主要観光地を歩いてめぐるならこのルートが鉄板! 下町の真ん中に延びる人気散策ストリート。
こんにちは、上海ナビです。
ナビは旅行前に地図をじっくり見てしまう派。歩いて行けそうなら、観光地と観光地の間は徒歩で行きたいタイプです。今日ご紹介する「方浜中路」は、そんな「歩き派」な旅人の皆さんにぜひ歩いてほしいストリート。外灘、豫園、新天地と、上海を代表するエリアをつなぐ道でありながら、庶民的で上海らしい風景がたくさん残っていて、立ち寄りたい土産物店や茶館もたくさんあるんですよ。早速ご紹介していきましょう。
「方浜中路」へ行こう!
地下鉄10号線「豫園」駅3号出口
「方浜中路」は、豫園エリアのまわりをぐるりと囲む円形の道・中華路の真ん中を東西に延びる道です。ストリートのなかでももっとも賑わうのは、河南南路から四牌楼路までのエリア。ここを目指すなら地下鉄10、14号線「豫園」駅が最寄りです。※2021年末に地下鉄14号線が開通しました。また、開発により店舗、風景が大きく変わっていますのでご注意ください。写真は取材した2013年当時のものです(2022年1月追記)。
西端からずっと歩いてみたいという方は、地下鉄8、10号線「老西門」駅が最寄り。行き方はこんな感じです。この駅周辺からは、新天地なども徒歩で行けますよ。
こうやって地図で見てみると、端から端まで歩いただけで上海を満喫できてしまうことがわかります。
それでは、新天地に近い方浜中路の西側から歩いてみることにしましょう。
中華路〜河南南路
入り口はこんな感じ
つい昨年までは古き良き街並が残っていたこのエリア。2013年8月現在、古い家屋が残っているのは道の南側だけになってしまいました。北側は家屋の取り壊しが終わり、ビルの建設が始まろうとしています。味わい深い風景が見られるのは2014年ごろまでかも!?
道の北側は工事中
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南側には古い商店や家屋が残っています
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道沿いにはこんなお店が並んでいます。
入り口は榛苓街側にあります
方浜中路は途中左方向に曲がります。突き当たりには文化財建築の小さなお寺「慈修庵」が。ちょっと立ち寄って休憩するのもいいかも。
ここを過ぎるとあと2〜3分で豫園エリアに突入します。
このあたりは壊されている古い民家が目立ちます
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道なりに進むと河南南路との交差点があります
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河南南路〜旧校場路
河南南路の向こうは豫園エリア
河南南路を渡ると景色が一変。観光地らしい風景に変わります。方浜中路が「上海老街」と呼ばれているのはこのエリア。土産物店がずらりと並ぶストリートで、「豫園商城」のすぐ南側に沿って延びています。道のすぐ向こうには浦東のビル群が。外灘にも歩いて行けちゃうことがわかりますよね。
この門をくぐって進みます
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門をくぐると遠くに浦東のビル群が。建設中の上海タワーも見えます(2013年8月現在の風景)
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こんなお店が並んでいます。
上海きっての土産物街であるこのエリア。こんな中国らしいお土産がざくざく見つかります。
じっくり値切って買おう
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お店の裏手は普通の家だったりします
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ぜひ立ち寄っていただきたいナビのお勧め店はこの二つの茶館。「老上海茶館」と「春風得意楼」です。特に「老上海茶館」は本業が骨董屋さんというオーナーが営んでいて、レトロな調度品でまとめられたインテリアが必見。中国服を着たおじいちゃんがお茶を入れてくれるのも魅力です。
もう一軒は、河南南路側の入り口に建つこの建物。骨董品、民芸品、真鍮製品、翡翠製品、ガラクタなどを売る店舗がぎっしり入った迷宮のようなビルです。ぜひ中を探検してみて下さい。
旧校場路〜中華路
旧校場路とのT字路です
旧校場路とのT字路を越えると左手(北側)は豫園商城。上海を代表する観光地です。散策、食事、記念撮影などの時間をぜひ取ってください。今日の任務は「方浜中路の紹介」のナビは、そのまま道なりに東へ歩を進めようと思います。
旧校場路を過ぎてすぐ右手にあるのは、ローカル系のショップやコンビニ、ドラッグストアなどが入るショッピングモール「金豫名品折扣」。同じビル内には外国人旅行者にも人気のエコノミーホテル「イビス上海豫園」があります。
「金豫名品折扣」
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同じ建物の裏手に「イビス上海豫園」
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パワースポットとしても有名な「城隍廟」
さらに進むと左手に上海の守り神とも言われる道教寺院「城隍廟」が。豫園に行くならぜひこちらにもお参りしましょう。お寺の先には飲食店の入る雑居ビルがあります。
コピ・ルアクが飲めるカフェ「猫屎珈琲」
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ファストフード店が入るビル
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「城隍廟」の向かいにはショッピングモール「豫園時尚」が。「鼎泰豊」や「避風塘」などの人気レストランが入っているので、豫園商城内の有名店が行列で入れなかったというときに覚えておくと便利です。ただしこのモール、2013年8月現在は主要ショップが半分くらい撤退してしまっていてやや寂れ気味です。
「豫園時尚」を通り過ぎると下町色が濃厚なエリアに突入します。右手に舞台のような、歴史を感じる建造物を発見。
このあたりまでくると土産物の価格もぐっと下がります。豫園商城内でわざわざ値切らなくても安く雑貨を手に入れることができますよ。ナビ的には、買いたいものよりも写真を撮りたくなる商品目白押しでしたが……。
左右に交わる道には味わい深い路地がいっぱい。時間がある方はどんどん寄り道して狭い路地を入ってみましょう。昔ながらの上海の生活風景をみることができます。
なかでもイチ押しの寄り道ストリートは「四牌楼路」。年中無休、午前中から夜まで道いっぱいに屋台が出ていて、いつ来てもお祭りのようなにぎやかさです。目印は石造りの鳥居のような門。
突き当たりに門があります
「四牌楼路」との交差点を抜けるとゴールが見えてきます。出たところの真ん中に見えるベージュ色のビルは「ホテル・インディゴ上海オン・ザ・バンド」。外灘や黄浦江クルーズの発着地点「十六鋪」もすぐそこってことです。外灘方面から豫園、新天地方面に歩くなら、これまでご紹介したルートを逆に進めばOKですよ。
出て左に薬局「童涵春堂」
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出てそのまま進むと「十六鋪」が
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いかがでしたか? ざっと地下鉄2駅分くらいのお散歩で、上海のいろいろな表情が見えてしまう方浜中路。皆さんはどんなふうに歩いてみたいと思いましたか? ただし、古い家屋が続々取り壊されている上海です。ご紹介したような風景が見られなくなるのも時間の問題かもしれません。庶民的な路地や生活臭の漂う住宅街を歩いてみたい方は、ぜひぜひ早めに上海に来て下さいね。
以上、上海ナビがお伝えしました。