上海ケタンジアン ブティック ホテル (上海客堂間精品酒店)

クータンジェンShanghai Ketangjian Boutique Hotel上海客堂间璞提克酒店

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あこがれの洋館「老房子」ステイが現実に!オシャレなタイ料理店を併設する、部屋数わずか6室のアットホームなプレミアムホテル。

こんにちは、上海ナビです。
ゴージャスな5つ星ホテルのオープンが脚光を浴びる中、上海は今、密かにブティックホテルブームがキテいます。なかでも今日ナビが訪れたホテルは隠れ家中の隠れ家。4階建ての老房子(古い洋館)の中に部屋数わずか6というプレミア感たっぷりのホテルです。暮らすように旅してみたいという方、一人旅だけど味気ないシングルルームには泊まりたくないという方、天井が高くアンティーク家具でまとめられた上海ならではの老房子に泊まってみたいという方にはぴったりですよ。
場所は昔ながらの洋館や庶民的な商店の残る永嘉路。観光地や有名繁華街からはちょっぴり離れていますが、上海に住む人にとっては「超」がつく憧れの居住エリアです。淮海中路、衡山路、泰康路などへはタクシー1メーター圏内。ベタな観光地よりも、庶民の生活に溶け込みながら街歩きがしたい、地元のセレブに混じってオシャレなレストランやバー、カフェでのんびり過ごしたい——。そんなスタイルの旅を目指すなら、ぜひ選びたいホテルです。

入り口にご注意を!

やってきたナビを迎えてくれたのは、日本語ペラペラの上海人スタッフ・朱さん。写真左がエントランスなんですが、ドアには暗証番号を押すボタンが。ノブは引いても開きません……。ど、どこから入るの? すると朱さんがレストラン側のドアから登場。チェックインの手続きは、お隣のレストランでするとのこと。なんてユニーク。このレストランは、入り口は違うものの実は中でホテルとつながっていて、朝食もここで食べることになるそう。というわけなので、お泊まりの方もまずはレストランに入って下さいね。
ホテル入り口。

ホテル入り口。

レストラン入り口。

レストラン入り口。

レストランでチェックインした後、ホテル側の入り口の暗証番号を渡されます。これでやっと入れるというわけ。「自分のアパートに帰ってきたような気分になるでしょう?」とのこと。
ホテル側のエントランス、というか玄関です。

ホテル側のエントランス、というか玄関です。

フロント。

フロント。

客室とシステム

「客間堂」は4階建てのこじんまりとした洋館です。4階まで上がる中3階に部屋が隠れていたり、階段の踊り場にソファや本が置いてあって応接間のようだったりと、内装もとにかくユニーク。約70年前にフランス人がデザインした建物だそうで、柱の彫刻や階段の手すりの装飾などは中国とヨーロッパの伝統的なデザインがミックスされています。
「お部屋の名前は特に決めていません。部屋番号は、あるんですけどドアや廊下には一切書いていません。本当の家みたいにしたいからなんです」とスタッフ。2階の奥の部屋、中2階の部屋……。確かに、自分の家では部屋をそんな風に呼びますよね。そして、歴史ある家だけに部屋ごとにストーリーもあるそう。昔住んでいたのは誰なのかをスタッフに聞くと、ご主人の部屋とか、娘さんの部屋だったとか教えてくれるんですよ。

2階ダブルルーム

スタッフのオススメはこちらのお部屋。天井の高さ、窓の大きさ、アンティーク家具の数々に思わず引きつけられてしまいます。
デスクもアンティーク。部屋ごとに家具はすべて違うものが置かれているそう。どこかヨーロッパ調ですが、すべて上海の骨董品なんです。デスクの上には宿帳も。泊まっていったお客さんのメッセージを読むことができます。
インターネットは有線無線ともに無料で使えます。机の上には上海の英語情報誌が。レストランやバーへ出かける時はこれを参考にできますね。
窓は二重で冬も部屋の中は驚くほどあたたか。「老房子は寒い」というナビの固定観念は崩れ去りました。窓の外はこんな感じ。下は1階のレストランの天井です。
32インチ液晶テレビの横には小さなドアが。ウォークインクローゼットです。ドアノブも、クローゼットのポールもすべて当時のままだそう。年月が作り上げたなめらかな光沢をぜひ実際にさわって確かめて下さい。
クローゼットの中にはバスローブ、ティーセット、ミネラルウォーター、冷蔵庫が。うれしいのは、エビアンが無料なこと、そして冷蔵庫の中にはサントリーの黒烏龍茶が入っていること! 5つ星ホテルでも滅多にないサービスですよね。
浴槽はこんな感じです。バスタブはなんとレトロな鉄製。シャワーはさまざまな水の出方が楽しめる3種類付きです。
流しの下の棚にアメニティとドライヤー、スリッパが入っています。アメニティはシャンプー、リンス、ボディソープ、ボディクリーム、ソープ、シャワーキャップ、歯みがきセット、カミソリ、くし、ソーイングセットなど、必要なものはすべて揃っています。
トイレがバスルームと独立しているのも便利ですよね。

