パンダや東北トラ、ホワイトタイガーに会いに行こう! めずらしい動物たちと直に触れ合える南匯エリアの大型動物園。
こんにちは、上海ナビです。
「中国といえば、グルメより歴史よりパンダ!」という方にとって、上海の動物園はハズせないスポットなのではないでしょうか。上海には現在2ヵ所の動物園があります。一つは虹橋空港に近い「上海動物園」、そしてもう一つは今回ナビが訪れた浦東空港に近い「上海野生動物園」です。のびのびと遊ぶ動物たちが見られ、滅多に触れ合えない動物と直に遊べる「上海野生動物園」は、一日たっぷり動物園で過ごしたい方にオススメ。早速ご紹介していきましょう。
上海野生動物園に行こう!
まずは地下鉄2号線「張江高科」駅を目指しましょう。「上海野生動物園」は最寄り駅がないため(2011年5月現在)、ここから路線バスかタクシーで向かうことになります。※2013年12月、地下鉄16号線開通にともない、最寄り駅「野生動物園」駅ができました。
地下鉄2号線「張江高科」駅。
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5号出口を目指そう。
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<路線バス>
5号出口を出た左手にあるバスターミナルから「張南専線」の表示のあるバスに乗ります。休日や祝祭日は20分ほどバス停で並ぶことに。切符は、乗り込んでから車掌さんが売りにくるスタイルです(運賃は8元)。降りるのはここから40分ほどのところにあるバス停「上海野生動物園」。終点ではないので降り忘れにご注意を。車窓の左手に動物園の門が見えたらすぐ降りる準備をしましょう。
<タクシー>オレンジ色の車体の「南匯タクシー」は、浦東のこのエリアだけを走るタクシー。初乗りが10元と市内のタクシーより安めです。ただ、駅からはかなり離れているので運賃は80〜100元ほどかかります。ほかに相乗りで割り勘できるミニワゴン車もありますが、人数が集まるまで出発しないことや、中国語での交渉力が必要なのがネック。
※2013年12月より、地下鉄16号線「野生動物園」駅が最寄り駅となりました。駅からの行き方は、記事下の「行き方」と「地図」をご覧下さい(2014年1月追記)。
到着したら・・・
動物園のまわりは輸送用道路、工場、農地などが広がる何もないエリア。食事などはすべて園内でとることになります。
まずはチケットを買いましょう。正門の右手にチケット売り場があります。料金は130元(身長130cm以下の子どもは半額、身長90cm以下の乳幼児は無料)。※2011年4月に撮影した写真です。2011年5月より130元に値上がりしました。
効率的にまわるには・・・
園内には各エリアに地図が設置されています。
園内は、徒歩でまわる歩行ゾーンと、バスでまわるサファリゾーンに大きく分かれています。歩行ゾーンは、観覧車などがある遊園地ゾーン、動物ショーが見られるステージ、パンダコーナー、放し飼いのキツネザルと遊べる「キツネザルの島」などのメインコーナーが。園内の地図を見ながらぐるっと歩けばひととおりまわれる順路になっています。
園内の一角がサファリゾーンになっています。
サファリゾーンは敷地内の北東側にあります。バス乗り場から専用バスに乗車し、トラゾーン、ライオンゾーンなどをまわるシステム(料金は入場料に含まれています)。また、別途40元で金網張りのサファリバスの乗車することも。スリル満点ではありますが、生きたニワトリをエサとしてあげられるというオプションがあるため、怖がりの人や子ども向けではないかも。
こんなふうにまわりました!
