進化がとまらない上海最大のオフィス街。続々登場中の観光スポットやラグジュアリーホテルも要チェック!
こんにちは、上海ナビです。
上海の風景といえば、テレビでもガイドブックでもまず登場するのはテレビ塔「東方明珠」のある風景。たいていが外灘側から眺めた風景ですが、「あの塔の根元あたりってどうなってるの?」と思ったことはありませんか? 今日ご紹介するのがその場所「陸家嘴」。高層ビルが林立する上海きっての巨大オフィス街です。このエリアのホテルに滞在するという方、展望台に行きたいという方はぜひ熟読してからお出かけ下さい!
陸家嘴に行くには?
「陸家嘴」駅を出ればそこが陸家嘴エリア
陸家嘴の最寄り駅は地下鉄2号線「陸家嘴」駅。どこの出口を出ても、どかーんとそびえるテレビ塔「東方明球」と超高層ビル群に圧倒されてしまうはず。ここからどこを目指すにも、遠くに見える行きたいビルめがけて歩けばOKです。
歩かずにぐるっと見てまわるならこのバス
陸家嘴はビル街だけあって、真夏の街歩きはかなりの体力を消耗します。コンクリートやビルの照り返しに倒れそうになることも。一方真冬は冷たいビル風が吹き荒れる地。極端に寒い日や暑い日は無理をせず、車でまわることをオススメします。ナビのお勧めはこのエリアを循環する「陸家嘴旅遊環線(陸家嘴観光バス)」。降りずにぐるっとまわれば大体の位置関係がつかめます。
また、このエリアのビルはどこもとにかく敷地が巨大! タクシーで向かうなら、そのビルの展望台に行くのか、ホテルに行くのか、オフィスに用があるのかまでを運転手に伝えましょう。たとえば101階建ての「上海環球金融中心」。ビルの住所は世紀大道ですが、ホテル入り口は東泰路側にあります。利用する施設によって入り口が変わるので、スーツケースを持ったまま巨大ビルの周りをうろうろ半周……なんてことになるかも。待ち合わせにも注意が必要です。
それと! 陸家嘴は市内でも有数のタクシーが捕まらないエリア。夜、食事をしてお酒を飲んで、うっかり地下鉄の終電を逃すと大変なことになります(ナビも経験者)。浦西側(黄浦江より西)のホテルに帰らなければならない方は、地下鉄の乗り方をマスターし、必ず終電前に帰り支度を。深夜は川の向こう側に行く手段は車しかありません。しかも地元の人も夜景や食事目当てでやってくるので、帰りはタクシー争奪戦状態に。のんびりしたい方は、このエリアのホテルを予約しましょう。
<お役立ち情報>
○地下鉄2号線「陸家嘴」駅の人民広場、静安寺方面行き終電は23:06(2015年8月現在)
○乗り遅れ&タクシーが捕まらない場合は主要ホテルのエントランス前タクシー乗り場へ(週末夜は行列ができます。宿泊客優先で乗車させる場合があります)
ビジネスマンが目立ちます
<場所的にはこんなエリア>陸家嘴は、東京でいえばお台場と丸の内を合わせたような雰囲気のエリア。地方からの観光客もいるけど、街を闊歩する半数の人がビジネスマンやOLです。昼食時はランチに行く日本人サラリーマンのグループに遭遇することも。ですので、平日の朝夕は地下鉄がラッシュで混み合います。また、たまーにハイキングに行くような格好の日本人旅行者に遭遇しますが、浮きます……。都会の街歩きを楽しむスタイルでお出かけを。
陸家嘴を歩こう!
陸家嘴は矢印のような形でビル街が広がるエリア。東西に延びるメインストリート・世紀大道に、陸家嘴環路、富城路、豊和路などが交わっています。エリア内にはわかりやすい地図が設置されているので安心。
道幅が広いこんな道路が多いので、
ただ、どの道路も幅が広く交通量が多いため、街ぶら、お散歩で歩く雰囲気ではありません。歩く場合は中心地をカバーする歩行デッキメインでの移動が便利です。このデッキと、南北に交わる主要ストリートを軸に陸家嘴を歩いてみました!
