中華風精進料理を食べるなら80年以上の歴史のあるこちらで決まり!
こんにちは、上海ナビです!今日は、地元上海でも有名な精進料理のお店「功徳林」をご紹介します。皆さん、「精進料理」というと京都辺りのお寺で食べる純和風のお料理を想像しませんか。でも中国には中華風の精進料理があるんです。もちろんお肉やお魚を一切使っていないのは日本と同じ。せっかく上海にいるのですから、普通のお料理だけでなくちょっと変わった中華も味わってみませんか?
「功徳林」は創業1922年、店舗の入れ替わりの激しい「南京西路」で80年以上の歴史を誇る老舗です。外見はごく普通の中華料理屋さんですが、地元では超有名店。ナビは夜7時半ごろ取材に伺ったのですが、お店の前にはすでにたくさんの人が並んでいました。人気のあるお店に必ず行列ができるのはどこの国も同じですね。
では、皆さんも一緒に中華風精進料理を見てみましょう!
~お店のご紹介~
1階はテーブル席が中心、2人用、4人用があります。「月餅」販売専用の窓口もあります。さすがは中国ですね。
上海の情報雑誌「SHANGHAI TATLER」の読者投票で、2006年度「上海最高レストラン」に選ばれたそうです!
年季の入った急須にも「功徳林」とお店の名前が彫ってあります。こんな小さなところにも歴史を感じちゃいますよね。お茶のお値段は1元ですので普通の茶葉だと思いますが、こんな急須で飲むとちょっと違う味がするかも!?この急須、お土産に欲しくなっちゃいました。
~精進料理のご紹介~
<芝麻海藻(昆布の胡麻和え)>
ゴマの風味と昆布のコリコリした食感が美味。
<百合苦瓜(百合根とゴーヤ、塩味の炒め物)>
百合根がホクホクとしてとてもおいしいんです。ゴーヤの苦味が「健康食」感を倍増させちゃいますよね。
<香油鱔絲(田うなぎのから揚げ香油風味)>
田うなぎのから揚げを香油(サラダ油、鳥油、ラード、豆瓣醤、香辛料などをミックスしたもの)で絡めたお料理です。
<佛跳墻(薬膳スープ)>
「お坊さんもその匂いに誘われて垣を飛び越えてやってくる」という変わった名前を持つスープ。精進料理って面白いですね。材料は、木耳(キクラゲ)、銀杏、竹の子など。これはいったい何なんだというキノコも入っていましたが、あとで調べたところ、「キヌガサタケ」ということが判明しました。キヌガサタケはスッポンタケ科のキノコの一種、白いレースをかぶったような優雅な形から別名「キノコの女王」 とも呼ばれているんだそうです。
<菜心肉圓(肉団子とチンゲン菜)>
「これぞ肉団子」という感じの肉団子。でもこれは精進料理、もちろんお肉ではありません!食感は見た目ほどお肉に近くはありませんが、それでも中華風肉団子を食べているような感じはします。醤油ベースの甘辛ソースがご飯とよく合いそうな一品です。
<三鮮炒面(チンゲン菜ともやしの焼きそば)>
上海で食べる焼きそばといえばやっぱり「上海焼きそば」ですよね。その「上海焼きそば」に似た醤油ベースの味付けの焼きそばです。ちょっと脂っこいので、一人で一皿全部食べると量が多く感じるかもしれません。
<清炒蟹粉(上海蟹の炒めもの)>
こちらも本物の蟹ではありません。何を使っているのかは秘密だそうですが、雰囲気はたしかに上海蟹っぽい!こちらもちょっと油が多めです。
いかがでしたか。少し油っぽいお料理もありましたが、上海料理では油も調味料の一種。例えばチンゲン菜の炒め物は、油の使用量が少ないと素材の味がうまく引き出されず美味しくないんだそうです。それに、こちらのお店は精進料理ですので食材はとってもヘルシー。ちょっとくらい油が多めでも大丈夫!?
上海に観光に来たときくらいはダイエットのことなんて忘れて、上海でも数少ない中華風精進料理を楽しんでみてください。以上、上海ナビが「功徳林」をご紹介しました。