「上海へは船で」という方は要チェック! 大阪・神戸・長崎からの船が到着&出発する港はココ!
こんにちは、上海ナビです。
上海といえば、日本から船で行ける外国の街の一つ。大阪と神戸から出ている「新鑑真号」と「蘇州號」は90年代からバックパッカーや留学生、のんびり船旅を楽しみたい派に利用されている路線です。2012年からは長崎からの豪華客船「オーシャン・ローズ」が就航し、さらに幅広い層に船旅が受け入れられているよう。今日ご紹介する「上海港国際客運中心碼頭」は、これらの人気路線が発着する港です。お出かけ前にぜひチェックを!
「上海港国際客運中心碼頭」へ行こう!
港付近から見た陸家嘴の風景
「上海港国際客運中心碼頭」があるのは北外灘と呼ばれるエリア。その名のとおり、上海を代表する観光地「外灘」の北側にあります。港が面しているのは東大名路。地図で見ると観光地や市中心地に近いように見えますが、最寄り駅の地下鉄10号線「天潼路」駅からはけっこう歩くことになります。
※2013年12月、地下鉄12号線の開通にともない、最寄り駅「国際客運中心」駅ができました。詳しい行き方は記事下の「行き方」「地図」をご覧下さい(2014年1月追記)。
①駅を出たところは、安い衣類の市場街として有名な七浦
「がんばって歩く!」という方のために、「天潼路」駅からの道のりをナビが実際に歩いてみました。ここだけでけっこうディープな下町上海を見ることができます。写真を撮りつつゆっくり歩いたナビ。駅からは30分ほど歩きました。港から駅を目指す場合は、逆に進むことを想定してごらんください。
下町色が濃く残るこのエリア。このルートで歩きつつ、ちょっと路地の奥をのぞくとこんな庶民的な風景を見ることができます(2012年9月現在)。
港の入り口は地下。左の歩道を通って降ります
こちらが入り口。「上海港国際客運中心碼頭」は、乗り場やチェックインカウンターが地下にあるタイプの港です。入り口の向かって左手の階段を上がると、ターミナルの屋上部分を利用した公園が。ここからの港の風景が絶景なんです。船を見送るという方はぜひここへ。
左手の階段を上がると、
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こんな風景が見渡せる公園があります
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公園からみた港の様子。今日は停泊していませんでしたが、ここに客船が停まります
港を出て東大名路を左に進むと「中国光大銀行」が。手数料がかかるのを避けて、旅行者の列に並ばずに両替するならここがいいかも。土日も営業していましたよ。
先ほど地下に降りた入り口を出たところ
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左に歩くと、手数料無しで両替可能な銀行があります
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ターミナル内部
先ほどの入り口を地下へ降りたところ
なかはウエイティングスペース、チェックインカウンター、イミグレーションが広いフロアにあるだけのカンタンな造り。空港のように迷う心配もありません。
ターミナル入り口
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チケット売り場 ※路線によっては、ここで販売されていないものもあります
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チェックインカウンター
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イミグレーションへの入り口
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税関を抜けたところにある免税店。品数は少なめです
イミグレーションを入ると小さな免税店があります。そこから地下通路を延々8分ほど歩いて船へ。船によっては、この距離を考えてチェックインカウンターから客室まで荷物を運んでくれるサービスもあります。通路の途中に売店やトイレはないので、イミグレを入る前に済ませておきましょう。
空港との違い
ここを降りたところで待つことに! 椅子、エアコン、売店なしの場所に延々待つことになります
○早く着きすぎないように!
飛行機なら2時間前に空港に着いておくことが必要ですよね。それより早く着いてしまってもレストランや売店でヒマをつぶしていればいいのですが、「上海港国際客運中心碼頭」は早く着きすぎるとウエイティングルームへの入り口も閉まっていることがあります。外で突っ立ったままカギが開くのを待つことになるので注意を。近所にはカフェもないので(2012年9月現在)、かなり困ることになります。集合時間ギリギリ、またはちょっと過ぎぐらいに到着するようにしましょう。
この広大な空間に、そのうちカフェや売店ができるのでしょうか……
○ヒマつぶしグッズ必須
ターミナルには飲食店もなく、時間つぶしができる場所はまったくありません(2012年9月現在)。空港のように散策できる場所もありませんし、無料Wi-Fiポイントもありません。その上、出航が少し遅れるなんてこともあったりします。文庫本やゲームなどのヒマつぶしグッズ、飲み物やお菓子など小腹を満たせるものがあるとイライラ解消になりますよ。
休みの日は、ちょっと入ろうとするだけで、入り口の警備員に呼び止められてしまいます
○船の到着日以外は一切立ち入り禁止
「ちょっと下見に行こうかな〜」「上海の船着き場ってどんな感じなんだろう」と思って見学に行く方は、船が出発&到着する時間を狙って行きましょう。船は毎日出航しているわけではなく、業務のない日はターミナル全体がお休みモード。ちょっと敷地に入るだけで警備員に呼び止められてしまいます。
いかがでしたか? 「上海港国際客運中心碼頭」の魅力は、上海到着時にテレビ塔「東方明珠」や高層ビル群が林立する「あの上海の風景」が出迎えてくれること。郊外の平地にある空港よりも、「上海に来た感」を強く味わえるのが魅力だと思います。外灘、豫園、南京東路などの観光地や主要ホテルが集まるスポットへは、タクシーを使えば5〜10分圏内という立地も魅力。皆さんも、船で上海に来てみませんか?
以上、上海ナビがお伝えしました。