上海の西郊外に位置するコリアンタウンでプチ韓国旅行!? 上海在住韓国人の台所的商店街を散策しよう。
こんにちは、上海ナビです。
東南アジアやヨーロッパへの旅行時、ナビはついついその土地のチャイナタウンを探してしまいます。異国にいながらにしてもう一つの異国を見てまわれるというのはなんだかお得な気分だし、多国籍な雰囲気は旅モードをさらに高めてくれますよね。そんな地が上海にもあるんです。西郊外にある「龍柏」というエリアなのですが、なんと中国語不可、韓国語のみOKなお店がぞろぞろある街なのです。いったいどんな街なのか、早速行ってみることにしました。
龍柏へ行くには地下鉄10号線が便利。最寄り駅は「龍柏新村」駅と「紫藤路」駅です。ちょっぴり遠いイメージですが、実は豫園や新天地などの主要観光地からも地下鉄一本で来られるんですよ。
路線バスにチャレンジしたいという方は、静安寺エリアの大型デパート「久光百貨」の前にバス停のある「57」路のバスに乗りましょう。終点が龍柏です。
龍柏ってどんな街?
街のポスターもすべて韓国語。
日本人ビジネスマンとその家族が多く暮らしている日本人街が「古北」だとすれば、韓国人ビジネスマンとその家族が多く住むエリアが「龍柏」。ナビの知人の韓国人マダムもここ龍柏の高級マンションに住んでいます。「この街では中国語を話す必要がないからラク」とのこと。上海で働く韓国人が増加し、住む人が増えたのに比例して韓国人をターゲットにした料理屋さんが増えたのが始まりのようです。
上海在住日本人にとっては、本場の焼き肉や韓国料理が楽しめるエリアとして利用されています。ナビも、「どーしてもおいしい豆腐チゲが食べたい!」「焼き肉をお腹いっぱい食べたい!」などと思い立つと、迷わず龍柏に直行してしまうんですよ。コチュジャンや韓国海苔など、本場の食材が上海にいながらにして手に入るスーパーもあって、プチ海外旅行が楽しめる場所なんです。
そして上海のコリアンタウンならではと言えば北朝鮮系のお店があるということ。また、中国と北朝鮮の国境近くの街・延辺の文化を取り入れたお店が多いということです。興味がある方は潜入してみて下さい。また、普通の韓国料理のお店でも一般的に中国籍の朝鮮族が働いていることが多いよう。東京・新大久保の韓国街や本場の韓国でも味わえない雰囲気があるんです。
龍柏の歩き方
まずは地下鉄10号線「龍柏新村」駅の4号出口を出ましょう。出てUターンすると青杉路に出ます。ここを左折し、西へ5分ほど歩くと街の看板にハングル文字が増えてきます。紫藤路とのT字路が見えたらこのあたりが中心地。北に位置する黄樺路、紅松路にも韓国系のお店が点在しています。ベッドタウンなのでにぎわう繁華街という印象ではありませんが、のんびり散策するとさまざまなお店が見つかります。
韓国料理ストリート・紫藤路
まずは青杉路を突きあたりにして南にのびる紫藤路から見ていきましょう。通り沿いにはずらりと韓国料理店が並んでいます。ここは中国なのに、中国語表記のないお店もいっぱい。みんなでワイワイ利用したい焼き肉屋さんから、一人旅でも気軽に入れるスープや冷麺の専門店まで、あらゆる種類の韓国料理店があります。
オススメ店はこちら。
途中、市場を見つけました。中国の食材と韓国の食材がごっちゃに売られている様子は必見です。
韓国人マダムたちが集う黄樺路
青杉路を突きあたりにして北にのびるお散歩ストリート。道の両脇にはマンションが並び、子ども連れの奥さんたちが韓国語で井戸端会議をしているのに遭遇します。そこここにベンチや広場が設けられているので、天気のよい日はひなたぼっこをする地元上海のお年寄りもたくさん集っています。
食材や生活用品を探すなら紅松路
黄樺路をそのまま北上するとぶつかる道。右折すると、韓国系スーパーやマッサージ店、ブティックなどが点々と続きます。道路のいたるところにあるオレンジ色の自転車は、龍柏のある閔行区の無料レンタサイクルです。旅行者は使えないのですが、閔行区の住民なら誰でもタダで利用できるんですよ。上海では閔行区だけのサービスなんです(2010年12月現在)。
いかがでしたか? 韓国に縁のある方はもちろん、滞在期間が長くて中華料理は飽きてしまったという方、異国文化に触れてみたいという方はぜひ散策に行ってみて下さい。虹橋空港や上海動物園などからもタクシーですぐ。旅の合間のプチ街歩きにもぴったりの場所ですよ。
以上、上海ナビがお伝えしました。