パンチのきいた辛〜い湖南料理はいかが?
こんにちは、上海ナビです!上海では「湖南料理」のお店をよく見かけます。日本ではあまり知られていない湖南料理ですが、中国ではとても有名なんですよ。湖南料理は中国南東部湖南省の郷土料理、その独特の辛さで知られています。辛い中華料理というと四川料理のイメージが強いと思いますが、中国では四川料理と湖南料理の辛さは全く別の味。四川料理が胡椒や山椒を効かせたしびれるような辛さ「麻(マー)」であるのに対し、湖南料理は唐辛子による辛さ「辣(ラー)」と呼ばれます。
今日ご紹介する「滴水洞」も、そんな唐辛子たっぷりの湖南料理のお店です。こちらのお店、実は上海における湖南料理ブームの火付け役とも言われるほどの有名店。場所も地下鉄1号線「陜西南路」駅から徒歩約5分ととっても便利です。ショッピングストリート「淮海中路」にも近いので、お買い物のあとに湖南料理もいいですよね。
※店名が「久久滴水洞」に変わりました。メニュー、値段等、変わっている部分もありますのでご注意ください(2014年5月追記)
では、さっそく「滴水洞」へ行ってみましょう。
~お店の中を見てみましょう~
お店は2階にあります。この看板を見つけたら階段を上ってください。うっかりすると通り過ぎてしまうので注意です!
こちらがお店の入り口です。唐辛子の飾りが可愛いですね。
店内はとってもアットホームな雰囲気で楽しくお食事ができます。地元のお客さんもたくさんいましたが、欧米人のお客さんが多かったのが印象的でした。
人数が多いときは個室もあります(予約を忘れないように!)
~店員さん~
店員さんは湖南地方の伝統衣装を着ています。皆さん残念ながら日本語はほとんどできませんが、メニューに日本語が記載されていますので大丈夫です!
~お料理を見てみましょう~
<烧椒皮蛋(ピーマンとピータンの和え物)>28元
中華料理の前菜で豆腐とピータンの組み合わせはよく見ますが、こちらのお店では「焼きピーマンとピータン」を発見!速攻頼んじゃいました。湖南料理なのでピーマンではなく緑の唐辛子だったらどうしようと少し不安でしたが、ちょうどいい辛さでした。醤油とラー油のソースがピータンのまったりとした独特の味と混ざり合った「滴水洞」らしいお味の一品です。
<酸辣粉皮(スパイシー冷麺)>8元
見た目はあっさりとした感じですが、食べてみるとこれが結構辛いんです。前菜からこの辛さは、さすが本格派湖南料理!
<酱爆回锅肉(ホイコーロウ)>28元
ナビが湖南料理を食べいくときは必ず注文してしまう料理の一つ「ホイコーロウ」。お店によってスタイルが違いますので、いろいろ比較したくなっちゃうんですね。脂身たっぷりの豚肉が唐辛子とよく合います。せっかく上海に来ているんだから、ダイエットのことなんか忘れて食べちゃいましょう!
<辣子鸡丁(鶏肉の唐辛子炒め)>28元
「辣子鸡丁 」は、脂で揚げた鶏肉を大量の唐辛子と一緒に炒めたお料理。こちら「滴水洞」の辣子鸡丁は唐辛子の量が半端なく多いんです。写真でもお分かりかと思いますが、レンゲですくってみても半分は唐辛子!この辛さには、はまっちゃいますよね。
<干锅鸡(鶏肉とニンニクの煮込み)>48元
湖南料理といえばこちら「干鍋」。竹の子、豆腐、唐辛子、肉(鶏、ウサギ、蟹などから選べます)などを少量のスープで煮て食べる料理です。ナビが注文したのは鶏肉を使った「干鍋鶏」。お味はさすがですが、鶏肉が骨ごとぶつ切りにされて入っているので食べるのがちょっと面倒かも・・・
<酸豆炒肉末(豆とひき肉の炒め)>28元
これを食べないと「滴水洞」に来た意味が無い!というほど有名な湖南料理を代表する一品。酸っぱ辛い(酸辣)という湖南料理独特の辛さが堪能できます。ビールにもピッタリでご飯も進みますよ!
<湘味串烧虾(湖南風海老の串焼き)>108元/500g
こちらの料理も「滴水洞」の名物。河エビを殻ごと油で揚げてあります。エビのほんのりとした甘みと湖南料理のピリ辛唐辛子ソースがよく合ってとっても美味しいんですよ。見た目とは違い、食べた後にジワーッと辛さが伝わってきます。よく揚げてありますので、頭や殻も食べられますよ!
<梓元排骨(スペアリブ)>48元
湖南風スペアリブ。ここは多少のお行儀の悪さは無視して、思い切りガブッて食べちゃいましょう。ビールが飲みたくなる一品ですね。
<滴水洞炒饭(滴水洞チャーハン)>18元
ちょっとご飯ものが食べたくなったのでチャーハンを注文してみました。前にもご紹介した「酸豆炒肉末」が入っていて、味付けは少し酸っぱめのピリ辛です。
<酸辣汤(湖南風スープ)>18元
写真でもお分かりだと思いますが、これは本当に辛い!!でも中に入っているお豆腐と一緒に食べるとちょうどいいお味になりますよ。
これ、なんだと思いますか?お茶碗を2つ重ねた「ご飯」です。これで一人前なんだそうですよ。湖南料理と関係あるか分かりませんが、あまりに可愛くて思わず載せちゃいました。
<芭乐汁(グァバジュース)>35元
辛いものと相性ピッタリのグァバジュース。
<青岛啤酒纯生(チンタオビール純生)>12元
チンタオビールでもやっぱり「純生」ですよね。ご注文の際には「氷的(冷たいの)」と言うのを忘れずに!
<古越龍山>35元/1瓶
紹興酒もおいてあります。ナビのお勧めは5年ものの「古越龍山」。これからの季節は燗をつけて呑んでみてくださいね。
いかがでしたか。中国の料理は地方によって多種多彩。一口に湖南料理といっても、お店によって調理法や味、材料がちがうこともしばしばあります。こちら「滴水洞」のお料理は、代表的な「回鍋肉」「辣子鶏丁」などをはじめ、誰の口にも合うと評判です。また、注文するときに辛さのレベルを選択できますので、あまり辛過ぎるのはちょっと苦手という方でも安心ですね。皆さんも、上海で湖南料理を食べたいと思ったら、一度は「滴水洞」にいらしてみてください。以上、上海ナビでした~。