本場の高級店で堪能する本当においしい上海蟹!
こんにちは、上海ナビです。
10月~12月に上海に来て食べるものといえば・・・もちろん「上海蟹」ですよね!秋から冬にかけてのこの季節は上海蟹のシーズン真っ只中。この時期の上海蟹は蟹味噌がたっぷり詰まっていてとっても美味しいんですよ。でも同じ上海蟹でもやはり当たり外れはあるもの。本当に美味しい上海蟹を味わいたい方には「成隆行蟹王府」をオススメします。
今日ご紹介する「成隆行蟹王府」、もともとは50年の歴史を持つ香港の中国特産品専門店です。80年代の香港には中国政府が指定した上海蟹の専門販売店が三店あり、「成隆行蟹王府」はそのうちの一店だったそうです。90年代以降は広州、シンセン、上海、蘇州で会社を設立。同時に上海蟹の産地である陽澄湖、太湖などに面積なんと1800万平方メートルという上海蟹の養殖場を作りました。こちらで養殖されている上海蟹は、食品の安全性の国際基準であるHACCP認証も取得しており、品質と味は世界の保証付きです。では、さっそく「成隆行蟹王府」へ行ってみましょう!
~まずはお店の中を見てみましょう~
店内は中国の時代劇のよう。レイアウトは清代の地方の邸宅をイメージしているそうです。モダン都市上海とは一味違った雰囲気に包まれます。1階と2階、それぞれに個室も用意されていますので、友達同士でわいわい騒ぎたいときも周りを気にせずに楽しめますね。(個室は要予約)
楊琴と琵琶の生演奏もやっているんですよ。
~お料理を見てみましょう~
★<海蜇饺 24元>
クラゲを点心餃子の皮で包んで蒸した料理。クラゲのコリコリとした歯ごたえがおもしろいですよ。
★<醉蟹 48元/杯>
上海蟹の老酒漬け。別名「酔っぱらい蟹」。上海蟹を生きたまま老酒に漬けたシンプルなお料理ですが、お味は上海蟹本来の味に老酒の風味と甘さが加わってとってもおいしいです。ちょっと癖のあるお味ですが、お酒がお好きな方は病み付きになること間違いなし!
★<蟹粉水晶肉 28元>
蟹肉とハムを豚皮の煮凝りで固めた料理。ハムの風味と蟹肉の風味が合わさってとてもおいしいんです。あっさりとしたお味でお酒にもぴったり。お店のオススメの一品です。
★<蟹柳芦笋 108元>
上海蟹の足の肉を塩味であっさりと炒めたお料理です。上海蟹というとやはり蟹味噌がメインで足のお肉をじっくりと味わうことってあまりないですよね。それをこんなにたくさん食べられるなんて本当に贅沢!
★調理人さんが上海蟹の足一本一本から身を麺棒で取り出しています。蟹肉を使ったお料理の数々はこういった裏方さんのお陰で頂くことができるんですよ!本当にお疲れ様です。
★<清炒蟹粉 380元>
この一皿に何杯分の上海蟹が入っているんだろうと思ってしまうくらいの蟹肉の多さ。本当に贅沢ですよね。濃厚な上海蟹の風味が絶品なこちら、店長おススメの一品です。
★<太极羹 68元>
緑色はほうれん草のスープ、黄色はもちろん蟹肉と蟹味噌のとろとろ濃厚スープ。こんなに綺麗なのに、実際にいただくときは全部混ぜちゃうんです。あっさりした上海蟹のコクのあるスープです。
★<蟹黄干烧大明虾 48元/匹>
とっても大きいエビを贅沢に使ったエビチリです。食べ応え十分で、お味は店長とナビのお墨付き!本当に「おいしい」の一言です。
★<蟹粉炒面 88元>
蟹肉と蟹味噌の餡を焼きそばにかけたものです。つるつるした麺と餡を混ぜて頂くとため息が出てしまうほどおいしいんです。
★<蟹粉小笼包 20元/4個>
皮は薄すぎず厚すぎず、中のスープも蟹味噌でほんのり黄色くなっているのが分かりますか?お味はもちろん濃厚な蟹味噌風味。お好みでお酢につけていただきましょう。
★<蟹粉鲜菇豆腐 78元>
蟹肉たっぷり、蟹味噌たっぷり。味付けはあっさりめで蟹本来の風味が生きています。店長おススメの一品です。
★<薯蓉焗蟹斗 28元/个>
ジャガイモ、蟹肉、蟹味噌を上海蟹の甲羅につめてこんがり焼いたもの。ジャガイモのホクホク感と蟹の風味のコンビネーションが絶妙です。とってもおいしいのであっという間に食べちゃいますよ。
~それではいよいよ上海蟹を頂きましょう~
こちらが一匹180元(!)の上海蟹です。
今日は特別に、こちらの店員さんから上海蟹の食べ方を教えて頂きました!
~第1段階~
蟹を解体します。
1. まずはハサミで足と爪を切り落とします。
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2. 蟹を裏返します。
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5. これが蟹味噌です。ぎっしり詰まっているのが分かりますね。
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6. 甲羅の内側にある蟹味噌をかき集めます。
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7. こちらの身の部分には何があると思いますか?
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8. これは蟹の心臓なんですよ。ほかにも上海蟹は雑食ですので胃の中には虫などが入っていることもあります。心臓や胃は絶対に食べないでください!
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9. 身の部分にも蟹味噌がたっぷりあります。おいしそう!
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10. 身の部分の蟹味噌も甲羅側に移します。
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~第1段階終了~
この時点で、蟹味噌と卵(左下)、身の部分(左上)、腹の殻(右上)、そして心臓(右下)に分かれます。
~第2段階~
身の部分を解体します。
鰓(エラ)をハサミで切り落とします。
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切り落とすとこういう感じになります。
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ハサミで写真のように切り分けます。
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道具で小鉢に取り分けます。
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~第2段階終了~
蟹味噌と卵、足、蟹の身、そして殻に分かれます。
~第3段階~
足の肉を取ります。
次に足の付け根の部分を一部切り落とします。
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写真のように足を切り落とします。
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~第3段階終了~
蟹味噌、足、爪、蟹の身にきちんと並べれば完成です。
~お店の隣に蟹を選ぶ場所があります~
お店の隣、厨房の一角に上海蟹がたくさん並べられたスペースがあります。蟹はこちらで選ぶこともできます。お値段は100元から688元まであるので、予算に応じてセレクトしてくださいね。
お店の隣、厨房の一角に上海蟹がたくさん並べられたスペースがあります。蟹はこちらで選ぶこともできます。お値段は100元から688元まであるので、予算に応じてセレクトしてくださいね。
蟹肉、蟹味噌なども販売しています。お土産にいかがですか?
こちらは上海蟹(中国語では「大閘蟹」と呼ばれています)の安全性について書かれた新聞記事です。
いかがでしたか?
お値段は正直言って安くありませんが、高いだけの価値は十分にあります。ナビは断言します。10月、11月に上海に来て上海蟹を食べないなんてありえない!皆さんも上海蟹のシーズンに上海に来られたら、ぜひ本場の上海蟹の専門店「成隆行蟹王府」へ行らしてくださいね。以上、上海ナビがお送りしました~。