中2階シングルルーム(NO.301)

「いちばん小さなお部屋です」とスタッフが案内してくれました。ビジネスマンや一人旅にはぴったりのコンパクトな造り。

3階ダブルルーム

ブティックホテルのいいところと言えば、なんといってもシステム化、マニュアル化されていないあたたかいサービス。こちらのホテルも、お客さんとスタッフが友達や家族のようなあたたかい関係を築いてるんです。
ホテル内を見せてもらっていたとき、スタッフの方が「このお部屋、今お客様が泊まっていらっしゃるんですが」と、ある部屋のドアを開けようとしたので、「え!? お客さんがいる部屋はいいですよ!」と断ったナビ。が! お部屋に滞在していた方が「どうぞどうぞ、写真? 撮って下さい」と招き入れてくれたんです! しかも、私たちがお部屋を見せてもらっている間になんとドア開けっ放しで外出! これって、ホテル側にかなりの信頼がないとありえないことですよね!?
こちらがそのお部屋。
泊まっていた方は、上海でも名うての企業家さんでした。スタッフがナビに「上海のビル・ゲイツですよ」と紹介すれば、「いやいや、そんな」と笑うお客さん。いい関係です。なんと一週間も連泊しているそう。でも、そんなリッチな方が5つ星ホテルを選ばないでここに泊まるのはなぜ?
「1階のレストランがまず好きなんです。それと、クライアントやビジネス関係の知人を部屋に招くとき、自宅に招いたようなあたたかさがあるでしょう。そして食事はみんなで一階に降りていって食べる。ね? 仕事上やうわべだけではない、本当の信頼が生まれると思うんです」
中国で働いていると、仕事関係の間柄でも自宅での食事に招いたり招かれたりすることが多いんです。「客堂間」なら、ホテルなのにそれができてしまうんですね。

中3階ペントハウス(No.501)

一人旅でもウキウキで過ごせそうなのがこちらのお部屋。なんとロフトになっていて、1階にバスルームとデスク、2階にベッドが組み込まれているんですよ。最上階なので天井も屋根裏部屋のよう。窓からもたっぷり自然光がふりそそぎます。ビジネスマンの方も、こんなお部屋に泊まってみたくないですか? 

ホテル内施設

◎タイ、東南アジア料理「La Voyage」
営業時間 7:30〜10:00 11:00〜24:00
実質ホテルの窓口でもあるレストラン。朝食は洋食、中華を用意しています。メインはタイ料理で、レストラン目当てだけにやってくる上海在住日本人もたくさんいるそう。午後はカフェ、夜はバーとしても使えるそうで、特に女性に人気。ナビが訪れた日は、上海の若手アーティストの方が仲間とお茶を飲みに来ていました。自分の絵をこのお店に飾りたいと申し出たほどのファンだそうです。「こういう雰囲気が好きな人が、自然に集まるんですよね」とスタッフ。日本語の本をはじめ、アート、歴史書など、閲覧自由な本もこだわりのラインナップ
※こちらのレストランは現在日本料理店になっています。(2012年4月変更)
いかがでしたか? 本当に自分のアパートの部屋のように使えて、しかもサービスや、スタッフの心づかいは5つ星ホテル以上というこちらのホテル。一人旅でも楽しく過ごせ、家族なら二部屋とって階段の踊り場を居間にするなんてことも可能。しかも、中国での成功を目指すビジネスマンも御用達。皆さんも、「客堂間」を自分にとっての上海の拠点にしてみてはいかがでしょう。旅がよりディープになることはもちろん、旅先でのあたたかい出会いにも期待できそうです。
以上、上海ナビがお伝えしました。



記事登録日:2010-04-01

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2010-04-13

スポット更新日:2017-09-18

利用日
女性 男性

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