上海で1、2を争う人気の湖南料理店はこちら!
こんにちは、上海ナビです。中華料理で辛くて有名といえば、日本人にも馴染みがあり中国四大料理でもある四川料理。でも、もう1つ“湖南料理”という地方料理があるのをご存知ですか?今回ナビが向かったのは上海でも1、2を争う人気の湖南料理レストラン『古意』。意外なことに上海人女性がオーナーなんだそうですが、辛いもの好きが高じて2001年にオープンしたお店は地元の上海人のみならず多くの外国人にも人気の大盛況ぶりなんです。では、さっそくお店へ行ってみましょう!
【周辺情報】
お店がある富民路には、上海ナビで以前にご紹介したマッサージ店「橙橙養生館」もあります。また、タイ料理レストランCOCONUT PARADISEなども同じ富民路沿いにあります。
富民路の近く、南京西路と華山路の交差点付近には久光百貨と静安寺があります。地下鉄2号線静安寺駅5号口直結の地下街「伊美時尚広場」には服飾品店もたくさん入っているんですよ。
こちらがお店の入っている巨富大厦。古意は『週末画報』誌上で2003年度“上海で最もクリエイティブな料理が楽しめるレストラン”、2004年度“上海で最高の湖南料理レストラン”として表彰されている、実力派レストランなんです! また、富民路のすぐ南を東西に走る巨鹿路にも多くのレストランやバーなどがあり、外国人にも人気のエリアになっています。
■お店の中はこんな雰囲気
店内は思った以上に広々!全体のインテリアも欧米人受けしそうなスタイルを取り入れ、湖南料理のお店としてはちょっとハイクラスな雰囲気を醸しているんですよ。
窓際の席はちょっとカジュアルな雰囲気、奥にある円卓はお友達数人で集まってのディナーに最適。また、個室も2部屋されていて、8人~10人程度で楽しめる円卓席が用意されています。
ナビがおじゃました夕方の6時頃はすでにディナーのお客様が入ってくる時間帯でしたが、あっという間に満席に。夜の8時半頃にはまた続々と第2弾のお客様が入ってきて、平日の夜でも本当に人気な様子が伺えます。早めの時間帯は中国人、遅めの時間帯には外国人が多い印象。
■さっそくオーダー
さて、テーブルに着くとつきだしのピーナッツ、ピリ辛風味のお漬物、そしてお茶が運ばれてきます。
メニューはお料理だけでも約130種類ほど。日本語・英語表記もあるのでオーダーの際も安心です。その他ドリンクメニューにはワイン、ビール、中国酒、ソフトドリンクまで幅広いラインナップなんですよ。では、今回ナビがいただいたものの一部をご紹介します。
~お料理のご紹介~
◆蒜泥白肉/ゆで豚のニンニクソース (16元)
こちらは四川料理でも定番の前菜で、蒜泥とはおろしニンニク、白肉はゆで豚の意味。一見ん?白菜?と思わせる部分が薄々にスライスされた豚肉で、その上にガーリックがたっぷり乗っかって登場します。この、ちょっぴり甘味のガーリックソースがたまらなく美味しくてやめられないっ!メイン料理を待っている間もこれで十分楽しめますよ。
◆皮蛋拌豆腐/ピータン豆腐 (12元)
好き嫌いが分かれるピータンですが、苦手な人もきっとおいしい!と思えるおすすめメニューがこちら。豆腐の上に、細かく刻んだピータン、ナッツ、ねぎが添えられていて、さらにダシ醤油に似たあっさり風味のたれをからめていただきます。素材の味が生きた豆腐、プリプリっとした歯ごたえのピータン、そこにタレが彩りを添え、美味しさがお口いっぱい広がります。
◆梓元排骨/スペアリブの香草炒め (1本10元、4本以上~の注文)
こちらのスペアリブは、ほぼ全てのテーブルでオーダーされていた人気メニュー。見た目以上にお肉がしっかり付いていて、またお肉が柔らかく食べやすい一品。一口かじると、どこかで馴染みのあるスパイスの風味が効いていることに気づきます。このスパイスの正体は新疆料理でもよく使われるクミン(カレー粉に入っているスパイス)。湖南料理らしくパンチの効いた独特の味が楽しめ、ビールとの相性もバツグン!