陸家嘴西路〜世紀大道(歩行デッキ)
中心地はここ
まずは陸家嘴の中心地、ラウンドアバウト(円形交差点)の上周辺から世紀大道に延びるデッキを歩いてみました。このデッキは「世紀連廊」という名前が付いていて、長さは端から端まで歩いて約500m。今後も東側へ延びて行くようです。デッキで行けるスポットをまとめてみました。※赤線の位置にデッキがあります。
上海のランドマーク「東方明珠塔」
いちばん西側の円形デッキにつながるスポットです。行き方を考えなくても、目的地が見える方向へ進めばOK!
こんな感じの円形デッキを歩きます
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ショッピングモール「正大広場」
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「国金中心」のオフィス棟、アップルストア側入り口
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2015年オープンの「ディズニーストア」
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黄浦江沿いまでデッキが続きます
「正大広場」の2階西側には「濱江大道」方向へ抜けるデッキがさらに続いています。黄浦江沿いまで道路に降りずに行けちゃいます。
円形デッキから世紀大道を東へ歩いてみました。上海を代表する高層ビル群が続きます。
デッキの上から見た風景
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途中に「国金中心」のモール部分入り口があります
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まずは「金茂大厦」。「グランドハイアット上海」が入るビルです。陸家嘴の高層ビル展望台としてはここが元祖。今は高さで抜かされてしまっていますが、その分展望台は静かで並びません。
先端に四角い穴があいているのが「上海環球金融中心(森ビル)」。2015年8月現在、展望台としてはもっとも高く、人気があります。「パークハイアット上海」が入っているほか、下層階には人気レストランがたくさん入っています。
オープンすればここの展望台が上海一の高さになります
2015年オープンと発表されている「上海中心大厦(上海タワー)」。ナビが訪れたのは2015年8月でしたが、見た感じまだオープンは遠そう。入り口はフェンスや金網で囲ってありました。
その先に立つ四角いシンプルなビルは「フォーシーズンズ上海浦東」です。
歩行デッキは世紀大道の北側に少しだけ枝分かれするゾーンがあります。ここから北は金融系のオフィスビルが林立するエリア。旅行者の皆さんの目的地はないかもですが、主要スポットだけご紹介します。
オフィスビルがずらり
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真ん中に公園「陸家嘴中央緑地」
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日本人向けの病院が入る「恒生銀行大厦」
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「上海銀行大厦」
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陸家嘴環路〜豊和路〜富城路
デッキを下りて、陸家嘴の見どころを探してみましょう。交通量が多い大通りがメインの陸家嘴ですが、比較的歩きやすいコースを考えてみました。
まずは陸家嘴環路を北へ突き当たりまで歩いてみましょう。
「マンダリン・オリエンタル上海」のエントランスの向かって左手に渡し船「泰公線」の乗り場があります。安くて通好みで絶景(特に夕方)が楽しめるナビお勧め路線。対岸からは地下鉄12号線で移動できます。
「濱江大道」の裏通り沿いに南下しつつ歩いてみました。このエリア、公園みたいな雰囲気でいつも静かなので、喧噪から逃れたい方にお勧め。レストランも点在しています。
「孔乙己」。転々と隠れ家レストランが見つかります
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工事中のスペースが多数
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豊和路にぶつかったら左へ。ここから再び観光客でにぎわうゾーンに入ります。
明珠塔路を右折すると、外灘方向へ行ける観光トンネルの乗り場が。ここから外灘に抜けるのも通好みのコースです。
富城路を南下してみましょう。アメリカ系のカジュアルなバーが並ぶ一角も。ここをまーっすぐ歩くと、もう一つの渡し船「東金線」「東復線」の乗り場が。外灘方向、老碼頭方向へ船で行けます。
「国金中心広場」の「リッツ・カールトン浦東」入り口側に出てきます
花園石橋路を左折して陸家嘴環路を左折。先ほどのスタート地点に戻ってきました。
お勧めスポットを地図で
展望台や高層ホテルだけではない楽しみ方が分かったのではないでしょうか。観光トンネルや渡し船を利用すれば、外灘エリアから意外に近いんですよ。
いかがでしたか? 高級車を運転して颯爽と通勤する若いOLと、中国の内陸部から都会見物にやってきた田舎のおばさんたちが共存する陸家嘴エリアは、なかなかにリアルな中国を見られる場所だと思います。しかもまだまだ開発中とのこと。今後もさらに新しいスポットが増えそうです。ぜひ皆さんも、上海の今を陸家嘴で感じてみて下さい。
以上、上海ナビがお伝えしました。