エントランス。
入り口を入るとまず迎えてくれるのがフラミンゴ。そして右手に歩いていくとハト広場と記念撮影用のラクダがいます。
さらに右手に進むと孫悟空のモデルにもなった金絲猴が。チンパンジーやマンドリルなどのサルゾーンに入ります。
途中、トラの赤ちゃんやニシキヘビと触れ合えるコーナーが。このコーナーは日によって出てきてくれる動物が変わるようです。
さらに進むと遊具ゾーンがあります。
メイン1:動物ショー遊具ゾーンの先にあるステージ「百獣山表演場」では、毎日動物たちのショーが開催されています(料金は入場料に含まれています)。犬、サル、ゾウ、クマ、馬などによるレベルの高いコミカルなショーは連日満席。まずはこのショーの開始時間を調べてからまわり、開演時間にここに着くような計画を立てることをオススメします。
順路をそのまま行くと、ダチョウ、バク、アルパカが。特にアルパカが大人気。5元で売られているエサを自由にあげることができます。おとなしくてふわふわ!
ダチョウ。
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バク。
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アルパカ。
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こんなふうにエサを食べてくれます。
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ガラスや檻越しではなく、こんなに近くで見られます。
メイン2:パンダその先がお待ちかねのパンダコーナー。芝生広場を転げて遊んでいるからかやや汚れていますが(笑)、いつも活発に遊びまわっているので見応えたっぷり。水に入ったり、木に登っている仲間を蹴落としたり、寝転がって笹を食べたりと、「パンダってこんなことするの!?」と思うことすべてをやってくれます。
その先にはキリンとターキン(水牛の一種)がいます。
メイン3:サファリゾーン
ここからバスに乗りましょう。金網張りのサファリバスに乗りたいという方は、40元のチケットを買って指定の場所に並びます。約20分のサファリの旅に出発!
草食動物エリア。
チーター。
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ライオン。
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トラ。
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ホワイトタイガー。
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動物園の真ん中(サファリゾーンを出たところ)にある池の北側をぐるっと歩くと右手にはリスザル、レッサーパンダ、マレーグマコーナーが。特にコミカルな動きのマレーグマは大人気。
メイン4:キツネザルの島この順路の左手にあるのがナビイチオシの「キツネザルの島」。池に浮かぶ島にワオキツネザルが放し飼いにされていて、さわったり抱っこできたりするんですよ。彼らのほうからそっと手を差しのべてくれたりしてとにかく感動。連れて帰りたくなってしまいます。
子どもがいても木から降りてきてくれます。動物目線になれる場所。
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人なつこいというより馴れ馴れしい? 肩やひざに乗ってきます。
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最後のエリアには揚子江ワニとアリクイが。生まれたばかりのアリクイの赤ちゃんをみることができました!
上海野生動物園をもっと楽しむために
<食事>現在動物園のまわりにはレストランはもちろんコンビニさえもありません。ナビは正門を入ってすぐのところにあるレストラン「長青餐庁」で食べました。団体さん向けレストランという感じでしたが、昔ながらの上海料理が味わえます。飲み物やお菓子は園内の数ヵ所の売店で買うことができます。
<トイレと持ち物>
比較的きれいなトイレがエリアごとにあります。ティッシュがないので用意を忘れずに。また、冬は防寒対策、夏は暑さと日焼け対策が必須です。座れる芝生広場などもあるので、休憩したりお弁当を食べたいという方はビニールシートも忘れずに。
閉園時間の動物園前。交渉制の車が待っています。
<帰りは・・・>夕方5時頃に出たナビですが、バス停の人だかりにがく然。しかも始発ではないので座れないんです・・・。疲れていたのでタクシーで帰ることにしました。要交渉で70元でしたが、同行者と割り勘にすれば許せる額かも。相乗りワゴン車は、ギュウギュウに10人乗って1人10元が相場です。
いかがでしたか? 「上海野生動物園」は、実は赤ちゃん動物のメッカでもあります。2011年春には世界の動物園の繁殖例から見てもめずらしいというチーターの7つ子ちゃんが生まれてニュースになりました。皆さんも、上海郊外でのびのびと暮らす動物たちの表情を見に行ってみて下さい。
以上、上海ナビがお伝えしました。