黄浦江クルーズの発着所&ウォーターフロントのお散歩スポット。外灘、豫園、布市場まで徒歩圏内の南外灘ランドマークを歩こう。
こんにちは、上海ナビです。
上海を代表する観光地といえば、共同租界の建物や近未来的な浦東の風景を一望できる外灘です。2009年ごろから、その外灘を中心として北外灘、南外灘というエリアが登場してきました。今回ご紹介するのは、その中でも注目度が高い南外灘のランドマーク「十六舖」です。2010年の万博開催に合わせて整備された船着き場で、黄浦江沿いのお散歩スポットとしてはナビイチオシの場所なんですよ。早速出かけてみることにしましょう。
十六舖に行こう!
十六舖があるのは外灘の南側。中山東二路沿いです。北は新開河路、南は東門路までのエリアで、最寄り駅は地下鉄10号線「豫園」駅。豫園や外灘見学のついでに立ち寄れる場所に立地しています。外灘の北側から目指す場合は、最寄り駅は地下鉄2号線「南京東路」駅になります。どちらの駅からもやや離れているので、足に自信がない方や荷物の多い方はタクシーでどうぞ。
十六舖って?
「十六舖」という名前が文献に出てくるのは約1000年前の北宋時代。当時名もない小さな村だった上海において、物々交換や近隣の村々との貿易の拠点だったといわれています。本格的に港として使われ始めたのは1800年代だそう。魔都と呼ばれた戦前の上海を支える貿易港として有名になっていったようです。当時は外国の客船も多数寄港し、毎日4万人もの外国人が乗り降りしていたといわれているんですよ。
布市場など、庶民的な市場が周辺にあるのは、当時の名残なんですね。「十六舖」のすぐ北側には、当時灯台として使われていた建物もそのまま残っています。現在はカフェバーとして利用されているんですよ。
布市場「上海十六舗面料城」
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カフェバー「ATANU」
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現在は主に黄浦江をクルーズする遊覧船の発着所として利用されています。80〜2000年代初めに上海を旅した方なら、レンガ造りの建物の中にレストランがぎっちり入った「十六舖」を思い出すかもしれません。今はそんな風景は跡形もなく、広々としたデッキが迎えてくれます。リニューアルが終わったのは2010年。これからどんどん発展しそうな場所でもあるんですよ。
十六舖を歩こう!
今回ナビは、外灘散策の延長で十六舗にやってきました。外灘のデッキを南へと歩いて行くと、途中から十六舗エリアに突入します。
十六舖の北側から眺めた外灘。
デッキの上はこんな感じ。のんびりお散歩するにはぴったりの場所です。観光客も少ないので人ごみが苦手という方、外灘から豫園や布市場まで歩いてみたいという方はぜひ。
デッキの上の風景です。
デッキから見た浦東の風景。
デッキの距離は約500mほど。北、真ん中、南の三つの位置に、それぞれ高級中華料理店があります。レストランの利用は、遊覧船に乗る団体旅行の方が多いよう。どのお店も、上層階の個室からは黄浦江の夜景が楽しめます。
いちばん南側には、十六舖の目印にもなるラグジュアリーホテル「ホテル・インディゴ」があります。2010年にオープンしたこのホテル。欧米人の家族連れに人気があるようです。時間のある方はぜひロビーを見てみてください。オシャレな内装にびっくりするハズ!
<遊覧船乗り場>
デッキの下の階には遊覧船乗り場があります。ウエイティングルーム、切符売り場などのほかに旅行案内所も。黄浦江クルージングがしたいという方は場所を覚えておきましょう。
<地下フードコート>
船乗り場のある階とその地下はフードコートになっています。リーズナブルに食事ができる「美食美客餐飲広場」を中心に、ファストフード店などが入っています。遊覧船の待ち時間にご利用を。
お馴染み「バーガーキング」も
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南京東路にもある老舗「沈大成」
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中華ファストフード「点沁」
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外貨両替コーナーもあります
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いかがでしたか? 外灘、豫園、老碼頭など、主要観光地の真ん中に位置する「十六舖」は今後どんどん発展しそうな予感。遊覧船でのクルーズを予定している方は、ぜひ周辺も散策してみて下さい。
以上、上海ナビがお伝えしました。