何にもしたくない午後に出かけたい憩スポット。上海在住外国人のオアシス的路地裏を散策しよう。
こんにちは、上海ナビです。
上海を代表する観光地「新天地」が2000年にオープンして以来、上海の街はあちらこちらにリノベーションスポットが登場し始めました。賑わっているところもあれば、正直閑散としてしまっているところも。人気の有無は、そのスポットの個性にかかっているようです。そんななか、異彩を放っているのが2010年オープンの「嘉善老市」。人気の秘密は、「オアシスのようなほっこり感」なのだそう。早速出かけてみることにしました。
※以下、記事内でご紹介した店舗の多くが入れ替わっていますのでご注意下さい(2016年11月追記)
「嘉善老市」に行こう!
「嘉善老市」の最寄り駅は、地下鉄9号線「嘉善路」駅。この駅から来る場合は、嘉善路側の路地から入ります。
地下鉄1、7号線「陝西南路」駅からお散歩気分で行く場合は、陝西南路側の路地から入ります。え!? こんな路地裏に? と不安になるようなローカルな路地を進むと、左手に入り口が見えてきます。
陝西南路。
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ここが入り口。右上の小さな看板が目印です。
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さらにせまい路地を進むと・・・
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左手に入り口を発見!
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「嘉善老市」ってどんな場所?
南プロヴァンスをイメージしたリノベスポットだそう。
◯
新たなタイプの複合スポットこの場所が話題になり始めたのは2011年。カフェ、レストラン、ショップ、マッサージ店、ヘアサロンなどが続々とオープンしました。デザインは南フランスをイメージしたそうで、「都会のオアシス」をテーマにしているのだそう。確かに、屋上に菜園があったり、猫がくつろいでいたりと、都会の真ん中とは思えないのんびりした空気が漂っています。毎月2回土曜日には、中庭で手作り料理や有機野菜などのフリマが開かれているそう。
派手な看板は見当たりません。
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チェーン店がない!上海のリノベスポットといえば、当たり前のようにあるのがスターバックスやハーゲンダッツなどの大手チェーン店。でも、「嘉善老市」にはありきたりなお店がありません。ほとんどが個人経営のお店で、一定のファンを持っているようです。「ここだけにしかない」というグッズや味が人気を呼んでいるよう。しかも、オーガニックや手作りをテーマにしたお店が多いんですよ。安心して利用できますよね。
誰でも、ペットでも迎えてくれます。
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インターナショナル!今回ナビが取材中おしゃべりしたオーナーさんは、中国人、オーストリア人、日本人、韓国人、オーストラリア人、マレーシア人。さらっと見て歩いただけで6ヵ国の人と話ができてしまいました。いろいろな国の人がここを気に入って、自分のベースにしているんです。日本語や英語が通じるお店が多いのは旅行者にとっても心強いですよね。お店を利用しているお客さんたちも国際色豊か。特に上海在住の欧米人が多いようです。
素敵なお店がいっぱい
「嘉善老市」は、広場を囲むエリアと東側のビルがメインになっています。入り組んだ路地の奥や、建物の2階にあるお店もあるので、看板をたよりにぐるぐる歩きながら探してみて下さい。
入り口のレーン。
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入り口の東側エリア。
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真ん中の広場。
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屋上に菜園が。
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こんなお店が隠れています。
ナビのイチオシ店はここ。真ん中の広場に面したカフェレストラン「melange oasis」です。手打ちパスタやリゾットなどの週替わりランチが人気で、気候の良い時期は外席がいっぱいになるほど。オーナーはオーストリア人です。手作り感満点のカフェメニューはナビも個人的に大好きな味。
広場手前のビルの2階に位置する「Lohasly」は、オーガニックにこだわったショップ。有機コーヒーや雑穀、乾物、オリーブオイル、手作り石けんなどを扱っています。ナビのオススメは、浙江省で生産され、ヨーロッパに輸出されている有機フレーバーティー。買えばチャリティーに参加できるフェアトレード商品なんですよ。店内のカフェスペースでは、オーダー後に焼き始める手作り焼き菓子やオーガニックティーが楽しめます。
入り口はここ。目立たないので注意を。
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扱っている食品はすべてオーガニック。
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「嘉善老市」の入り口右手にあるマレーシア料理店「Café Sambal」は、このエリアでいちばん大きなレストラン。2階にはラウンジとテラス席もあります。モダン空間でニョニャカレー、ラクサなどの本格的なマレーシア料理が楽しめます。カクテルも種類豊富なので、バーとして利用することも。入り口は小さいので見落としに注意です。
そのほかの見どころと言えば気ままに歩く動物たち。敷地内や、入り口の路地では自由に散歩する犬や猫に多数遭遇します。「嘉善老市」内のお店に飼われている子もいるよう。ほかのリノベーションスポットでは見られない光景ですよね。
いかがでしたか? リノベーションスポットと聞いて新天地のような場所を思い浮かべた方、路地裏スポットと聞いて田子坊を思い浮かべた方は、それらとはまったく異なるのんびりした雰囲気に興味が湧いたのではないでしょうか。ぜひ皆さんも、新しい形の憩いの場へ出かけてみて下さい。
以上、上海ナビがお伝えしました。