◆串烧虾/車エビの串揚げ (128元/500g ※半量でも注文可能)
なんとも美味しそうな姿で登場したのは湖南料理の中でも有名料理の1つに挙げられる車エビの串揚げです。頭から思い切りパクッとかぶりつくと、外はサクサクっとしているのに中はホクホクと程よい焼き具合い!何だ、辛くないじゃない?と思ったのもつかの間、のどの奥で次第に広がる辛さ・・・でもついついあと1本!と手が伸びちゃいます。
◆竹筒牛蛙腿/食用カエルの竹筒蒸し (58元)
とうとう出ました、可愛らしい竹から出てきたのは“かぐや姫”ならぬカエル君です!カエルを食べるのに抵抗があったナビですが、鶏肉に似た味という噂を信じて食べてみました。と、鶏肉風かと思いきや、お味や食感は魚の身に似たような、ホクホクに蒸した百合根(?)のような…。このスープもなかなかの激辛です。
◆上汤时蔬/青野菜の上湯スープがけ (22元)
辛いものが続いたので、箸休めにあっさりした野菜料理を、とオーダーしたのがこちら。青野菜はその日に何があるかを聞いて選びます。この青菜は莧菜(ひゆ)という一年草の葉で、うっすら塩味のスープととても相性がいいんですよ。ほっとする上品な味わいです。
◆干锅苗家酸笋鸡/若鶏と筍の鍋煮込み (48元)
こちらも代表的な湖南料理の1つ。鶏肉、筍、湯葉、ニンニク、唐辛子、そして緑の彩りを添えている香菜がじっくり煮込まれた干鍋(=スープのない鍋)です。テーブルに来てからもグツグツと煮続け、最後の煮詰まった部分を食べる頃には口の中がヒリヒリしてくるスパイシーさ!台湾料理の“三杯鸡”にも似たお料理ですね。
◆金银馒头/金銀まんじゅう (1皿12個で12元)
金銀~という名前にひかれてオーダーしたのがこちらのお品。ここでの饅頭(まんじゅう)とは、いわゆる肉まんの白い外側の部分と同じもの。蒸しただけの通常のもの(白)と、それをさらに揚げたもの(茶色)の2種類は、通常のまんじゅうよりもややミルキーな味わい!このまま食べるもよし、コンデンスミルクを付けるも良し、甘いもの好きにはたまらない味です。
こんなドリンクも試してみました
◆柚子蜜茶/グレープフルーツ&ハニーティー (18元)
柚子茶と思っていたものが、カキ氷のような状態で運ばれてきたのにはさすがに意表をつかれました。グラスから水がこぼれないように適宜ストローで吸いつつも、氷がサクサクしているうちに手早く全体をミックスさせて飲みましょう。混ぜた後は、ストローを使わず飲むことをオススメします(ゆずが詰まって飲みにくい)。冬はホットでどうぞ。
◆痩身优酪乳/ダイエットヨーグルト (24元)
こちらはバナナ、アップル、キウイ、ナツメをヨーグルトとミックスしたドリンクです。濃厚なヨーグルトドリンクというよりは、むしろミックスジュースに近い味わい。単純なナビはフルーツいっぱいなだけで体に良さそうよね、と満足です。
いかがでしたか?今日はご紹介したお料理以外にもたくさん食べて来たんですが、どれもが湖南料理の特徴を生かしたメニューで、ここでご紹介しきれないのが残念!なお、2号店として達安店がある他、現在は3店舗目も計画中なんだとか。皆さんも、湖南料理を食べたいと思ったらぜひ一度足を運んでみてください。以上、上海ナビがお届けしました!