「花園飯店(オークラガーデンホテル)」は、租界時代の旧フランスクラブをベースに建てられた上海屈指の5つ星ホテル。オークラ系列ということで、日本人からの人気が高いホテルです。
その向かい側には、80年以上の歴史を持ち、世界各国の要人たちにも愛されてきた「錦江飯店」が建っています。
【長楽路~延安中路】
長楽路との交差点に建つ荘厳な建物は、左が高級ブランドショップが入居する「錦江迪生商廈(JJD)」。
右は1930年に建てられた劇場「蘭心大劇院(Lyceum Theatre)」です。錦江迪生商廈に隣接する湖南料理店「滴水洞」は、唐辛子をたっぷり使ったスパイシーな料理で地元っ子だけでなく外国人にも大人気なんですよ!ナビは、お友達が上海に遊びに来たら、必ずここへ連れていっちゃうんです。
巨鹿路のほうへ向かうと、画廊や骨董品店が数軒あります。
お散歩のついでに、アートに触れてみてはいかがでしょうか。
こんなプラタナスの並木道を自転車で走ったら気持ちよさそうですね!
淮海中路から南エリア。
今度は淮海中路をはさんで反対側、南エリアをお散歩してみましょう。「陝西南路」駅の4号出口を出たところにあるデパート「永新百貨」がスタート地点です。
【淮海中路~南昌路】
永新百貨を通り越して、南昌路までの間はチャイナドレスを売る店がズラリ。
通称「チャイナドレスストリート」と呼ばれています。
ここではオーソドックスなデザインから現代風にアレンジされたもの、はたまた普段着として使えそうなカジュアルなものまで、さまざまなチャイナドレスが手に入るんです。中でも「金枝玉葉」は日本のガイドブックにも紹介される有名店です。既製品のお直しだけでなく、大体のお店ではオーダーメイドを受け付けていますよ。オーダーメイドにチャレンジする場合は、時間がかかるので日数に余裕を持って来店しましょう。
【南昌路~永嘉路】
南昌路を過ぎたあたりから、だんだん落ち着いた雰囲気へと変わっていきます。
通り沿いにある5つ星のオールドホテル「瑞金賓館」は、1917年にイギリス人の富豪ヘンリー・モリスの邸宅として建てられたものです。
イタリア料理店「Pane e Vino」
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モロッコ料理店「El Wajh」
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永嘉路と交わるT字路が茂名南路の終点です。
いかがでしたか?「茂名南路」は、旧フランス租界時代の建物、高級ブティック、チャイナドレス店、多国籍レストランが建ち並ぶ独特な雰囲気を持った通り。淮海中路でのショッピングに疲れたら、オールド上海の趣が残るプラタナスの並木道をお散歩してみてください。上海の新しい魅力を発見できるかもしれません。以上、上海ナビがお伝えしました。